2025-07

つぶやき

夢の外

夢のどこかに行こうとするひとには触らないで、色違いに散りばめた明日を自分のものにしたいなら間違えた道...
小品

ぬれた水を凍った音で固めて高いところから低いところへ、ふらふらといつまでも回らない鍵盤が枕元でそっと...
つぶやき

いつも

いつでもおうちに配達してもらえるからって勘違いしてしまわないように、寝落ちしてしまったことに気づいた...
つぶやき

晴天

どこかの神さまが白い絵の具で雑に落書きしたような雲をクレーンに吊られた柱が通りすぎて切っていきました...
つぶやき

あいさつ

最初か最後になれればいいのになんだかいつもその間のどこかでふらふらしてるってひとはわたしのほかにいま...
つぶやき

湿度

なにかちょっとうれしかったことをお話ししようと思ってたのですが、雨の中いつもとは違う公園を歩いている...
つぶやき

夏日

浜辺の日差しの後ろに隠れた写真に切り取ったものはぜんぶフィクションになることを思い出してください。祈...
小品

紐の先

手すりに寄りかかった風がひるがえってふわりとだれかの後ろに浮かんだ日付が変わるときに消しゴムできれい...
つぶやき

インテリア

家に楽器を置きましょう。いいこともわるいこともパッセージにできるから。きらきらと点滅するハンカチを振...
つぶやき

長い長いBのエリアを過ぎたら斜めになった展覧会の絵がひとの流れに飲みこまれてうれしそうにほほ笑んでい...