- BlackAsh -





本日の映像

Bad (PV full ver.)
(Michael Jackson)

マイケル最高の時代に撮影された言わずと知れた名曲
「BAD」のPVフルバージョン。16分と短編映画並。
マイケル… まだ信じられない。かっこよかったよ。

Diary & Info. 新着
モスバーガー、出口の見えない業績不振 “場当たり主義”に敗因?  [08/29 16:20] 
情報元:東洋経済Online

久しぶりにファストフードの記事を書いてみました。もはや3年一昔、栄枯盛衰は激しいですね。
Black : NHK BS あなたが選ぶスポーツ名場面100選  [02/29 00:18] 
もう自分ではやらなくなってしまって久しいけれど、スポーツはほんといいものです。
【中国】天洋食品製造の毒入り餃子関連【有機リン酸】  [01/31 18:59] 
今日はどこでごはん食べたらいいんだろ…

BlackAsh リファレンス
Remarkable Net-text Review Carnival (RNRC 3rd)

BlackAsh Antenna
日々変動あり


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BlackAsh News!! 新着
2009年 6月 26日 (金)

マイケル・ジャクソン、病院に搬送され死亡…米メディア 読売新聞 [10:26] 
え、ちょっと待って。ロンドン公演やるって言ってたじゃないか。嘘だろマイケル? 嘘であってくれよ。まだ50歳だろ。史上もっとも偉大なポップシンガーが。何かもう言葉にならない。時代が終わる。

R.I.P.

2009年 6月 24日 (水)

お好み焼きにご飯+味噌汁の関西定番定食は伝説か!? - 「ご飯の敵」意識調査 マイコミジャーナル [05:45] 
『ネットマーケティングを展開するアイシェアは19日、ご飯に合わない「ご飯の敵」に関する意識調査の結果を発表した・・・ ご飯がすすまないと思うおかずを複数回答形式で回答してもらった結果、「お好み焼き」が38.6%で1位となり、「生野菜サラダ」(36.6%)、「グラタン」(35.8%)、「かぼちゃ・豆などの甘い煮物」(35.2%)と続いた』
関西では白米ごはんのおかずとして本当にお好み焼きやたこ焼きを合わせて食べますが、根っからの関東者な私は確かに違和感が未だに拭いきれません。やはりごはんに粉もの、しかも焼いた粉ものはきつい。お好み焼きはそこそこ好きでたまに食べるのですが、ごはんと合わせるのはやりませんねえ。ただ一点、ねぎ焼きをポン酢につけて食べる関西の風習がありますが、これならばごはんに合わないこともないかもしれないと言ってもいいとするにはやぶさかではないのではないかと疑うほどに自らに正直であってもいいのではないかとつらつら愚考するのは実際のところ事実であるということを表明することは許されてもいいのではないかと思う次第でございます。

あとランキング、2位の生野菜サラダはまあ頷いてやらないこともないんですが、3位のグラタンと5位のホワイトシチュー、これは白米なくして食うべきではないとここに主張したい。ホワイトソースは白米に合うんだと。世の中ドリアというものがあるんですよ? ホワイトソースと炭水化物の融合であるパスタだってあるんですよ? むしろホワイトシチューを味噌汁のようにごはんにぶっかけて食べたっていいわけですよ。いやまあそれは多少言いすぎではありますが、地味にホワイトシチューかけごはんを実際にやったことがあるこのBlackとしてはですね、まあ推奨はしませんがそこまで嫌悪するものではないと、少なくとも8位のおでんよりはまだマシということを声高に叫びたい。おでんは単品で酒を呑みながら食うもので、水気の多い汁が白米には合いにくい。同系統としてごはんとところてんというものがありましょうか。ただし、ここでいうおでんは関東風おでんです。関西風おでんは薄口醤油+昆布だしでまた味が違うので、そこそこ行けたような記憶。

あと個人的には、あのアスパラガスとかいうヤツ。あれはもうどうやってもごはんに合わない。特に白いなよなよしたアレはもはや食卓に出た時点で私の怒りは有頂天変緋想天ですよ。あの香りは何故あそこまで食欲を減退させるのか、つーか何であんなものがこの世の中にあるのか、私はアスパラガスと、ついでに抹茶アイスの発明者に小一時間説教をしたい。あのね、抹茶ってのは飲んであの苦みを楽しむものなんだよ。決してアイスに入れて甘苦くするもんじゃないんだよ。抹茶それ自体は好きだけれど、抹茶アイスに限らず抹茶ケーキ抹茶ポッキーその他の抹茶何とか系はもう全てこの世における存在を許さない。あとアスパラガスを白くした人、ただでさえヤバいアレを何だって白くして妙な香りを出させて挙句の果てにゲロまずい味付けをして缶詰なんかに詰めるんですかね。あれとクサヤとどっち食うかって言ったら問答無用でクサヤ食いますよ。むしろクサヤうまいよ。

つかさ、ここまで一気に思いのたけを書いて今思ったんだけど、そもそもお好み焼きておかずじゃなくね? このランキングにそもそも入らなくね? つまるところあれだ、この記事も無駄になるんじゃね?

2009年 6月 23日 (火)

明治大学にマンガ専門図書館…14万冊以上、夏オープンへ 読売新聞 [03:28] 
『今年の夏オープンに向け明治大学で、マンガ専門図書館「米沢嘉博記念図書館」(東京都千代田区猿楽町)の準備が進んでいる。同大出身のマンガ評論家、故米沢嘉博氏の個人蔵書を中心に14万冊以上のマンガ雑誌、単行本、サブカルチャーの関連図書などが収められ、現在はその整理作業が行われている』
これは興味深い。故米澤氏は言わずと知れたコミケ準備会の第2代目代表です。当然ながらとんでもない量の蔵書を所有しており、このたびこの一部が明治大学のお茶の水キャンパスで公開されるとのこと。都内でうちから遠くないのがとても嬉しい。お茶の水から水道橋と言えば高校時代駿台に通っていたついでに古本屋街を毎日毎日飽きることなく回りまくったものでして、あの空気は本当に懐かしい。昨今書店の不振が夙に言われていますが、まだがんばっているのかしらん。
また、話によれば、まだいろいろと問題があるようですが、コミケ準備会が集めた各サークルの見本誌も限定公開されるというね。娯楽というより非常に貴重な資料です。一般人でも会員になれば利用できるというので、これは完成が楽しみであります。公式ページはこちら

あ、あとBlackAsh雌伏8年くらい、とうとう夏コミに当選してブースを設けることになりましたのでご一報。2日目東L56bつまり何と言うか東方エリア、出し物は去年の冬に出した東方カップリング和歌集の続編になります。ほんと和歌大好きなんで。詳細が確定したら、というかもう文章は校正まで完了したので間違いなく出せると思いますが、見本が出来上がったらまたお知らせに上がりますのでよろしくです。

2009年 6月 14日 (日)

プロレスラー:三沢光晴さん死亡 試合中倒れる 広島 毎日新聞 [03:21] 
うそ… 背筋が凍りついた。三沢。そんなバカな。タイガーマスクだろ。戻ってこいよ。頼むよ。

ノア公式

(情報元:wibersさん)

2009年 5月 28日 (木)

ブーケトスは人権侵害だ [04:33] 
頭おかしいんじゃないかと思った。それだけ。

2009年 5月 27日 (水)

訃報:江戸川乱歩賞の作家、栗本薫さん 56歳 毎日新聞 [14:27] 
早すぎるよ… きっとあの世でも、もの凄い執筆速度で神様たちのためにグイン・サーガの続きを書くんだろう。もう私たちはそれを見ることができないけれど。

R.I.P.

2009年 5月 17日 (日)

GENOウィルス、被害拡大中(追加) [02:23] 
ただ今ネット上で、新種のコンピュータウイルス「JSRedir-R」(通称GENOウイルス)が どうにも急拡大中だそうです。感染したウェブサイトを閲覧しただけで感染し、とりわけfirefoxのページ先読み機能でも感染してしまうというどうにもならない伝播力、特にサイト管理人は、自分のサイトが感染源にならないように要注意です。なお、私BlackのPCは感染していないことを確認した上で、感染前の対策を一通り完了しました。

その詳細と対策は… といきたいところですが、何せウェブサイトを感染源とするため、適当なページを紹介するのもままならないというね。今のところ、管理人のみ更新できるように整えられたWikipedia内「同人サイト向け・通称「GENOウイルス」対策まとめ」が安全とされています。というか今Blackも見ています。このようなタイトルになっているのは、特に同人系のサイトで現在急拡大中だからです。同人系を日々見ている方は特に要注意。

取り急ぎ以上更新します。また新情報が入ったらアップデートしていきます。

(追加)
各種ウィルス駆除ソフト対応一覧表

2009年 5月 4日 (月)

Black : あ、あとね、 [03:03] 


キーボード買った!

(参考サイト:サカイさんゴトウさん

Black : GWは毎日仕事という実にありがたい状況で [00:16] 
どこにも行けず、ああでも何とかしてM3には行こうと思ってるんですが、まあとにかくどうにもならん状況なんですが、幸いにしてこのGWはスポーツがたくさんやっているので楽しみが多い。

パッキャオ、ハットンを2RKOで撃破日刊スポーツ

まさかハットンがあんな形で、しかも2RにKOされるとは思っていなかった。
試合前は一応パッキャオ勝ちの予想だったけど、内容としては体格で圧倒するハットンが序盤は見事な相撲っぷりで寄り切りまくるが、中盤から徐々にパッキャオのスピードと手数に押されて9〜10RあたりにKO、だと思っていた。
ところがいざ蓋を開けてみると、1Rにハットンが2度のダウン、そして2R終盤に力強い左フックが顎を捕らえてハットン失神、という超圧倒劇。デラ戦に続きまたもや信じがたいものを見た。フィジカルでは完全にハットンが勝っていて、クリンチのたびに骨格の違いが如実に現れていたのに、パッキャオのスピード、当て勘、空間支配力がそれを完全に無効化してしまった。あのメイウェザーですら倒すのに相当かかったハットンが、こうもあっさり失神して崩れ落ちるとは。フェイントに完全にひっかかったのか、ハットンは最後の左は見えていなかったのだろう。完全に脳味噌を揺さぶられて、まさに「糸の切れた操り人形」という表現が当てはまるような、そんな倒れ方だった。
これでパッキャオはビッグネームを相当刈り尽くした。果たして全盛期のデュランやチャベスとどっちが強いだろうか、なんて、そんなことしか考えることがないほどにパッキャオはもうやることがないのではないか、と思ったら、何とここに来て メイウェザーが復帰というね。これはもうメイウェザーvsパッキャオに期待するしかないだろ。超絶スピードと神ディフェンスのメイウェザーにパッキャオの高回転と当て勘そして当たったら終わるパンチ力が通用するか、新旧PFP決戦、ああ1年内にやらないかな。楽しみすぎるだろ。


松平健、大金星へあと1歩/世界卓球日刊スポーツ

私Blackは去年の7月くらいから卓球を週1でやり続けてるんですが、いやいや今年の世界卓球の日本復権っぷりは見ていてわくわくする。実力についてはいろいろと議論かまびすしいところがあるけれど、影響力という点においては、これはまさしく福原愛という存在が長らく染み渡らせ積み重ねてきた効果であることは疑いないだろう。とにかく卓球が、奇跡の大逆転をやってのけた石川が伸びた女子もさながら、特に男子のこれからが楽しみすぎる。吉田と韓はまあ中国からの帰化選手ということで強いのは当然として、水谷、岸川、そして昨日世界ランキング第2位の馬琳と丁々発止でやりあった松平健太、と、ロンドンオリンピックに向けて期待できる若手がどんどん育ってきている。
まあさすがは馬は世界第2位ということで、最後は経験の差が出て今回は惜敗。最終セット最後の方は緊張からか硬くなってレシーブが浮いちゃってどうにもならなかった。松平はこれからサーブを研究されたらちょっと辛くなりそうだけど、攻めの鋭さを維持しつつ、身体がそろそろ出来上がってきたところからの筋トレをこれから積めば、ドライブがきっと殺人的になるんじゃないかと思う。いやーわくわくだ。

余りにわくわくしすぎてニコ動で卓球動画を探しまくって今日はハァハァし通し。ああ仕事しないと。

【卓球】 ナイスラリー集
最近のプレーが多め。

《卓球》 スーパープレー集
レジェンドレベルの古めの。

【卓球】カットマンVSドライブマン
超大爆発ドライブのクレアンガ対世界最強カットマンの朱世爀。こいつらおかしい。

メイス ベストプレー集
分かりやすく派手な守備ということでマイケル・メイスの変態ロビング特集。何なのこいつ。



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BlackAsh モスバーガー、出口の見えない業績不振 “場当たり主義”に敗因? 2008/08/29 16:20
日々の戯言 情報元:東洋経済Online

久しぶりにファストフードの記事を書いてみました。もはや3年一昔、栄枯盛衰は激しいですね。
『4月以降、既存店売り上げ前年割れのモスは、6月に同8%減に沈んだ(下グラフ)。客数減が主因で、ファストフード大手の中で最も苦戦している・・・ 08年3月期はクーポン導入で客数を伸ばし、売上高は前期比4%増の623億円を確保したものの、不振のFC店を直営店に移行する費用がかさみ、営業利益は4割減の7・5億円へ急降下。そこへ店舗閉鎖損や減損などが追い打ちをかけ、当期損益では赤字に転落した。08年度も前期に引き続き閉店損が重く、6億円前後の最終赤字が確実だ』
モスバーガーが2期連続最終赤字となりそうです。この長引く不況、しかも現在の物価が上昇している一方で収入が上がらずという最悪の状況は、当然消費者たる私たちの財布の紐を締めさせ、それは私たちとダイレクトに商売している外食産業を直撃することになります。薄利多売のファストフードなんかはまさに大打撃のはず… なのですが、この不況にもかかわらず3年連続増収増益で元気いっぱいのマクドナルドに、長らくマクドナルドとモスバーガーの後塵を拝しつつも2007年最終決算を黒字で締めじわりと復活の兆しを見せるロッテリア。対してモスは、確か数年前まではマクドナルドに追いすがる一番手として新聞や経済誌で名が挙げられていたのに、もはや青息吐息。不況でも何とかなっているという証左がすぐそこにあるのに、なぜモスバーガーだけがこうしてじりじりと後退しているのでしょうか。

『01年、BSE(牛海綿状脳症)問題でハンバーガー離れが起こると、マクドナルドは翌年59円バーガーを発売、持ち前の機動力で対処した。一方モスは、店舗数と価格勝負を捨て高級路線に狙いを定めた。その象徴が04年、赤色を基調とした看板から緑色を基調とした高級業態「緑モス」への改装だ・・・ 付加価値の高いメニューを「ゆったりと落ち着いた快適空間」で提供するのがコンセプト。男女別の化粧室を設置し、店内は全面禁煙。一方で快適性を重視し座席数は縮小。しかし、入り口に張られた禁煙マークを見て、男性客の足は遠のいた。客数は05年度から06年度にかけて増えるどころか、逆に3%減少してしまう。東京都内のオーナーは「緑モスにして売上高が前年比3割減った。“緑モス倒産”した店もある。いったい誰が責任を取るのか」と憤る』
私は喫煙者、ただ紙巻きのタバコは止めて現在は葉巻ですが、ここで嫌煙派の方々とタバコについて論じ合うつもりは毛頭ありません。しかし、喫煙者はこの世の中に一定数存在し、しかも20代〜50代の男性がその中心であるという事実は、外食産業を語る上では非常に重要な問題と言えます。
外食産業のうちファストフードがターゲットにしている客層を考えてみるに、もちろん休日に自宅から繰り出す家族連れという客も挙げられますが、やはり基本中の基本として、ファストフードとは「行く店」ではなく「入る店」、つまりそこに食べに行くことを目的とする人をターゲットにするのではなく、外出時に何か食べる店を探して入る人をターゲットにする店であるということを忘れてはならないでしょう。ファストフードは、レストランのようにその店の食事を食べたくて「行く」店ではなく、仕事や学校など外出していておなかが空いた時にその場所にいくつかある候補店のひとつとして数えられ、その時の気分により「入る」店なのです。つまり、「入る人」はこの店に来ることを目的にしているわけではなく、気分が変われば別に他の店でおなかを満たしてもいいのです。
そしてここで言う「外出している人」とは、週の7分の5を占める平日においては、自宅を出て外に働きに出ている人が割合として高く、より具体的に言うならば、昨今の生活の多様化と女性の社会進出を考慮してもなお、成人男性の割合が高いと考えられます。そして、成人男性で働いているのは主に20代〜50代ですが、その年代の男性の半分弱が喫煙者なのです。
タバコを吸う状況としてよく挙げられるのが食後の一服です。つまり、食後に一服を習慣としている働くおじさんが、ちょっとおなかが空いたので「入る店」を探す時に、ある店で喫煙できないということになれば、その店に行かなくても喫煙できる他の店に行くだろうことは、容易に想像できることなのです。

モスバーガーは、当初駅前の一等地ではなく郊外の二等地を中心に出店し、その周辺の住民を集める形で実績を積み重ねてきました。これは、周辺住民にとっての「行く店」つまり「Only One」を目指してきたという意味を持ちます。マクドナルドの一等地出店で多数の顧客を相手に顧客獲得拡大をひたすら目指すスタイルとは違う、郊外での「そこにしかない味」を食べに「行く店」として、家族連れや車での来客を見込んでいたのです。もちろん今もその基本戦略は続いています。しかし近時、モスバーガーは、店舗の絶対数ではマクドナルドに圧倒的に及ばないものの、しばしば駅や繁華街でも見られるようになりました。1400店に迫る店舗拡大により一等地への出店が増えてきたのです。特に昨今創業者の甥である2代目社長が提唱する「ファストカジュアル」路線は、モスバーガー銀座カフェの出店に見られるように、一等地や都心への出店を加速させました。禁煙で打撃を受けたということはその証左、平日の昼間に成人男性がうろつくのは、郊外ではなく、会社と電車がある駅周辺、繁華街なのですから。そしてそういう駅周辺や繁華街では、モスバーガー以外にもたくさんの選択肢がある以上、ファストフードは、いくら品質を謳っても、言い方は悪いですが「ファストフード止まり」となります。郊外では「行く店」つまり「Only One」であったものが、選択肢の圧倒的な増加により、「入る店」つまり「One of Them」となるのです。そのような「One of Them」な店が、平日に外をうろつく成人男性の半分を、具体的に言うならば営業外回りでちょっと休憩に立ち寄るという使い方の半分を、ばっさり切ってしまえばどうなるか。嫌煙派の皆様方には大変申し訳ない話ではありますが、「One of Them」の店にとっては客のパイを広げるのは相当に重要なことからしても、どうなるかは予想の範疇となるでしょう。

そしてモスバーガーを語る時に必ずと言ってよいほど話題に上るのが「待ち時間の長さ」です。
『モスは注文を受けてからの手作りが特徴。必然的に時間がかかる。収益悪化で人を減らした店舗ではさらに客を待たせるようになってしまった。前出の神奈川県のオーナーは「売り上げが伸びずスタッフを減らした。店は汚れ、提供時間がかかり、クレームが出るなど悪循環に陥った」と赤裸々に明かす。もともと注文から提供まで7分ほどかかるが、店によっては15分かかることもしばしば。ドライブスルー店では、もはやファストフードの域を完全に逸脱した30分待ちさえ出現した』
まさに悪循環、ただでさえファストフードにしては相当遅いところに、安易な人員削減でサービスの悪化に追い討ちをかけた典型です。言い方は悪いのですが、大のモスファンでモスを「Only One」と思っているならともかく、一般的な消費者の視点からすれば「One of Them」の店で15分手持ち無沙汰はあり得ません。ライバルとなる他のファストフード、都心では立ち食いそば、牛丼、ラーメンなど、郊外ではファミレスなどの他の「One of Them」な店、そしてコンビニなどの「中食」は客を15分待たせることなど皆無だというのに、これではサービスもへったくれもありません。どうせ食べるならサービスのいい店で食べたいと思うのが合理的な一般人の思考です。それが出てくるのは遅いわ、タバコも吸えないので仕方なく回りを見回すと汚れてるわ、では、もはや勝負にはなりません。

加えて重大なのが、モスバーガーにおいて特徴的な「メニュー」「味」です。マクドナルドとは一線を画す「高級感」とそれに見合う「美味しさ」を提供して一時期はファストフード業界に旋風を巻き起こしたモスバーガーですが、その肝心の「メニュー」「味」にも変調を来たしているのです。
『メニュー施策でも緑モスは暗礁に乗り上げている。緑モス改装に伴って導入した580円から最高1000円までの高級ハンバーガー「匠味(たくみ)」。当初は話題を呼んだものの、調理に手間がかかるため店舗オペレーションが混乱、昼時のピーク時を除く限定販売とせざるをえず、収益への寄与は限定的だった。それどころか高級感を強調するあまり、逆に“モスは高い”というイメージを植え付けてしまう結果に。すると今度は低価格で高付加価値を狙った500円前後の洋風ご飯メニューを導入。だが、バーガーだけでもマクドナルドの9種類に比べ21種類と多いモス。店舗作業が追いつかず、導入店は当初計画の918店に対し、今年は約600店にとどまっている。こうして最大の強みだったメニューの訴求力も失っていった』
くるくる変わるメニュー。危なくなった時の小手先の修正。新規さを打ち出そうとして試みられるアイディアの数々。かつてマクドナルドは、収益が上がらないことに業を煮やし、徹底的な低価格路線を基調としてメニューの価格を頻繁に動かしていました。それが招いたのは、メニューと価格のバランスの不透明さから来る信頼の失墜でした。単品とセットとで次々と動く内容と価格を見て客が思ったことは「いったいこのハンバーガーはいくらが妥当なのか」「そこまで安くできるならいつもそのように出せ」「安くなるまで食わない」などなど、どうにもさっぱり要領を得ない、といったものでした。それを反省してアメリカ本社が様々な改善に入ったのが2003年のこと。そのニュースを私は当時解説しています。そこからマクドナルドは徐々に回復、上記のように2006年度から3年連続増収増益となるわけです。この失敗と成功を傍目で見ていたはずなのに、モスバーガーは同じ失敗をしました。
『減り続ける客数に業を煮やし、ついに“禁じ手”を繰り出した。「値引きをしない単品勝負」という創業哲学に反し、昨年4月から今年にかけ3回、単品で50円、セットで100円の値引きクーポン券を初めて導入したのだ。確かに客足は戻った。が、クーポン終了時とともに元の木阿弥。ドカーンと客足は引いた』
これはかなり痛かったはずです。客は来たのに収益はクーポンのせいで客単価が下がって上がらず、逆にクーポンにかかった経費が収支を圧迫、さらに追い討ちをかけたのは、クーポンを使った客が「またクーポンが出たら来る」という思考になったこと。安易な値引きは、その値引き後の価格で妥当と考えた客を離れさせます。これにどうして経営のプロは気付かないのか、今までさんざん繰り返されてきた失敗なのに、なぜモスバーガーはそれに陥ってしまったのか。創業者社長は決してこのような方策を採らなかった。創業者社長逝去の跡を継いだ現在の2代目社長は、なぜ創業者社長が値引きをしなかったのか、考えたことはなかったのでしょうか。値引き合戦なら体力がある方が勝つに決まっています。モスバーガーとマクドナルド、両者の体力差は一目瞭然。まともに勝負したらモスバーガーの敗北は見えています。それを知って、当初のモスバーガーは郊外二等地中心の出店とし、ファストフードとはいえ高級感を打ち出してマクドナルドとは別の土俵で勝負していたのですから。

そして、この記事では書かれてはいませんが、もうひとつ決定的だったのが「味」の変化です。東洋経済はビジネス誌として書きにくかったのでしょうが、私は個人的な所感として記しておきます。モスバーガーは明らかに味が落ちました。昨年2007年の春ころに、モスバーガーはあれだけこだわっていたバンズ、肉、ソースを刷新しました(公式pdf資料)。肉を牛肉100%から牛肉と豚肉の合い挽きにしたのを始め、相当な変更がされたようです。ただでさえ私はハンバーガーという商品をうまいと形容することはまずありませんが、「マックよりだいぶマシ」だったモスバーガーが、この刷新で「マック方面に相当近づいた」味になりました。バンズが軽くぱさつくようになり、肉は妙な歯ごたえと臭いが気になるようになり、ソースは薄く安っぽくなりました。全体的に軽薄に、高級感が失われ、量も少なくなりました。なぜこのようになったのか、それまでの収益不振を原因とするコストカットか、それとも開発部の方向性が致命的なまでに路線違いだったのか、いずれにしても、この「味」の変更は、今まで「味」でついていた固定客を手放す原因となりました。
他店と比べてのほぼ唯一と言っていい「モスバーガーがモスバーガーである所以」であり、モスバーガーがマクドナルドよりも「Only One」寄りであることの源泉であり、それに基づいた差別化を可能にしていた「味」が変わればどうなるか、もはや言うまでもないことでしょう。

<過去の分析の検証>

私はかつて、牛肉と豚肉の合い挽きのハンバーガーをモスに作ってくれという記事を書いたことがあります(BlackAshNews2003年8月27日)。この時はまさかこんな味になるなんて思ってもいなかったようです。ひとえに私の不明を恥じるべきでしょう。ファストフードの店に、本格的な合い挽きの味を求めるのは間違っていたのです。どう考えても、私が知っている美味しい合い挽きのハンバーグの味をあの値段で出せるはずがない。モスバーガーが謳う「高級感」は、あくまでファストフードという業態の中に限定されたものであり、決してレストランレベルのハンバーグ専門店のものではないのです。少し考えればこうして出てくる結論に至らなかったのは、当時新婚で嬉しくて相当に浮かれていた時の記事なのでしょうか、ろくに考えられておらず感覚のみを並べた内容に、過去ログという名の恥の集積の恐怖を感じざるを得ません。

しかし、過去ログが間違っているから恥だとかそもそも間違い以前に内容がキモいとかいう理由だけでひた隠しにしてなるものか、こういう集積も人間が学ぶためには必要なのだ、ということで、もうひとつ恐れずに出します。BlackAshNews2004年1月22日の記事では、私はモスバーガー匠味第2弾の分析をしています。記事中計算ミスをしていたようですがそれは修正済み、匠味シリーズの売上上限から計算して売上への寄与は限定的と予想し、モスバーガーというブランドの宣伝効果に着目した内容となっています。今ここで解説している標題ニュースからこの2004年の分析を見るに、匠味シリーズそれ自体の売上としての効果は限定的としたところは的中、モスブランドの宣伝効果があったことも当たっています。しかし、宣伝効果が行き過ぎて「モスは高い」ところまで至ってしまう点に対する警鐘は書かれておらず、予測できていません。そしてそのイメージ戦略の失敗がきっかけとなって「メニューの迷走」に至る経緯は、当然ながら全く読めていません。50点不合格、といったところでしょうか。

2003年〜2004年ころの私は、マック低迷モス成長という環境を引いて、両者を比較した上でマクドナルドの低迷を腐し、特に上でも紹介した2003年11月9日付日々の戯言のマック改革の記事にあるように、マクドナルドは価格における消費者の信頼回復と店舗内のサービス向上に励めという記事を書いていました。その後マクドナルドは実際に下手な突発的安売りを止めて価格を安定させ、現場でのサービスの向上に努め、業績回復の端緒をつかみました。もちろん私の分析の一端は当を得ていたといってよいと思いますが、もちろんそれだけではなく、私の分析では全く触れられていない「プレミアム」路線の導入による新たな顧客層の発掘、24時間店舗の拡大など、とにかく顧客獲得機会の拡大を図り、「One of Them」としての店のひとつのあり方を確実に示してきました。

<今後の展望>

現在は奇しくも、マクドナルドとモスバーガーの立場が真逆、マックが好調でモスが苦境という状況になりました。ここでモスバーガーは何ができるのでしょうか。モスフードサービスはハンバーガーに限った企業ではなく、別の業態でモスの名前を出さずにやっているものも多いのですが、ここではハンバーガーショップに限定して考えてみましょう。

まず、不採算店舗をこれから90店舗ほど閉鎖して整理するとのことですが、今後まだ続くであろう原油高によるコスト増加と、その増加コストの価格転化による客離れを考えると、おそらくその数では足りないでしょう。とことんやって、毒は早めに出し切ることが肝要です。外科手術は一気に手早くがポイント。体力がない会社は、いったん毒が入ると相当早く回って死に至ることがしばしばであり、それは特に昨今のdog yearな社会では顕著、少し対処が遅れただけですぐに倒産の憂き目に逢うことになるのです。
しかし、不採算店舗の閉鎖は単純なコストカットを意味してはなりません。これもよくある手法で当然ですが、採算が取れているところには惜しみなく経営資源を集中させ、経営の安定を図る必要があります。モスバーガーの不振の理由は何よりも第一に売上高の急激な減少にあるわけですから、そのためには、コストカットだけではなく、客を店に戻さなくてはなりません。その方法としては2つあります。即ち、「One of Them」として覚悟を決めて、薄利多売、新規顧客開拓、機会拡大の路線に走る途がひとつ。もうひとつは、客にとっての「Only One」を目指して、モスバーガーをモスバーガーたらしめていた「高級感」と「味」への「信頼」を取り戻す、つまり既存顧客を呼び戻す路線です。

ここでモスバーガーに関してよく言われることは「味を元に戻せば客は戻る」という意見です。しかしながら、単純に「味」を戻して従来の経営を貫こうとし、客の「Only One」を目指しても、特に一等地や都心の店舗では困難が伴うでしょう。モスバーガーは、もはや郊外だけでのんびりと各店舗の個性を出して微笑ましい経営を行えるような業態ではないのです。繰り返しますが、他に店が腐るほどある一等地や都心では、誰がどうがんばっても、余程の付加価値をつけない限り「Only One」になるのは困難です。加えて郊外でも、ファミレスその他モスバーガーと同一価格帯の店が増えてきている昨今、「Only One」の地位を手に入れることは相当に難しくなっているはずです。モスバーガーの価格帯では、そのような付加価値を捻出することは極めて厳しい課題です。それがわかっており、まさに今その困難に直面しているからこそ、モスバーガーはこうして「価格」と「味」と「コストカット」の狭間を迷走しているのです。そして、その「迷走」が、ジャンクフードなのか高級志向なのかいまいちはっきりとしない「中途半端」さを醸し出し、故に、消費者に名前は浸透しているけれど足を運んでくれないという状況を作出しているのです。

ならばひとつの方策として、郊外店舗は赤モス、都心・一等地店舗は緑モスとするなど、営業形態の違いで切り離して、極端に言うならセクション分けに留まらず分社化までしてマニュアルもリソースも分けそれぞれの効率を最大限に追求し、ブランドも完全に独立にしてしまうという戦略があり得るように思います。マクドナルドはいつでもどこでも全部同じが売りですが、それはこの巨艦だからこそできること。もともと細やかなサービスと味で売っていたところに、それほど体力が無いにもかかわらず合理化のため全部同じにしようとするから、何事も中途半端になるのです。ブランドイメージで売ってきたモスバーガーは、そのブランドを中途半端にしないように、赤モスは旧来の味と丁寧な接客、信頼と安心の「Only One」を目指し、対して緑モスは単純に「One of Them」としては体力的にマクドナルドには敵いませんから、例えばスターバックスの行っている「居心地のいい空間提供」のような形にシフトしてモスバーガーが提唱する「癒し」を集中的に狙って展開するなど、巨人マクドナルドとは別の売りを付加価値としてつけ、違う土俵で「One of Them」として勝負することが肝要になってくるように思うのです。

これからモスバーガーがこのままで何とか立て直しを図るのか、それとも旧来の創業時の伝統を守る路線に復帰するのか、それは経営陣にとって運命を左右する重大な選択だと思います。私のこの分析が一消費者の意見として当を得たものとなるのか、それとも素人の浅はかさを露呈することになるのか、また4〜5年後、もし本サイトがまだ続いていたらではありますが、楽しみにしておくこととしましょうか。


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BlackAsh Black : NHK BS あなたが選ぶスポーツ名場面100選 2008/02/29 00:18
日々の戯言 もう自分ではやらなくなってしまって久しいけれど、スポーツはほんといいものです。
スポーツに感動する人、そうでもない人、まあこのあたりはスポーツ好きかどうかで大きく分かれるところではあります。私はスポーツ観戦が大好きでジャンルを問わず見まくりますし、まあどうにも涙もろいようでして、特に引退、敗北や挫折のシーンが心に刻まれる性質のようです。名場面ではなく、印象に残ったシーンという感じですね。思い出すにつれどうにも自分の性格の奇矯さに首を傾げざるを得ないのですが、まあまずは、このランキングの10位くらいまでをざっと眺めてみましょうかね。

1位 トリノ五輪 荒川静香 イナバウアーで金メダル 1539票
2位 早実-駒大苫小牧 決勝再試合の熱戦 1126票
3位 シドニー五輪 高橋尚子 女子マラソン初の金メダル 1112票
4位 長野五輪 団体 日本チーム 船木の大ジャンプで金メダル 770票
5位 世界選手権 高橋大輔 日本人男子で最高の銀メダル 755票
6位 巨人-中日 長嶋茂雄引退試合「巨人軍は永久に不滅です」 734票
7位 広陵-佐賀北 逆転満塁本塁打で佐賀北が初優勝 705票
8位 WBC 決勝で日本がキューバ破り初代王者に 696票
9位 世界選手権 安藤美姫 涙の初優勝 693票
10位 巨人-ヤクルト 王貞治 756号本塁打 MLB記録を破る 599票


まあね、あれだ、その、1位で萎えた。荒川が1位か… むむむ。そりゃまあよくメダル取れたなとは思うし、荒川の演技はあの大舞台でよくぞきっちりまとめたとは思うけど、他の人たちが自滅していっての金っぽいんじゃ。やっぱり最近のことだし、イナバウアーのインパクトは強かったということかねぇ。
2位の高校野球も、駒苫の野球は余り好みではないので。斎藤も田中もよく投げたどころの話ではない超人っぷりだけど、その後マスコミがハンカチ王子だのマー君だのともてはやしたところでもう萎え萎え。いや本人の責任はないんだろうけどさ。何よハンカチ王子て。あほか。
3位はQちゃんか。まあ選出で紛糾した中この結果は本当によくがんばった。でもさ、これ一発で国民栄誉賞はあからさまに森の人気取りが透けて見え過ぎてちょっと水を差したかもしれないよ。

概観して、野球は国が政策的に奨励したスポーツだからランキングでも多くを数えているようで。逆にサッカーはやはりJリーグになってからの歴史がまだ短くて余りランクインしていないという感じ。つかこのランキング、NHKだからかな、高校野球とフィギュアが多くないすか? モータースポーツなんてほとんどないじゃないか。セナvsマンセルは? 映像が借りられないからないのかな。セナで気が付いて見直してみたけど、日本人以外のスポーツ選手が日本以外の国でやってるシーンが少ない、というか72位サラエボ五輪のアイスダンス、95位ウィンブルドンのフェデラーそして98位メキシコW杯のマラドーナ以外ないというのは、いくら日本のランキングとはいえちょっと淋しい。つか9位こそあり得なくね? こういう期限を切らないアンケートは最近の出来事が強いのはしょうがないけど、それにしたって何で安藤が。さっぱりわからん。5位の高橋もどっちらけだ。日本のフィギュアというならば、フィギュアの歴史を革命的に変えた伊藤みどりが筆頭に来るのが当然だと思うんだけどな。

まああれだ、ここでアンケート結果にいちゃもんつけててもしょうがないので、私にとってのスポーツ名場面… いや、名場面と言うよりも私の心の中に残っているシーンを、さすがに100選は無理なので、TOP10ということで、10位から挙げていってみましょうか。私はどうもじんわりと感動する性質っぽいので、以下ちょっと爽快感からは遠ざかるかもしれません。そこらへんはどうぞご寛恕を。それでは行ってみよう。


第10位 野球:96年高校野球選手権大会決勝、松山商業−熊本工

甲子園には魔物が棲んでいる、という。しかしこの決勝戦は、あり得ないことを起こしてしまう魔物の豪腕は鳴りを潜め、代わりに、気まぐれな勝利の女神が活躍した。
彼女はまず、1点差ながらも9回裏2アウトランナーなしまでたどり着き、彼女の微笑をあと一歩で受けるところまで来た松山商業からふいと離れていった。インコース寄り真ん中高めに入った失投は鋭い音を立ててレフトスタンドに突き刺さる。熊本工、起死回生の同点ホームラン。松山商業の投手はまさにがっくりと膝をつき、チームメイトに抱え起こされるまで動くことができなかった。
勢いに乗る熊本工は彼女の微笑を受けるべく、10回裏に1アウト3塁という絶好のチャンスを作り上げる。松山商業はここで続く2人を敬遠しての満塁策を取る。1アウト満塁。ヒット、犠牲フライ、野選、四死球、暴投いずれも許されない極限の状況で、松山商業の監督は守備固めとしてライトを交代する。そして迎える打者への初球、インコース高めに甘く入ったストレートは、快音とともに大きくライトに上がった。フェンス直撃、悪くても犠牲フライ。熊本工が勝利の女神の寵愛をまさに得ようとしたその瞬間、彼女は浜風で打球を押し戻し、そして、代わったばかりのライトに、ウィンクを投げかけた。

Youtube: 松山商業、奇跡のバックホーム

Youtube: 松山商業−熊本工ダイジェスト

ピンチの裏にチャンスあり。その後11回表、松山商業は怒涛の攻撃で一気に3点を奪取。そして今度こそ、勝利の女神は逃げることはなかった。


第9位 バスケットボール:マイケル・ジョーダン「The Shot II」

神様と呼ばれるスポーツ選手は世界に何人もいない。野球ならベーブ・ルース。サッカーならペレ。F1ならアイルトン・セナ。アイスホッケーならウェイン・グレツキー。そしてバスケットボールなら、文句なくジョーダンだ。SLAM DUNKの連載が開始するだいぶ前、中学のころからバスケばかりやっていた私がジョーダンにはまり、親にナイキのエア・ジョーダンをねだったとしても仕方のないことだろう。当時ナイキはかなり高価なバスケットシューズであり、家庭は余り裕福ではなかったこともああってニュー・バランス止まり、エア・ジョーダンで颯爽と駆ける友人が本当に羨ましかったことを憶えている。
バスケ熱は中学卒業後も冷めず、シカゴ・ブルズ最初のスリー・ピート(3連覇)の時代が高校大学と重なり、この93年カンファレンス準決勝、クリーブランド・キャバリアーズ相手の「The Shot II」で最高潮となった。「II」というのはもちろん「I」があるからで、89年ファイナルでジョーダンが同じくキャバリアーズ相手に残り3秒から放った逆転のシュートが入ると同時に試合が終了、俗に「The Shot」と呼ばれる名場面の再来が、これだった。利き手の右手を怪我しながらも、残り1.7秒で2人のマークを受けながら後ろにジャンプして放たれたシュートはきれいな弧を描き、ネットに吸い込まれていった。こんなことができる人間はいないと思った。だから、マイケル・ジョーダンは神様なのだ。

Youtube: The Shot II


第8位 相撲:千代の富士、引退

憚りながらも私は、千代の富士は最後の横綱だったと言いたいのである。精悍な顔、盛り上がった筋肉、腰に手を当てながらサイドスロー気味に塩を撒く姿、四股の時にぴんと伸びる脚、頭を押さえながらの強引過ぎる上手投げ、強く腰を振って回しを切る仕草、寺尾を釣って土俵に落とした時の表情、決して大きいとは言えない身体で小錦を真っ向から受け止める姿。文句なしに強く、怖く、そして雅だった。力士の強さについては、相撲が興行であることとも相俟って、それぞれいろいろな見解があろう。しかし、千代の富士が雅な横綱であったことは、誰もが認めるところではないだろうか。そして、彼が91年5月場所初日に貴乃花(当時は貴花田)に敗れ、三日目に口を真一文字に引き結んで会見に及んだその日から後、彼を超える強さ、風格そして雅さを備えた横綱は現れていないのである。

Youtube: 千代の富士−貴花田、千代の富士引退会見(6分18秒から)

淡々と語ろうとするも、込み上げる思いをこらえきれずに言葉が切れた「体力の限界!」というシーンは、引退の理由としては万人に共通して至極平凡なものなのに、心に残り続けている。


第7位 スピードスケート:ソルトレーク五輪、清水宏保、500mで0.03秒差の2位

最大のライバルであったウォザースプーンが1回目で転倒して姿を消した。1回目はロケットスタートが不発、決していいタイムではなかったが、2回目次第では金もいけるかも、と国民の多くが期待に胸を膨らませていたその時、清水は激痛と戦っていた。小柄な身体を生かして極端に重心を低くして突っ込んでいくそのスタイルは、自らを失神寸前まで追い込んで鍛え抜くトレーニングにもかかわらず、腰に過大な負担を強いていた。腰痛の詳細は余りニュースには流れなかったが、当時清水は自分で靴下もズボンも履けなかった。スタートラインに立ったその時には、痛み止めのブロック注射を11本も打ち込んでいた。競技どころか、もはや動ける状態ではなかったのだ。
合計タイムの差はたったの0.03秒。1kmの距離を滑って、たった40cmである。たった40cm。コーナーでふらつかなければ、1回目のスタートがもう少し速ければ。怪我があと少しよくなっていれば。ほんの少しで上回ることができた差であった。けれど、清水はその後の記者会見で、怪我は治らなかったと公表した後、「それでも負けは負け」と言い切っていた。結果が全て、だと。それはただひたすらに、強い言葉だった。


第6位 サッカー:ドーハの悲劇

動けなかった。茫然自失となった。そのまま10分間くらいだったか。カズが、ラモスが、武田が、井原が、柱本が、松永が、みんなが倒れ伏す姿をただ見詰めることしかできなかった。その後は、とにかく悔しかった。悔しくて悔しくて、やけになって開封したウィスキーが45分で空になった。ロスタイムのイラクのコーナーキック、ショートコーナーの受け手に日本のマークがついていなかったのを見た瞬間、背筋に何か「ぞわり」と嫌な感覚が走ったのだ。後で友人たちに訊くと、みんなそうだという。悪魔の迫る感覚とは、きっとああいうものなのではないか。

Youtube: ドーハの悲劇

あの当時から、そういえばまだこの場面の動画を振り返って見たことはなかったか。特に強く意図していたわけではないが、おそらくあの背筋に感じた嫌な感覚を思い起こしたくなかったのだろう。テレビでこのシーンが出た時は必ずチャンネルを変えてきて、今も、検索だけして動画はまだ再生していない。これから初めて、15年越しで改めてこのシーンを振り返って見ることにする。日本サッカーはその後、ジョホールバルの歓喜で悪魔の気配を打ち消した。私もきっと、悪魔にはもう負けないだろう。


第5位 陸上:ロス五輪女子マラソン、ガブリエラ・アンデルセンのゴール

目は空ろ。動かなくなった右足を引きずり、見た瞬間にそれとわかる脱水症状。足元は覚束ないを超えて既に立つことすら危うかった。このロス五輪で初めて公式競技となった女子マラソン、給水ボトルが倒されてしまうなどの不運もあり、酷暑の8月のロサンゼルスで、スイスのアンデルセンは限界をはるかに超えていた。どうやら右脚も動かなくなっているようだ。身体を大きく左側に傾けて、ほぼ左脚だけで自らを支えながらも、彼女の足は一歩一歩ゴールに向かっていた。
トラックに入った瞬間、ひときわ大きな歓声と拍手が彼女を迎える。それまで歩いていた彼女は、それに背中を押されるようにスピードを上げ、走り始めた。しかしそれは長く続かず、脚が完全についていかずにすぐに前のめりになって、やはりふらふらと歩くことしかできなくなった。それが祟ったのだろう、憔悴はいっそう深刻に、上半身の挙動まで不自然になる。私の母親が目に涙をためて「もう止めて」と一言、呟いたのを憶えている。
けれど、彼女は止めなかった。差し伸べられるスタッフの手を何度も拒否して、最後のバックストレート、左へ左へとコースを外れそうになるところを踏みとどまって右に大きく流れていく。それを何度も繰り返した先には、ここまで痛めつけられてもなお彼女が渇望した、ゴールラインがあった。

ニコ動: ロス五輪女子マラソン、アンデルセンのゴール


第4位 ボクシング:マイク・タイソン、ダグラスに10RKO負け

歴史が変わった。子供心に地上最強、負けるはずがないと思っていた統一世界ヘビー級チャンピオンが、何度も顎をのけぞらせ、顔を腫らし、ふらついて、最後は無残にリングに倒れ伏した。これは私が初めてタイソンをリアルタイムで見た試合、昼間は部活か何かで学校に行っていたが、もうずっと楽しみで楽しみで仕方なかった。帰宅して勢い込んでテレビの前に陣取った私は、しかし鈍色の現実に遭遇した。

Youtube: マイク・タイソンvsジェームス・バスター・ダグラス

改めて見ると、タイソンの生命線であった膝の柔らかさとウィービングがすっかり失われ、単調に懐に入っては一発を狙うことしかできなくなっているのがわかる。体重も明らかにオーバーウェイトだ。ダマトが亡くなり、チーム・タイソンのスタッフは全て離れ、生活が荒れに荒れた末の必然の結果だ。けれども当時はそんなことが分かるはずもなく、目の前に突きつけられた、憧憬を抱く史上最強のボクサーが、打たれ強いが故に溜め込んでしまったダメージに朦朧としながらも零れ落ちたマウスピースをくわえて立ち上がろうとするその姿に、呆然とするほかなかった。


第3位 競馬:第25回日経新春杯、テンポイント

動画を検索してきておいて何であるが、大変申し訳ない。見られない。間違いなくこの動画の10分過ぎにそのシーンはあるはずであるが、確認することができない。小雪舞う京都。66.5kgという常識外れの斥量。左後肢。私は以前、この馬について2003年12月11日のBlackAsh Newsで書いていた。本当はもっともっとたくさん、この思いを込めて書きたかった。けれど、書けなかった。その時よりも年を取り、大人になった今ならうまく書けるはず。そう思って、ここに入れた。けれど、やっぱりだめみたいだ。

Youtube: 20世紀の名馬 テンポイント

ドラマとか悲劇とか神様とか、もうどうでもいい。悲しい。


第2位 スキージャンプ:長野五輪、団体で日本金メダル

Youtube: 長野五輪スキージャンプ団体

原田の余りに有名な「ふなき〜」の台詞とリレハンメルの失敗から1本目の失速ジャンプ、2本目のバッケンレコード大飛行という激しい浮き沈みのドラマに焦点が当てられがちなこの金メダルである。ただ、原田の1回目のジャンプは、まともに前が見えないほどの雪で助走路が緩み、踏み切り時点での速度が考えられないほどに落ちていた。風も追い風、一流選手であっても自然に抗いようがなくすとんと自然落下レベルで60mちょいしか飛べないだろう悪条件の中、79.5mまで伸ばした原田の力はさすがという他ない。上の映像を見ればわかるが、1回目の踏み切り時点の速度は87.1km/h、対して2回目の大ジャンプの時は89.8km/hである。失敗なんてとんでもない。不運の中でも成功といえる。むしろ、1回目の船木のジャンプこそ不運による失敗というべきだろう。4順目はみんな大ジャンプを連発する中、船木の番になって風が変わってしまった。映像では原田のジャンプ失敗が響いて1回目4位と言っているが、原田の3順目が飛び終わったところでは日本は2位である。実際は船木のジャンプで4位に下がったのである。
そして何よりも、岡部こそこの金メダルの立役者、4位から一気にごぼう抜きを演じて流れを変えた2回目のバッケンレコードも秀逸であるが、特に1回目は不利な風の中よくK点を越えた。岡部は原田と船木に隠れて地味な扱いをされているが、何とまだ現役、しかもW杯転戦中という第一線級である。ルール改正で身長が低い選手がどんどん不利になっていった中、とりわけ低い岡部ががんばっているのは、他の日本選手の情けなさを言うよりも、ただ彼に対して見事というべきだろう。

ああ、こんな解説なんて不要だった。まだ子供だった私は、「日本人は本番に弱いから無理だろ」なんて家族の前ではクールな振りをしていたけれど、本当は、最後の船木のジャンプを見るまで心臓がどきどきして震えてたんだ。


第1位 テニス: 伊達公子、引退

伊達公子が大好きだ。私はテニスをやっていたわけではないが、男女新旧含めてスポーツ選手で誰が1番好きかと言われたら即座に伊達を挙げるほど大好きだ。相手のサービスの時に虎視眈々とリターンを叩くべく目を細める勝負師の顔が大好きだ。そして、自らをひたすら追い込んでいく厳しい表情の中からちらりとこぼれ出る、彼女本来のものであろう柔らかな笑顔が大好きだ。

伊達といえば真っ先に挙げられるのが、96年ウィンブルドン準決勝、グラフとの2日間に渡る激闘だろう。この試合の展開はいろいろなところに書いてあるのでそちらに譲る。また、この試合で別に有名な「Steffi, will you marry me?」「How much money do you have?」のやり取りは、

Youtube: Steffi, will you marry me?

で見ることができる。当時グラフのマネージャーだったグラフの父親が脱税の嫌疑で何かと騒がしく、グラフ本人にも金銭問題が波及していたところであったが故の珍場面である。残念ながら「How about me?」と言おうかと思ったらしい伊達の苦笑いは映っていないのであるが。

私がいつまでも忘れられないのは、この年グラフに初めて勝ち、ウィンブルドン準決勝で激闘を繰り広げ、その後もサンチェスを破ってツアー優勝までしているキャリアの頂点とも言いうる時期に突然の引退をしたこと、というよりも、その引退会見で見せた笑顔である。「心からの」というよりも、「満足した」というよりも、「重圧から開放された」というよりも… 私は彼女の引退理由とされる「精神的に厳しい」「ランキング規定が選手に過度の負担を強いる」という話を後になって記事等で知っただけで、関係者であったわけでもなし、本当のところはよくわからない。それは私の思い入れが強すぎるが故の邪推かもしれず、本当は単純に、ツアーの重圧から解放され、これから新しい自分が始まるということに期待してのさわやかな笑顔だったのかもしれない。けれど、その記者会見での彼女の笑顔は、明らかにスポーツ選手が引退会見で見せるそれではなかったと、私は今でも思う。だから… そう、だから、としか言いようがない。だから、彼女は私にとって、ずっと1番のスポーツ選手であり続けるのだ。


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BlackAsh 【中国】天洋食品製造の毒入り餃子関連【有機リン酸】 2008/01/31 18:59
日々の戯言 今日はどこでごはん食べたらいいんだろ…
このニュース、当たり前ですがもう日本中を駆け巡ってますね。もはやここで説明する必要もないでしょうが、中国の天洋食品が製造した冷凍餃子に有機リン酸系農薬が混入、既に80人以上から被害の出訴がされている問題です。まあこの1年くらいから中国製食品の敬遠はあったことはいろいろな記事を読んだりうちの親や友人の奥さんに聞いたりして感じてはいましたが、ここまでリアルに迫ってくると、一家の食卓を預かるお母さんとしてはますます気になるところでしょう。また、来る2月14日を一人淋しく迎えることになりそうな独身男性の、お世辞にも食事といえないようなレトルトインスタントが並ぶ食卓も気になるところでしょう。まあ私のことですけど。毎日生牡蠣とインスタントうどんですけどね。痛風まっしぐら。まあどうせ2月14日には死のうと思うんですが、つかバレンタインって何? バンアレン帯のこと? とかベタに言いたいんですが、それでももしかしたら、仮に、万が一があるかもしれないじゃないですか。14日の朝、重い気持ちを引きずりながらいつもの電車に乗ると、チェックのマフラーを巻いたポニーテールの女子高生が、後ろの2人に「ほら、舞子!」「今しかないよっ」とか囁かれて押し出されるようにして私の前によたたっと出てきて、一瞬私の顔を見上げるのですがすぐに真っ赤になってうつむいて、でもその手にはかわいらしい赤いリボンをかけた手のひらサイズの箱があって、「あ、あの、あの…」と呟く声は乗客の人いきれに消えそうで、それでも意を決して、彼女は私をくっと見詰めて、小さな口を開いtなんてことがあるかもしれないから2月14日の前に死にたくはないじゃないですか。希望があるうちは生きていたい。というわけで餃子ポータルを集めてみました。

朝日新聞餃子ポータル
読売新聞餃子ポータル
MSN産経:食の安全

MSN産経の「食の安全」には、現在JTインタビューの模様が11記事に渡って克明に記されています。スクロールしての関連記事からどうぞ。

厚生労働省が販売中止要請を出した品目リスト(読売新聞)
企業自主回収品目リスト(写真付)(朝日新聞)

買う時は上記リストと見比べることも必要になってくるのかな、と思います。まあ私は冷凍食品は作るのがめんどくさいんで食べませんけど、カップラーメンとかあるからなぁ。今朝冷凍庫に入っていた冷凍食品を全部廃棄。まあどれも既に買ってから3年レベルなんで賞味期限がとっくに過ぎてるものばかりなんですけどね。つか外食している時点でもうおしまいなんで、焼け石に水っちゃそうなんだけど。

あと、これ何ていう特ダネというか、新聞記者さんも食べちゃってたという体験記。体調を壊したそうで、なかなかリアル。

記者も食べていた! “毒入りギョーザ”に強い憤り

さらに、中国人は有機リン酸系農薬に耐性があるらしいというね。

ギョーザ問題「日本人は虚弱体質だ」

ごめんよ日本人は一応人間だからさ、有機リン酸系農薬に耐性はないんだよ。まあ中国の2chみたいな掲示板の書き込みなんでしょうから取り立てて報じる話でもないとは思うけど。つか中国での日常をテレビで見たけど、食べるとやばいレベルの農薬がついてるのは当たり前という認識でいるね。しつこくしつこく洗って、農薬専用の洗剤まで買って洗って、それで野菜を食べてた。

あ、あと石原都知事が

「独裁国家なんだからしっかりしろ」 石原知事

何だかよくわからない言い回しだけどプンスカ怒ってる。


今後も続報がどんどん出てくると思います。経済の側面から見ても、JT株も爆下げて、これが他の取扱業者に波及することも十分に考えられます。いずれにしても注視必須。


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