歩行者天国ではいつも間が悪いような気がして困ってます。ちょっと疲れてきたときによく行く喫茶店は満席だし、ほんの一瞬よそ見をしただけなのに誰かの写真撮影を邪魔しちゃうし、ベンチにはカップルか鳩が休んでるし、なんだかいたたまれなくなってそこらへんの本屋とか百貨店とかドラッグストアに逃げ込んで適当に見に来ましたっていうふりをしつつ今日のわたしはなにをしたいのか考えることになります。日曜日の歩行者天国の本屋と百貨店とドラッグストアの一階にいるひとの7割くらいはそんな感じだと思ってます。
ふと目にした定点ライブカメラ映像でだれもなにも動いていないときにすぐに動画を閉じて次へ行くひとは勇気があるなって思います。なにかを見に来たのになにもないなら見る意味がないって思い切る勇気がなくて、もしかしたら動画を閉じるその瞬間に、1分後に、1時間後にどこかに動きがあるかもしれないのにそれを見逃すのがもったいなくて、夜のお寺とか早朝の川辺のライブカメラをコーヒーといっしょに画集を読むようにじっとゆっくりと、映像に鳩が横切ったらページをめくります。
いつも買い物のときに通るトンネルが一気に水深20メートルに落ちるみたいに深くて溺れそうで、たまに今日はコンビニでいいかと引き返したくなります。どこで食事してもひとりなんだから自炊でいいやと毎日まな板を洗うのですが、袋がいっぱいになるのが恥ずかしくていっぺんに買い物できない問題と、帰り道の鳩がなぜかひとの進む方へ方へと歩いてちょっと邪魔問題がいまだに解決できてません。食卓なんていえるものはないけど、どこでもごはんを食べられるように背もたれのない椅子があってもいいのかなと思ったりもします。