2025-02

つぶやき

もうすぐに

風に吹かれた桜の花びらがカップに淹れた紅茶にひらりと落ちて浮かぶ確率と、ドアのカギを閉めたか心配にな...
つぶやき

声をかけて

菜箸の先っぽがよごれているのに気がつくようになったらおとなになったしるしです。チョコレートのカカオの...
小品

おうちのなか

冬の庭に遊ぶまっかな子どもたちにはやさしくしなければいけないから、寝室のベッドと窓の間のすきまスペー...
つぶやき

このあたり

ありのままでいいことなんて世の中にほとんどないから、今日も外でめがねをかけないひとが素顔の魅力100...
つぶやき

チューニング

昨日はほんとうにだめな日でした。仕事も私事もやりたいことをすこしもできずにおわった日でした。そんな日...
つぶやき

今だけは

わたしの皮膚は薄すぎて抱きしめ合うとほんとうにわたしをなくしそうだから、もうすこしだけ距離を置きたく...
つぶやき

糸の先

持ってないことを自慢するひとはとてもこわがっているのがわかるからそっと抱きしめてあげたいという気持ち...
つぶやき

まるいもの

ちいさいころ、わたしは誰かの特別になれないんだって気づいたときの、がっかりしたような、ほっとしたよう...
小品

水の音

月がきれいですねと誰かがいうより前からずっと月はきれいだし、あなたのことがすきですという前からずっと...
つぶやき

かなたへ

わたしは空を見あげているけど、空はなにを見あげているんだろう。それはきっとさえぎるものがない宇宙に広...