もぐもぐ

神さまはなぜ空気に味をつけてくれなかったのでしょう。そうしたらきっとみんな自分の味しかしない部屋から出て、季節の風の味の移り変わりを楽しんだり、国内海外いろんなところに旅行して現地の空気の味を満喫したりするんだと思います。アメリカやフランスやインドの空気について語るひとの言葉もきっともう少し信用されることでしょうし、何か月かホームステイしただけで人生が変わるほどに感受性が豊かなひとは移住してしまうでしょう。ほら、もう桜の季節、さよなら、元気でね。

おいしいものを知ってると人生が豊かになるっていうけど、おいしいものを食べるには基本お金がかかるから、つまりお金を持っていれば人生が豊かになるということで、なんだか当然って気がします。けれど自分の味がおいしければそれは解決、部屋にいるだけで無料で空気がおいしくなって人生が豊かになります。ひきこもりが解消しませんが気のせいということにしておきます。神さまもうひとつ、空気に味がついたそのときは、どうかわたしの味がおいしくありますように。

たべるならお熱いうちにめしあがれじっくりことこと煮込んだわたし

いっぱい食べるひとが好きっていうのはいっぱい食べても太らないひとが好きっていう意味だったりするから、もっといえばいっぱい食べても太らないかっこいいかわいいひとが好きっていう意味だったりもするから、いっぱい食べたら好きから外れてしまうひとはがんばってダイエットしますが、いっぱい食べても食べなくても好きから外れているわたしはなんかどうでもいいってぼんやりと机に向かって空気を食べながら、ひとは持ってるものを失うときとなにも持っていないときとどっちが不幸なんだろうとか考えたりしてます。