あいさつ

最初か最後になれればいいのになんだかいつもその間のどこかでふらふらしてるってひとはわたしのほかにいますか。遠い昔に一度だけ会ったひとへの手紙はあなたが好きなアロマの香りが伝わるように、あと10分で整理し終わったら隣のうちの屋根の上のガラスをそっとみがいてほしいのです。いい音で割れたらすごく向こうの方から火が聞こえて正面にほしいものがぽんと置かれてるのがなんの話かわからないけど雨が降り出してただいまってその2段目に朝の早い時間のくりっとした瞳が思ってるほどいなくてがっかりしていました。

だれかがわたしのことをそういう性格だって思ってるのがなんか熱くなってピンク色の着ぐるみが本人の言ったことを繰り返し邪魔になるまで流してその先がとてもいい形に見えるから、きちんと刈りそろえられた植え込みはまるでバロック音楽のように、一段ずれて下についてしまった向こうまで続く街灯はまるで右側ではねるピアノのように、歩行者信号ってそんなに高いところになくて意外とすぐ近くの斜め上にあって、看板の矢印の示す方向はそんなことはないよってなぐさめてくれるのでそっと引っ越しの準備を始めるのです。

そんなところにいたんだってはずかしくなるんですけどだぶだぶの白衣を着てるひとが歩いてるのを見てなんかいいなってずっとしゃべってばかりであやまりたいです。どこかの横にそっと座ってると口がぽかんとなってソーダになったように焼けてしまうから、飛ばしたろうそくの蝋がたれた分をいっしょに笑えるのがうれしいって奥の方にたまっていくのは気のせいじゃないと思いたいのです。言ったことがないのにそんなイメージで唇を描かれると元からあったベッドの色がなんとなくわかってきてしまって急いで寝るしかないのですから。