- BlackAsh -





1/28から経済ニュース中心で
ニュースを更新してます。
執筆は4年ぶりぐらいの再登場の
tmash改め かもにく(本サイト技術管理人)です。
Blackとは文体が違うのですぐわかると思います。

Blackの記事も今まで通り
ニュースやDiary&Info等でお送りしますので
皆様よろしくお願いします。

Diary & Info. 新着
Black : NHK BS あなたが選ぶスポーツ名場面100選  [02/29 00:18] 
もう自分ではやらなくなってしまって久しいけれど、スポーツはほんといいものです。
【中国】天洋食品製造の毒入り餃子関連【有機リン酸】  [01/31 18:59] 
今日はどこでごはん食べたらいいんだろ…
女性の下着に異変!? 高樹沙椰も愛用する“ふんどし”が今ブーム  [01/29 21:48] 
livedoor ニュースより。
私はしまぱんが好きです。

BlackAsh リファレンス
Remarkable Net-text Review Carnival (RNRC 3rd)

BlackAsh Antenna
日々変動あり


>> Home    >> Top    >> News HeadLines!!    >> Diary & Info.

〜 News HeadLines!! 〜



BlackAsh News!! 新着
2008年 7月 17日 (木)

野茂投手が現役引退決意…米進出の先駆者 サンケイスポーツ [19:43] 
いつかはその日が来ると理解していたし、それがそう遠くないこともわかっていた。けれど、いざその日が訪れてみると、何だかうまく言葉にならない。野茂のメジャー1年目を食い入るように見詰めていた時、まあ今の私を見て誰も信じる人はいないのであるが、かつてピッチャーで4番を任されていた時の興奮と重圧を勝手に思い出しては、胸を高鳴らせていた。昨今を取り上げて引き際の悪さを殊更に喧伝されても私はそんなことは露ほども思わず、もしかしたら、という奇跡をどこかで待っていた。まだやりたいんだってね。何だかほんと「らしい」よ。

日本人MLBピッチャーのパイオニア。何というか個人的に思うのは、とても「日本人」らしい選手だった。ばっさばっさと三振を積み重ねる姿はもちろん、打たれようが、クビになろうが、マイナー契約からしか始められなかろうが、体型が晩年の江夏っぽくなろうが、とにかく格好良かった。野茂英雄選手、本当にお疲れさま。あなたの雄姿は、記録にも、記憶にも、間違いなく確実に残りました。

2008年 7月 9日 (水)

8割が非「生食用」を使用 埼玉県の焼き肉店や居酒屋 Yahoo! ニュース [14:07] 
『レバ刺しやユッケなど肉の生食は根強い人気があるが、生食肉の料理を提供している埼玉県内の焼き肉店や居酒屋計137店舗のうち83%にあたる114店舗が、「生食用」の表示がない食肉を材料に使っていたことが同県の6月の調査で分かった』
あなたが最近は暑いし体力をつけなきゃと勇んで焼肉屋に行き、「さあ食うぞ」と最初に頼むレバ刺しは8割以上の確率で「生食用」ではないということですね。埼玉県の調査なので地域は限られていますが、これは埼玉県以外でも同じなんでしょう。そもそもがきちんと「生食用」として加工される牛肉は実際に生食されている量に比してはるかに足りないという話も聞きますし。
しかし、生肉であたるとかなり強烈ですから、消費者としてはやはりどうしても気になるところ。生肉中毒の代表、標題記事中にもあるカンピロバクターにあたると強烈な下痢と発熱に見舞われとんでもない目に遭うばかりか、その後ギランバレー症候群を併発する可能性すらあります。ゴルゴ13も罹っているといわれる、運動神経の障害で手足の自由が利かなくなるギランバレー症候群。完治しない病気というわけではありませんが、治療には全身の血液から抗体を除去するため、人工透析のような機械による血漿の総入れ替えを行うことになるそうです。

『「生食用」の肉は鮮度を基準にしていると思われがちだが、厚労省の通知では(1)食肉処理場でほかの内臓と処理を分ける(2)作業員の手指を消毒する−など特別に管理した食肉を「生食用」と表示できる。県は「生肉を提供する店は増えているが、鮮魚を扱う感覚で、当日、処理された新鮮な肉なら大丈夫と思ったようだ」とみている』
鮮度ではなく、とにかく細菌等を出来るだけ少なくするように取り扱われたものが「生食用」となるということです。いくら新鮮でも細菌類がうようよでは生で食べられませんからね。これはカキでも同じような基準ですよね。いわゆる生カキは、プランクトンや細菌類の比較的少ない沖合いで取れたものに十分な洗浄と紫外線殺菌を加えて出荷されます。プランクトンが少ない海域なのでカキもよく育たず、小粒で栄養も乏しい牡蠣になります。対して加熱調理用のカキは、プランクトンが豊富な海域で取れたものをそのまま、または一通りの洗浄を行って出荷されたものです。栄養たっぷりな海域で育ったのでカキも大粒でおいしく、余計な殺菌処理の時間がかからない分新鮮でもあります。けれど、いくら新鮮でも生食するには細菌類の量が危険すぎるので、火を十分に通すことが必要となるのです。

『東京都健康安全研究センターの甲斐明美参事は「病原性大腸菌O157やBSE(牛海綿状脳症)が社会問題化した時と比べ、生肉を食べるのに抵抗感が薄れているのではないか。いくら新鮮でも『生食用』の表示がない肉は感染リスクがあるという認識を店側も持つべきだ」と警告する』
といわれましてもねぇ。うまいもんはうまいからどうしたって食っちゃいます。ふぐなんか最たるもの。うなぎやあなごの刺身もうまかった。そういえば生カキを去年から今年の冬にかけて数百個、ノロウィルス騒ぎで品薄なところをついてひたすら食いました。今回は幸運にもあたりませんでしたが、以前広島に行った時にしょぼいカキを食べてあたったのは、ほんと身に染みて辛かったですねぇ。あれはたしかカキフライ、ジューシーに揚がるということは即ち中心部は生煮えということですから、十分に火が通らず殺菌されていなかったのでしょう。もう一日ぐったりでした。あと、何を考えていたのか普段は行きもしない回転寿司屋に数年ぶりに入ってホッキであたったこともありました。身体中発疹で発熱が1週間ほど続き、もうどうなるかと思いました。いやー貝毒はほんと怖いわ。まあそれでも寿司を止めることもなく、ホッキはとりあえず生があれば絶対頼むんですけどね。
焼肉でも何か聞いたことのない品物があればそれが生だろうが何だろうがとりあえず頼みます。まあ一応、そこらへんのチェーン店にはおいしくないのでそもそも行かず、それなりに信頼のおける店で食べてるつもりではありますが。逆に、十分に熟成させた高級牛肉というのもまたおいしいものですね。かびが生えるまで肉を熟成させ、もうじんわりと腐る直前の肉を当然ウェルダンでよく焼いて食う。これがまたたまりません。あああお腹が空いてきた。

人間は食の多様性、食の追求という点では他の生物の追随を許さない情熱を持っています。人間が人間である所以とすら言いうるこの強烈な欲求は、かつては身体的に弱く餌を勝ち取りにくい人間という種族がとにかく何でも食べて生き延びるために必須のものであったことでしょう。それはもうこの現代、人間が脅かされることがまれになった時代には不要のものなのかもしれません。現に、食に気を遣わない、食というものを重要視しない人がたくさんいます。何でもいい、エネルギーが補給できればいい、という人。ジャンクフードに目を細めて「おいしい」という人。毎日牛丼か立ち食いそばの人。もちろんそれは何も悪いことではなく、つまるつまらないという角度から見ても当人は至極普通のことでつまらないわけではなく、それに「おいしい」という感動に嘘をついているわけでもない。何も問題はないのです。それは食文化という人類の自らの歩みの過程からさらに先へ突き抜けた「進化」であると言え、恐らくは、「食」が全く重視されなくなったその時こそ、そう、例えば昭和の時代に夢を持って語られた「チューブ入りの流動食」「一日に必要な栄養素が計算された錠剤だけの食事」が一般的になったその時こそ、人間が真にこの地球を支配した時といえるのではないか、とすら思うのです。

その時には、私みたいに食って飲んだ果てにこうして醜く肥え太った人間は、きっちり淘汰されることになるのでしょう。さようなら人類。その時にそう言うに、実は私は悔いは余り感じないのですけれど、ね。

2008年 7月 7日 (月)

【ウィンブルドン】ナダル初優勝!フェデラーのV6阻む! スポーツニッポン [09:20] 
Wimbledon 2008 Gentlemen's Singles - Finals

R. FEDERER: 4 4 7(7) 7(10) 7
R. NADAL  : 6 6 6(5) 6(08) 9


Wimbledon公式サイト試合結果詳細

神々しい試合だった。こんな試合を生で見られたことを、心から幸せに思う。誰もが認める芝の王者フェデラー、122年ぶりのウィンブルドン6連覇を、クレーの王者ナダルがついに阻んだ。2006、2007とフェデラー相手に苦すぎる苦杯を舐め、とうとうつかんだ悲願のウィンブルドン優勝カップ。3度目の正直というには余りにも困難なその道、ウィンブルドン決勝での史上最長試合時間と史上最多ゲーム数を乗り越えた先に、栄光はあった。フェデラー1強時代に名実ともに終止符を打ったナダルのカップの持ち方が、まるで夢の中にいるかのようにぎこちなかったのが印象的だった。

幕開けはナダルのいきなりの2セットアップからだった。準決勝まで磐石のフェデラーではあるが、バックの調子が今ひとつ。前半戦、ナダルはフェデラーのバックに弾む球を集中させた。フェデラーのバックへのスライスサーブとボディへのサーブの多用に、昨年からの成長が如実に感じられた。凶悪なスピンにミスを強いられるフェデラー。フォアも芳しくない。しかも、これでもかと力を込めた、トップランクの選手相手ですら余裕でウィナーになるはずのハードヒットが戻って来る。ナダルのフットワークとパワーはストローク勝負でフェデラーを圧倒していた。けれど、フェデラーは諦めなかった。そこからが、芝の王者フェデラーの真髄だった。
フェデラーのサービスゲーム、ナダルが追い脚を生かしてもぎ取った0-30から、フェデラーの空恐ろしいまでの冷静さにコントロールされたサーブが2本決まる。第3セットと第4セットで幾度か見られたこのシーンに象徴されるのは、いかなる状況に陥ってもなお自らを保ち続けることの出来る、フェデラーの精神力の揺るぎなさだった。なぜそこまで追い詰められた状況で、そのコントロールができるのか。雨で中断した第3セットをタイブレークの末にものにしたフェデラー、第4セットもタイブレークにもつれ込み、ここを取ればイーブンというところで、ナダルのスピンがフェデラーのミスを誘い、2-5でナダルのサーブ。フェデラー絶体絶命、この2本のサーブを取ればナダルの手に栄冠が輝く。あと2ポイントという壁の真正面に立ち、しかしナダルの心は微かに揺らいだ。まさかのダブルフォルト。それを見たからだろうか、センターコートの女神は、フェデラーを祝福した。回り込んでのフォア強打がここで神がかりに冴え渡る。そしてまさに神が宿ったバックのパッシング。ひとつの失敗が敗北に直結するタイブレークのプレッシャーの中、フェデラーの精神力は、ナダルの脚をもってしても追えないところ、ライン際数センチのコントロールを可能にした。奇跡を間近に見たナダルは、力尽きたかのようにミスを重ねた。フェデラーが第4セットを執念で奪い取り、勝負は最終第5セットに持ち込まれた。

最終セット、いよいよ2人の戦いは白熱を超え、もはや人外の境地を窺わせた。サーブで抜群のコントロールを見せつけ、ナダルの得意とする長いラリーに持ち込ませないようリズムを変え、早目の仕掛けを行って一糸の乱れもなくキープするフェデラー。それに何とか食い下がるナダル。目の前で空しく糸を引いて滑り過ぎる冷徹なサービスエースを見せられ、必死に返したリターンにあっさりボレーで止めを刺され、どうあがいても及ばない神業のフォアを受け、それでもナダルは、ひたすらに走り、ただボールを深く返し、チャンスを窺い続けた。決して、諦めることはなかった。
ここで、ナダルの悪魔のような粘りにフェデラーのサービスが押されていくのを感じ取った人もいるのではないか。この試合フェデラーがここぞという時に打っていたのはセンターへのサーブだった。けれど、第3、第4セットではコートの外へ逃げていくサービスエースを何度も取っていた。対してこの第5セット、確かにフェデラーのサービスエースは高い精度でコントロールされた圧巻のものであったが、それはかなりの割合でセンターだった。磐石であったかのように思える自分のサービスゲームで、ここぞというものを出し続けなければならない。そう、確実に、フェデラーは追い詰められていたのだ。

そして、気まぐれなセンターコートの女神は、ナダルを祝福した。
瞠目、驚嘆、奇跡、圧巻… いや、足りない。第15ゲーム、コートの外からとんでもない角度で飛び込んできたナダルのバックからのクロスがフェデラーのコート隅に叩き込まれる。1本ですら神業であるのに、それが2本。強靭なリスト、無尽蔵のスタミナと衰えを知らない下半身の粘り、そして不屈の闘志が可能にしたものだろうか。フェデラーが揺らいだ。第3、第4セットで彼を支えてきたフォアが乱れる。6本目のブレイクチャンスをようやくものにしたナダル、サービング・フォー・ザ・マッチのコートに小走りに入る姿は、今度こそいつもどおり。第16ゲームを数え、これをフェデラーがブレイクバックすればおそらくは日没サスペンデッドだっただろう。けれど、ナダルは冷静だった。いったん40-30からデュースに持ち込まれるも、フェデラーの顔に疲労の色がにじむ。最後は、この熱過ぎる試合とは裏腹にあっけなかった。ナダルのサービスゲームでも長いラリーを避けるほかないフェデラー、前に出ようと仕掛けたアプローチは、ナダルのスピンにミスを強いられ続けたこの試合を象徴するかのように、力なくネットにかかり、ナダルのコートに届くことはなかった。


フェデラーは試合後のインタビューで「また戻ってくる」と言っていた。追い詰められた状況であれだけ冷静に集中できる人間が、ここで心が切れることはないだろう。ナダルもまだ22歳、もちろんこの悲願のタイトルをやすやすと渡すつもりはないはずだ。また来年、この二人が最終日のセンターコートに立ち、素晴らしい試合を見せてくれることを期待したい。

ナダル、今日、世界はあなたのものだ。おめでとう。

2008年 6月 22日 (日)

Black : とりあえず発狂しないうちに近況。多忙な合間を縫って、どころか [03:44] 
行こうとした直前に仕事が入っていろいろ迷惑をかけたけど、何とか東方オンリーイベント「博麗神社の縁側」に参加してみんなと飲みまくったり、酒が抜けないまま仕事をしたり、ぶち切れて深夜に都下から友人を呼び出して六本木で本日2回目の飲んだくれでうどんを食べたりまずいラーメンを食べたりした、そんな休日でした。縁側合わせの東方SS新刊のコピ本「東方恋歌集」を出しましたが、イベント中はすっかり飲んだくれていて、ただの一部でも売れたかどうかすら憶えていません。正直飲んでばかりで売り子を全くやらなくて本当にすいません。BlackAsh名義では実に、えーと「新宿風聞3」以来だから5年ぶりの小説もどきですが、今のところネットで掲載する予定はありません。というかもうすっかりHTMLの組み方を忘れましたので掲載できません。というかカバンの中に今日製本した分が丸々ありそうなほど余りまくってます。まあ次にイベントに出る時にでもまた頒布するかもしれません。

さて、これから本日第3次飲んだくれということで、ただ今私の家のソファでぐっすり寝ている都下から呼び出した友人を叩き起こして、泡盛と日本酒とウイスキーを飲みにいこうと思います。たまったものはこんな飲んだくれっぷりじゃなかなか流れてくれませんね。そして明日は私は自宅で仕事、その脇で友人が私の漫画を選別して持っていくということになります。いやね、余りに家に物が多くなったもので、漫画をごそっと捨てようと思いまして。で、ブックオフに売るのも心苦しく、出来れば読んでくれる友人たちに格安で売ろうと。今回は思い切りますよ。蔵書の7〜8割を減らします。かなりすっきりするはずです。そうすれば、この部屋中に溢れかえるCDを片付けるスペースが、ほら本棚に出来る!

最近はそんな毎日を送っております。また以前みたいに物を書きたいし、ニュースももう少し突っ込んだ解説をしたいのですが、いかんせん人間は一日に書ける文章の量が決まっているという説を私は信じているわけです。毎日限界を超えた量の書類ばかり作っていると、どうしても他の、例えばこのサイトに割くだけの文章を確保できないという。まあ言い訳だろうが何だろうがどうでもいいです。私はただ、自分が空っぽになっていくのを黙って見逃すことなどしたくないのです。もっともっと私は旺盛に、貪欲に、飽くることなく知識を手に入れたいのです。

ついでに最近のお勧め同人誌は、東方マリアリ「スケルトンライアー」でございます。

2008年 6月 18日 (水)

羽生二冠が名人位奪取、永世名人の資格獲得 朝日新聞 [06:06] 
森内に先んじられて、しかしその翌年。羽生がとうとう、本当にとうとう、永世名人の栄誉を手にした。96年の7冠達成時は身震いしたもので、それこそ羽生の躍進の嚆矢と言える88年NHK杯での名人経験者を4タテしての優勝という快挙もしっかり憶えている身としては、この栄光に興奮が抑えきれない。永世6冠(永世名人・永世棋聖・永世王位・名誉王座・永世棋王・永世王将)は当然史上初、後は永世竜王のみ、その竜王戦でも挑戦者決定トーナメントに残っており、今年度中の永世7冠すら期待でき、のみならずこの後すぐに王位挑戦者決定戦と棋聖挑戦第二局が控えているという今期の圧倒的な強さ。この強さはいったいどこから出てくるのだろうか…

本局の概要はこちらのページから。終了図以降は、△2三玉は▲2二金から簡単な詰み、△4四玉は▲7二角成が後手受け無しで先手玉は詰まず。
今回の名人戦、森内後手番の時の勝機のなさっぷりは特筆に価するだろう。森内は、後手番で羽生相手にほぼ何も出来なかったと言っていい。確かにこの両名、先手番が8割以上の確率で勝利するという偏りであるが、それにしても、である。他の棋戦であれだけぼろぼろに負けてまで研究に時間を割いている(と思われる)のだから、森内はもう少し何とかならなかったのだろうか。永世名人有資格者として不甲斐ないように思えて仕方がない。
対して羽生は、後手番の第三局、もはやここで私が解説する必要もないだろう、必敗の局面から鬼神が憑いたかのような驚異的な、泥の中からもがき這い上がるような粘りで森内を迷わせて名人戦史上に残るポカを誘発させ、そしてその後手番をものにした。諦めない。こう書くことは簡単である。しかし実際に諦めないこと、それはどれだけ困難極まりないことか。

つい一昨日の全米オープン、タイガー・ウッズも諦めなかった。そしてこの名人戦、羽生善治も諦めなかった。その分野での天才と言ってよい彼らが、その力をもってしてもなお、最後の最後に栄光を手にした原動力は「諦めないこと」だった。凡人の私が諦めてどうするんだ。正直に泣き言を漏らすと、この6月は今まで仕事をしてきた中で最悪最強のプレッシャーがかかり、恐らくはストレスからだろう、心臓はここ1週間ほど握り潰されるかのように痛み続け、毎日かく汗は典型的な脂汗で、異常な色と臭いを放っている。髪も髭も一気に白いものが増え、視界はもう左側が薄くなっている。自分が気持ち悪くて仕方がない。けれど、ウッズも羽生も決して諦めないのだ。こいつらに少しでも追いつくには、凡人から勝負を投げるわけにはいかないのだ。勝つまで続けなければならないのだ。当たり前のことに気付かないのはまさに凡人の不明、恥ずかしいことこの上ないが、それを恥とするならいくらでもすることにしよう。その代わり絶対に諦めない。私が白旗を揚げる時は、私が死んだ時なのだから。ほら、やよいの応援の声が高らかに、私の耳に届いてくる。フレーフレー頑張れ、さあ行こう! フレーフレー頑張れ、最高!

羽生、本当におめでとう。これからも素晴らしい将棋を見せ続けてください。

2008年 6月 11日 (水)

訃報:水野晴郎さんが死去 映画評論家、76歳 毎日新聞 [13:26] 
何てこった… インディ・ジョーンズ最新作の公開までもうあと少しだったのに。あの饒舌っぷりで十二分なまでに解説してほしかった。シベ超でも構想でインディもろパクとかやってるって言ってたよ。あああまた一人粋な人が亡くなった。淋しい。淋しいよ。

ご冥福を深くお祈りいたします。

2008年 6月 9日 (月)

【秋葉原通り魔事件】「ホコ天がパニック状態に…」一斉に逃げ出す群衆 MSN産経 [00:00] 
下で伝えた後にも被害は拡大し、7人死亡、10人怪我という通り魔事件ではこの30年間で最悪の結果を引き起こした秋葉原通り魔事件。事件の第一処理が終わり、交通規制も解除されたとの報を聞き、私は現場のソフマップ本館前交差点に行ってきました。土曜日深夜から日曜日朝方にかけて「顔つなぎ」と気まぐれを起こして地元で飲んでなければ、昼ころ行っていた場所でした。
そこでは、マスコミ各局がカメラを構えてそれぞれリポートしていました。インタビューがそこかしこで行われており、腕章をつけて取材メモを持った記者が脚立を持って忙しく駆け回っていました。号外を配っている新聞もありました。ソフマップ本館は出入口の柵を閉めて営業を中止していました。交差点の車道にはまだ血痕らしき染みが残っていました。そして交差点の歩道には、取材陣に囲まれる中に、花束や缶コーヒーがたくさん置かれていました。
容疑者は、その交差点から中央通を駅に向かって斜めに走り、ちょうど旧サトームセン、今は空きビルとなっているところと、免税店やメロンブックスが並ぶ間の路地からラオックスアソビットシティ館、あきばおー2号店に向かって走る途中、路地の真ん中あたりで警察に確保されました。逮捕場所では、カメラを抱えたNHKのテレビクルーが歩いており、目撃者らしき人が数名の記者にインタビューを受けていました。逮捕時の容疑者の顔面は血に染まっていましたが、ここには血痕は残っていないようでした。
普段なら歩行者天国が終わってもごった返す日曜日の秋葉原ですが、事件の影響か、今日は相当に人が少なく、じゃんがらラーメンはただの一人も並んでいませんでした。誰も並んでいない日曜日夕方のじゃんがらを私は初めて見ました。ヨドバシカメラの方に行ってみても、やはりいつもの日曜日の夕方ではなく、中の飲食店も余り客が入っていないようでした。いつもならまっすぐ歩けないほどの駅前のコスプレと人だかりも今日はまばら。エウリアンのお嬢さんたちだけはいつもどおりに、道行く人にパンフを渡しては笑顔を振りまいていたのが、妙に印象に残りました。

産経新聞が被害者の方々の一覧を作成しています。亡くなった7人の方々のご冥福を深くお祈りします。怪我をされた方々も一日も早く治りますように。そしてこういう事件がもう二度と起こらないように。

2008年 6月 8日 (日)

秋葉原で刃物男、14人負傷、5人心肺停止か(続報あり) 朝日新聞 [15:10] 
ホコ天の秋葉原で通り魔です。
『8日午後0時30分ごろ、東京都千代田区外神田3丁目の路上で、車が通行人らをはねた後、車から降りてきた男が通行人らに刃物で次々に切りつけた』
本日昼ころ、秋葉原ソフマップ本店前交差点からホコ天に車で突っ込んで数人はね、その後運転席から降りて警官も含め包丁で次々と切りつけたとのことです。2人死亡との情報もあります。犯人は暴力団員と名乗っているようですが、被害状況も含めまだ詳細が出ていません。ニュー速+ではスレがものすごい速度で進行中、犯行直後の現場の状況写真などが上がっています。
とりあえず周りの友人が大丈夫かどうか確認中ですが… 続報を注視しましょう。

【続報】
19歳、47歳と74歳の男性3人が死亡とのこと。産経新聞のソースが写真もありより詳しいです。

【続報2】
逮捕の瞬間の画像がありました。

逮捕の瞬間1(現場から) http://tvde.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/jlab-dat/s/240452.jpg
逮捕の瞬間2(現場から) http://tvde.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/jlab-dat/s/240451.jpg
逮捕の瞬間3(ニュース) http://xtp0001.s3.x-beat.com/cgi-bin/up/source/Sonata_24869.jpg
逮捕の瞬間4(ニュース) http://live2.ch/jlab-fat/s/fat1212904857255.jpg
逮捕の瞬間5(ニュース) http://mj.dip.jp/jlab-beer/s/test1212904872656.jpg
逮捕の瞬間6(ニュース) http://live2.ch/jlab-fat/s/fat1212904878183.jpg

現場上空からの写真です。

http://tv2ch.net/3/jlab-tv/s/73775.jpg
http://tv2ch.net/3/jlab-tv/s/73776.jpg
http://tv2ch.net/3/jlab-tv/s/73777.jpg


2008年 6月 6日 (金)

「なんて素敵にジャパネスク」 作家の氷室冴子さん死去 朝日新聞 [20:41] 
何てこった。早過ぎる。ジャパネスクの他にも「ざ・ちぇんじ!」「海がきこえる」「銀の海、金の大地」「雑居時代」「クララ白書」「少女小説家は死なない!」などなど思いつくものを並べていってもまだ尽きない。まさに80年後半〜90年前半のコバルト文庫黄金期を支えた作家だった。まだまだ書けたはずなのに… 残念。

ご冥福を深くお祈りいたします。



>> Home    >> Top    >> News HeadLines!!    >> Diary & Info.

〜 Diary & Info. 〜

_
BlackAsh Black : NHK BS あなたが選ぶスポーツ名場面100選 2008/02/29 00:18
日々の戯言 もう自分ではやらなくなってしまって久しいけれど、スポーツはほんといいものです。
スポーツに感動する人、そうでもない人、まあこのあたりはスポーツ好きかどうかで大きく分かれるところではあります。私はスポーツ観戦が大好きでジャンルを問わず見まくりますし、まあどうにも涙もろいようでして、特に引退、敗北や挫折のシーンが心に刻まれる性質のようです。名場面ではなく、印象に残ったシーンという感じですね。思い出すにつれどうにも自分の性格の奇矯さに首を傾げざるを得ないのですが、まあまずは、このランキングの10位くらいまでをざっと眺めてみましょうかね。

1位 トリノ五輪 荒川静香 イナバウアーで金メダル 1539票
2位 早実-駒大苫小牧 決勝再試合の熱戦 1126票
3位 シドニー五輪 高橋尚子 女子マラソン初の金メダル 1112票
4位 長野五輪 団体 日本チーム 船木の大ジャンプで金メダル 770票
5位 世界選手権 高橋大輔 日本人男子で最高の銀メダル 755票
6位 巨人-中日 長嶋茂雄引退試合「巨人軍は永久に不滅です」 734票
7位 広陵-佐賀北 逆転満塁本塁打で佐賀北が初優勝 705票
8位 WBC 決勝で日本がキューバ破り初代王者に 696票
9位 世界選手権 安藤美姫 涙の初優勝 693票
10位 巨人-ヤクルト 王貞治 756号本塁打 MLB記録を破る 599票


まあね、あれだ、その、1位で萎えた。荒川が1位か… むむむ。そりゃまあよくメダル取れたなとは思うし、荒川の演技はあの大舞台でよくぞきっちりまとめたとは思うけど、他の人たちが自滅していっての金っぽいんじゃ。やっぱり最近のことだし、イナバウアーのインパクトは強かったということかねぇ。
2位の高校野球も、駒苫の野球は余り好みではないので。斎藤も田中もよく投げたどころの話ではない超人っぷりだけど、その後マスコミがハンカチ王子だのマー君だのともてはやしたところでもう萎え萎え。いや本人の責任はないんだろうけどさ。何よハンカチ王子て。あほか。
3位はQちゃんか。まあ選出で紛糾した中この結果は本当によくがんばった。でもさ、これ一発で国民栄誉賞はあからさまに森の人気取りが透けて見え過ぎてちょっと水を差したかもしれないよ。

概観して、野球は国が政策的に奨励したスポーツだからランキングでも多くを数えているようで。逆にサッカーはやはりJリーグになってからの歴史がまだ短くて余りランクインしていないという感じ。つかこのランキング、NHKだからかな、高校野球とフィギュアが多くないすか? モータースポーツなんてほとんどないじゃないか。セナvsマンセルは? 映像が借りられないからないのかな。セナで気が付いて見直してみたけど、日本人以外のスポーツ選手が日本以外の国でやってるシーンが少ない、というか72位サラエボ五輪のアイスダンス、95位ウィンブルドンのフェデラーそして98位メキシコW杯のマラドーナ以外ないというのは、いくら日本のランキングとはいえちょっと淋しい。つか9位こそあり得なくね? こういう期限を切らないアンケートは最近の出来事が強いのはしょうがないけど、それにしたって何で安藤が。さっぱりわからん。5位の高橋もどっちらけだ。日本のフィギュアというならば、フィギュアの歴史を革命的に変えた伊藤みどりが筆頭に来るのが当然だと思うんだけどな。

まああれだ、ここでアンケート結果にいちゃもんつけててもしょうがないので、私にとってのスポーツ名場面… いや、名場面と言うよりも私の心の中に残っているシーンを、さすがに100選は無理なので、TOP10ということで、10位から挙げていってみましょうか。私はどうもじんわりと感動する性質っぽいので、以下ちょっと爽快感からは遠ざかるかもしれません。そこらへんはどうぞご寛恕を。それでは行ってみよう。


第10位 野球:96年高校野球選手権大会決勝、松山商業−熊本工

甲子園には魔物が棲んでいる、という。しかしこの決勝戦は、あり得ないことを起こしてしまう魔物の豪腕は鳴りを潜め、代わりに、気まぐれな勝利の女神が活躍した。
彼女はまず、1点差ながらも9回裏2アウトランナーなしまでたどり着き、彼女の微笑をあと一歩で受けるところまで来た松山商業からふいと離れていった。インコース寄り真ん中高めに入った失投は鋭い音を立ててレフトスタンドに突き刺さる。熊本工、起死回生の同点ホームラン。松山商業の投手はまさにがっくりと膝をつき、チームメイトに抱え起こされるまで動くことができなかった。
勢いに乗る熊本工は彼女の微笑を受けるべく、10回裏に1アウト3塁という絶好のチャンスを作り上げる。松山商業はここで続く2人を敬遠しての満塁策を取る。1アウト満塁。ヒット、犠牲フライ、野選、四死球、暴投いずれも許されない極限の状況で、松山商業の監督は守備固めとしてライトを交代する。そして迎える打者への初球、インコース高めに甘く入ったストレートは、快音とともに大きくライトに上がった。フェンス直撃、悪くても犠牲フライ。熊本工が勝利の女神の寵愛をまさに得ようとしたその瞬間、彼女は浜風で打球を押し戻し、そして、代わったばかりのライトに、ウィンクを投げかけた。

Youtube: 松山商業、奇跡のバックホーム

Youtube: 松山商業−熊本工ダイジェスト

ピンチの裏にチャンスあり。その後11回表、松山商業は怒涛の攻撃で一気に3点を奪取。そして今度こそ、勝利の女神は逃げることはなかった。


第9位 バスケットボール:マイケル・ジョーダン「The Shot II」

神様と呼ばれるスポーツ選手は世界に何人もいない。野球ならベーブ・ルース。サッカーならペレ。F1ならアイルトン・セナ。アイスホッケーならウェイン・グレツキー。そしてバスケットボールなら、文句なくジョーダンだ。SLAM DUNKの連載が開始するだいぶ前、中学のころからバスケばかりやっていた私がジョーダンにはまり、親にナイキのエア・ジョーダンをねだったとしても仕方のないことだろう。当時ナイキはかなり高価なバスケットシューズであり、家庭は余り裕福ではなかったこともああってニュー・バランス止まり、エア・ジョーダンで颯爽と駆ける友人が本当に羨ましかったことを憶えている。
バスケ熱は中学卒業後も冷めず、シカゴ・ブルズ最初のスリー・ピート(3連覇)の時代が高校大学と重なり、この93年カンファレンス準決勝、クリーブランド・キャバリアーズ相手の「The Shot II」で最高潮となった。「II」というのはもちろん「I」があるからで、89年ファイナルでジョーダンが同じくキャバリアーズ相手に残り3秒から放った逆転のシュートが入ると同時に試合が終了、俗に「The Shot」と呼ばれる名場面の再来が、これだった。利き手の右手を怪我しながらも、残り1.7秒で2人のマークを受けながら後ろにジャンプして放たれたシュートはきれいな弧を描き、ネットに吸い込まれていった。こんなことができる人間はいないと思った。だから、マイケル・ジョーダンは神様なのだ。

Youtube: The Shot II


第8位 相撲:千代の富士、引退

憚りながらも私は、千代の富士は最後の横綱だったと言いたいのである。精悍な顔、盛り上がった筋肉、腰に手を当てながらサイドスロー気味に塩を撒く姿、四股の時にぴんと伸びる脚、頭を押さえながらの強引過ぎる上手投げ、強く腰を振って回しを切る仕草、寺尾を釣って土俵に落とした時の表情、決して大きいとは言えない身体で小錦を真っ向から受け止める姿。文句なしに強く、怖く、そして雅だった。力士の強さについては、相撲が興行であることとも相俟って、それぞれいろいろな見解があろう。しかし、千代の富士が雅な横綱であったことは、誰もが認めるところではないだろうか。そして、彼が91年5月場所初日に貴乃花(当時は貴花田)に敗れ、三日目に口を真一文字に引き結んで会見に及んだその日から後、彼を超える強さ、風格そして雅さを備えた横綱は現れていないのである。

Youtube: 千代の富士−貴花田、千代の富士引退会見(6分18秒から)

淡々と語ろうとするも、込み上げる思いをこらえきれずに言葉が切れた「体力の限界!」というシーンは、引退の理由としては万人に共通して至極平凡なものなのに、心に残り続けている。


第7位 スピードスケート:ソルトレーク五輪、清水宏保、500mで0.03秒差の2位

最大のライバルであったウォザースプーンが1回目で転倒して姿を消した。1回目はロケットスタートが不発、決していいタイムではなかったが、2回目次第では金もいけるかも、と国民の多くが期待に胸を膨らませていたその時、清水は激痛と戦っていた。小柄な身体を生かして極端に重心を低くして突っ込んでいくそのスタイルは、自らを失神寸前まで追い込んで鍛え抜くトレーニングにもかかわらず、腰に過大な負担を強いていた。腰痛の詳細は余りニュースには流れなかったが、当時清水は自分で靴下もズボンも履けなかった。スタートラインに立ったその時には、痛み止めのブロック注射を11本も打ち込んでいた。競技どころか、もはや動ける状態ではなかったのだ。
合計タイムの差はたったの0.03秒。1kmの距離を滑って、たった40cmである。たった40cm。コーナーでふらつかなければ、1回目のスタートがもう少し速ければ。怪我があと少しよくなっていれば。ほんの少しで上回ることができた差であった。けれど、清水はその後の記者会見で、怪我は治らなかったと公表した後、「それでも負けは負け」と言い切っていた。結果が全て、だと。それはただひたすらに、強い言葉だった。


第6位 サッカー:ドーハの悲劇

動けなかった。茫然自失となった。そのまま10分間くらいだったか。カズが、ラモスが、武田が、井原が、柱本が、松永が、みんなが倒れ伏す姿をただ見詰めることしかできなかった。その後は、とにかく悔しかった。悔しくて悔しくて、やけになって開封したウィスキーが45分で空になった。ロスタイムのイラクのコーナーキック、ショートコーナーの受け手に日本のマークがついていなかったのを見た瞬間、背筋に何か「ぞわり」と嫌な感覚が走ったのだ。後で友人たちに訊くと、みんなそうだという。悪魔の迫る感覚とは、きっとああいうものなのではないか。

Youtube: ドーハの悲劇

あの当時から、そういえばまだこの場面の動画を振り返って見たことはなかったか。特に強く意図していたわけではないが、おそらくあの背筋に感じた嫌な感覚を思い起こしたくなかったのだろう。テレビでこのシーンが出た時は必ずチャンネルを変えてきて、今も、検索だけして動画はまだ再生していない。これから初めて、15年越しで改めてこのシーンを振り返って見ることにする。日本サッカーはその後、ジョホールバルの歓喜で悪魔の気配を打ち消した。私もきっと、悪魔にはもう負けないだろう。


第5位 陸上:ロス五輪女子マラソン、ガブリエラ・アンデルセンのゴール

目は空ろ。動かなくなった右足を引きずり、見た瞬間にそれとわかる脱水症状。足元は覚束ないを超えて既に立つことすら危うかった。このロス五輪で初めて公式競技となった女子マラソン、給水ボトルが倒されてしまうなどの不運もあり、酷暑の8月のロサンゼルスで、スイスのアンデルセンは限界をはるかに超えていた。どうやら右脚も動かなくなっているようだ。身体を大きく左側に傾けて、ほぼ左脚だけで自らを支えながらも、彼女の足は一歩一歩ゴールに向かっていた。
トラックに入った瞬間、ひときわ大きな歓声と拍手が彼女を迎える。それまで歩いていた彼女は、それに背中を押されるようにスピードを上げ、走り始めた。しかしそれは長く続かず、脚が完全についていかずにすぐに前のめりになって、やはりふらふらと歩くことしかできなくなった。それが祟ったのだろう、憔悴はいっそう深刻に、上半身の挙動まで不自然になる。私の母親が目に涙をためて「もう止めて」と一言、呟いたのを憶えている。
けれど、彼女は止めなかった。差し伸べられるスタッフの手を何度も拒否して、最後のバックストレート、左へ左へとコースを外れそうになるところを踏みとどまって右に大きく流れていく。それを何度も繰り返した先には、ここまで痛めつけられてもなお彼女が渇望した、ゴールラインがあった。

ニコ動: ロス五輪女子マラソン、アンデルセンのゴール


第4位 ボクシング:マイク・タイソン、ダグラスに10RKO負け

歴史が変わった。子供心に地上最強、負けるはずがないと思っていた統一世界ヘビー級チャンピオンが、何度も顎をのけぞらせ、顔を腫らし、ふらついて、最後は無残にリングに倒れ伏した。これは私が初めてタイソンをリアルタイムで見た試合、昼間は部活か何かで学校に行っていたが、もうずっと楽しみで楽しみで仕方なかった。帰宅して勢い込んでテレビの前に陣取った私は、しかし鈍色の現実に遭遇した。

Youtube: マイク・タイソンvsジェームス・バスター・ダグラス

改めて見ると、タイソンの生命線であった膝の柔らかさとウィービングがすっかり失われ、単調に懐に入っては一発を狙うことしかできなくなっているのがわかる。体重も明らかにオーバーウェイトだ。ダマトが亡くなり、チーム・タイソンのスタッフは全て離れ、生活が荒れに荒れた末の必然の結果だ。けれども当時はそんなことが分かるはずもなく、目の前に突きつけられた、憧憬を抱く史上最強のボクサーが、打たれ強いが故に溜め込んでしまったダメージに朦朧としながらも零れ落ちたマウスピースをくわえて立ち上がろうとするその姿に、呆然とするほかなかった。


第3位 競馬:第25回日経新春杯、テンポイント

動画を検索してきておいて何であるが、大変申し訳ない。見られない。間違いなくこの動画の10分過ぎにそのシーンはあるはずであるが、確認することができない。小雪舞う京都。66.5kgという常識外れの斥量。左後肢。私は以前、この馬について2003年12月11日のBlackAsh Newsで書いていた。本当はもっともっとたくさん、この思いを込めて書きたかった。けれど、書けなかった。その時よりも年を取り、大人になった今ならうまく書けるはず。そう思って、ここに入れた。けれど、やっぱりだめみたいだ。

Youtube: 20世紀の名馬 テンポイント

ドラマとか悲劇とか神様とか、もうどうでもいい。悲しい。


第2位 スキージャンプ:長野五輪、団体で日本金メダル

Youtube: 長野五輪スキージャンプ団体

原田の余りに有名な「ふなき〜」の台詞とリレハンメルの失敗から1本目の失速ジャンプ、2本目のバッケンレコード大飛行という激しい浮き沈みのドラマに焦点が当てられがちなこの金メダルである。ただ、原田の1回目のジャンプは、まともに前が見えないほどの雪で助走路が緩み、踏み切り時点での速度が考えられないほどに落ちていた。風も追い風、一流選手であっても自然に抗いようがなくすとんと自然落下レベルで60mちょいしか飛べないだろう悪条件の中、79.5mまで伸ばした原田の力はさすがという他ない。上の映像を見ればわかるが、1回目の踏み切り時点の速度は87.1km/h、対して2回目の大ジャンプの時は89.8km/hである。失敗なんてとんでもない。不運の中でも成功といえる。むしろ、1回目の船木のジャンプこそ不運による失敗というべきだろう。4順目はみんな大ジャンプを連発する中、船木の番になって風が変わってしまった。映像では原田のジャンプ失敗が響いて1回目4位と言っているが、原田の3順目が飛び終わったところでは日本は2位である。実際は船木のジャンプで4位に下がったのである。
そして何よりも、岡部こそこの金メダルの立役者、4位から一気にごぼう抜きを演じて流れを変えた2回目のバッケンレコードも秀逸であるが、特に1回目は不利な風の中よくK点を越えた。岡部は原田と船木に隠れて地味な扱いをされているが、何とまだ現役、しかもW杯転戦中という第一線級である。ルール改正で身長が低い選手がどんどん不利になっていった中、とりわけ低い岡部ががんばっているのは、他の日本選手の情けなさを言うよりも、ただ彼に対して見事というべきだろう。

ああ、こんな解説なんて不要だった。まだ子供だった私は、「日本人は本番に弱いから無理だろ」なんて家族の前ではクールな振りをしていたけれど、本当は、最後の船木のジャンプを見るまで心臓がどきどきして震えてたんだ。


第1位 テニス: 伊達公子、引退

伊達公子が大好きだ。私はテニスをやっていたわけではないが、男女新旧含めてスポーツ選手で誰が1番好きかと言われたら即座に伊達を挙げるほど大好きだ。相手のサービスの時に虎視眈々とリターンを叩くべく目を細める勝負師の顔が大好きだ。そして、自らをひたすら追い込んでいく厳しい表情の中からちらりとこぼれ出る、彼女本来のものであろう柔らかな笑顔が大好きだ。

伊達といえば真っ先に挙げられるのが、96年ウィンブルドン準決勝、グラフとの2日間に渡る激闘だろう。この試合の展開はいろいろなところに書いてあるのでそちらに譲る。また、この試合で別に有名な「Steffi, will you marry me?」「How much money do you have?」のやり取りは、

Youtube: Steffi, will you marry me?

で見ることができる。当時グラフのマネージャーだったグラフの父親が脱税の嫌疑で何かと騒がしく、グラフ本人にも金銭問題が波及していたところであったが故の珍場面である。残念ながら「How about me?」と言おうかと思ったらしい伊達の苦笑いは映っていないのであるが。

私がいつまでも忘れられないのは、この年グラフに初めて勝ち、ウィンブルドン準決勝で激闘を繰り広げ、その後もサンチェスを破ってツアー優勝までしているキャリアの頂点とも言いうる時期に突然の引退をしたこと、というよりも、その引退会見で見せた笑顔である。「心からの」というよりも、「満足した」というよりも、「重圧から開放された」というよりも… 私は彼女の引退理由とされる「精神的に厳しい」「ランキング規定が選手に過度の負担を強いる」という話を後になって記事等で知っただけで、関係者であったわけでもなし、本当のところはよくわからない。それは私の思い入れが強すぎるが故の邪推かもしれず、本当は単純に、ツアーの重圧から解放され、これから新しい自分が始まるということに期待してのさわやかな笑顔だったのかもしれない。けれど、その記者会見での彼女の笑顔は、明らかにスポーツ選手が引退会見で見せるそれではなかったと、私は今でも思う。だから… そう、だから、としか言いようがない。だから、彼女は私にとって、ずっと1番のスポーツ選手であり続けるのだ。


>> Home    >> Top    >> News HeadLines!!    >> Diary & Info.
_
BlackAsh 【中国】天洋食品製造の毒入り餃子関連【有機リン酸】 2008/01/31 18:59
日々の戯言 今日はどこでごはん食べたらいいんだろ…
このニュース、当たり前ですがもう日本中を駆け巡ってますね。もはやここで説明する必要もないでしょうが、中国の天洋食品が製造した冷凍餃子に有機リン酸系農薬が混入、既に80人以上から被害の出訴がされている問題です。まあこの1年くらいから中国製食品の敬遠はあったことはいろいろな記事を読んだりうちの親や友人の奥さんに聞いたりして感じてはいましたが、ここまでリアルに迫ってくると、一家の食卓を預かるお母さんとしてはますます気になるところでしょう。また、来る2月14日を一人淋しく迎えることになりそうな独身男性の、お世辞にも食事といえないようなレトルトインスタントが並ぶ食卓も気になるところでしょう。まあ私のことですけど。毎日生牡蠣とインスタントうどんですけどね。痛風まっしぐら。まあどうせ2月14日には死のうと思うんですが、つかバレンタインって何? バンアレン帯のこと? とかベタに言いたいんですが、それでももしかしたら、仮に、万が一があるかもしれないじゃないですか。14日の朝、重い気持ちを引きずりながらいつもの電車に乗ると、チェックのマフラーを巻いたポニーテールの女子高生が、後ろの2人に「ほら、舞子!」「今しかないよっ」とか囁かれて押し出されるようにして私の前によたたっと出てきて、一瞬私の顔を見上げるのですがすぐに真っ赤になってうつむいて、でもその手にはかわいらしい赤いリボンをかけた手のひらサイズの箱があって、「あ、あの、あの…」と呟く声は乗客の人いきれに消えそうで、それでも意を決して、彼女は私をくっと見詰めて、小さな口を開いtなんてことがあるかもしれないから2月14日の前に死にたくはないじゃないですか。希望があるうちは生きていたい。というわけで餃子ポータルを集めてみました。

朝日新聞餃子ポータル
読売新聞餃子ポータル
MSN産経:食の安全

MSN産経の「食の安全」には、現在JTインタビューの模様が11記事に渡って克明に記されています。スクロールしての関連記事からどうぞ。

厚生労働省が販売中止要請を出した品目リスト(読売新聞)
企業自主回収品目リスト(写真付)(朝日新聞)

買う時は上記リストと見比べることも必要になってくるのかな、と思います。まあ私は冷凍食品は作るのがめんどくさいんで食べませんけど、カップラーメンとかあるからなぁ。今朝冷凍庫に入っていた冷凍食品を全部廃棄。まあどれも既に買ってから3年レベルなんで賞味期限がとっくに過ぎてるものばかりなんですけどね。つか外食している時点でもうおしまいなんで、焼け石に水っちゃそうなんだけど。

あと、これ何ていう特ダネというか、新聞記者さんも食べちゃってたという体験記。体調を壊したそうで、なかなかリアル。

記者も食べていた! “毒入りギョーザ”に強い憤り

さらに、中国人は有機リン酸系農薬に耐性があるらしいというね。

ギョーザ問題「日本人は虚弱体質だ」

ごめんよ日本人は一応人間だからさ、有機リン酸系農薬に耐性はないんだよ。まあ中国の2chみたいな掲示板の書き込みなんでしょうから取り立てて報じる話でもないとは思うけど。つか中国での日常をテレビで見たけど、食べるとやばいレベルの農薬がついてるのは当たり前という認識でいるね。しつこくしつこく洗って、農薬専用の洗剤まで買って洗って、それで野菜を食べてた。

あ、あと石原都知事が

「独裁国家なんだからしっかりしろ」 石原知事

何だかよくわからない言い回しだけどプンスカ怒ってる。


今後も続報がどんどん出てくると思います。経済の側面から見ても、JT株も爆下げて、これが他の取扱業者に波及することも十分に考えられます。いずれにしても注視必須。


>> Home    >> Top    >> News HeadLines!!    >> Diary & Info.
_
BlackAsh 女性の下着に異変!? 高樹沙椰も愛用する“ふんどし”が今ブーム 2008/01/29 21:48
日々の戯言 livedoor ニュースより。
私はしまぱんが好きです。
『「実は私、“ふんどし”を愛用してるんです」と、女優の高樹沙椰があるテレビ番組でカミングアウト。以来、急激に女性用“ふんどし”に注目が集まっている』
日本の伝統としての褌、もはや皆様、洋装が席巻して数十年、一般的に履かれることもなく、忘れ去られたという認識でいらっしゃいましょうか。しかし、日本古来からの伝統はそう簡単に廃れることなく、実は我々の身近なところ、例えば

(1)2chの芸スポ+板
年間を通し、褌着用の祭りがあると記者が目ざとくスレを立てては、「アッー!」「汚いふんどしだなあ」「おいおまえ初めてか。力抜けよ」「雄野郎ワッショイ!」などのレスが乱舞して1000レスが埋まる。

(2)コミケその他東方Project同人誌即売会イベント
森近霖之助といえば褌である。

(3)Amazon.co.jp
アマゾンで「ふんどし」「褌」と検索すればかなりの結果が出てくる。なお、検索結果のうち「もえふんどしスペシャル一本締め〜もえキャラオリジナルアンソロ」は午後9時30分時点で新品の在庫があと1つしかない。お求めの方は速やかにポチることをお勧めする。私もこの記事を書く前にポチった。在庫減らしてすまん。

などでよく見られるものなのです。そしてとうとうこのたび、オフィスで隣に座る同期の女性も、コンビニでいつもレジ打ちでお釣りを渡す時にちゃんと手を添えてくれる娘さんも、塾でいつも前の方に座るので背中だけしか見られずに、けれど夏はブラウスから透けて見える白い線にドキドキなあのコも、電車で毎朝一緒になって相手も気付いて目が合うと会釈するまでになり、あと一歩、何かきっかけとなる出来事があれば… そんなある日、朝の通勤ラッシュで殺伐とする中でいきなり電車が急停止、強烈なブレーキにひとたまりもなくよろける彼女をとっさに支えたところ、思いもかけず抱きかかえる形になってしまったが、ラッシュの中での急停止では身動きもとれず、もじもじと身じろぎするもどうしようもなく、ほほを赤らめて小声で「すみません」と恐縮し、そのまま動かない電車の空気はラッシュのせいもあって徐々に上がっていく中、赤らめたほほがさらに上気してきたことを知って恥ずかしそうに「あ、あ、暑いですね…」と呟いたその胸の鼓動まで伝わってきそうな彼女も、みんなスカートの中はふんどしな時代がやってくるということになりそうです。これを伝統文化萌えとしていいこととするか、それとも白い綿ぱんつや水色と白のしましまという文化の喪失を招くとして反対するか、それは新旧文化の対立を招きかねない衝撃のニュースだという方もいらっしゃいましょう。ただ私は、このニュースを見て、

東京から歩道橋消える?バリアフリーで撤去加速Yahoo

を思い出し、せっかく歩道橋の下から見える下着の種類が増えようとしているのに、何ともタイミングが悪いものだなあ、と、夜に瞬くビル街の光を地上40階から眺めては、ため息をつくのです。


>> Home    >> Top    >> News HeadLines!!    >> Diary & Info.

MailTo:BlackAsh Admin
© 2001-2003, BlackAsh, All rights reserved
Since 01/08/26 Printed in Japan