2025-08

小品

その間

ひとりで歩くための右と左の空白を水で満たしてつま先まで深呼吸を通したら夜の裏の色に移ろう空がひび割れ...
つぶやき

ぐるぐる

ふっと自動で光るライトや急にこちらを見上げてくる犬にびっくりするばかりで、一度も行ったことのないお店...
つぶやき

小径

いつもよりすこし高い靴を履いたって見える景色はそんなに変わらないのですけど、笑顔っていちばん個性が消...
つぶやき

点々

前髪をかき上げても目に入るときはなにかがきちんとしていないときですから、お日さまがこぼしたオレンジ色...
つぶやき

特別

もうやめてもいいのにもうすこしだけを続けてきていろいろなものがほどけていって、視界のはしっこによぎっ...
つぶやき

薄葉

だってみんな手作りのやさしい気持ちがぎゅっとこもった微妙な料理よりセントラルキッチンできっちり作った...
小品

行き先

一筆書きで描いた薔薇が奥へ沈む指先の標識であふれる通りに咲いたとき、凍った水と氷が透明なローテーブル...
つぶやき

曲がり角

なにかに焦って早歩きの今日は半分のガラスの向こうからのぞくカレンダーの数字が白黒に目立ちすぎて、上か...
つぶやき

結び目

通りの窓に面した席がぜんぶ埋まってるなら入ってもいいのですが、そんなことを考えてるひとにひとこと言い...
つぶやき

緑色

最近どうって聞かれるわたしがわるいのです。散歩中にあれって思って足元を見たら蹴っ飛ばしてしまったペッ...