カラーストーン

毎日選ぶ服にはときめきを感じるのが大切だっていつも読んでる雑誌に書いてありました。でもこういう雑誌ってどうしたらいいのかは書いてないんです。クローゼットを眺めて(わかってたけど)ため息をついてあきらめるしかないひとへのアドバイスとしてちょっと無責任ではないでしょうか。それでまた読み始めたら今度は散歩でいつもと逆の道に行ってみたら運命のカフェに出逢うかもって書いてあって、晴れてるし出かけようかなってクローゼットを改めて見てどれにしようか変にわくわくしてしまって、もしかしたらわたしはだまされやすいかもしれません。カフェは微妙でした。

なにかのお店にすごい行列ができてて、友だちが並ぶっていうなら並ぶけどひとりだと並んでまで食べないなとか思いながら通りすぎました。ひとりでは行かないけどだれかといっしょなら食べるものがそこそこあるからたまに食べたくなったときにどうしようかってなります。話題になってた日焼け止めを買いに行ったけど店員さんがずっと販促してたから買いませんでした(明日別の店で買います)。ちょっと歩き疲れたけどひとりではベンチに座れなくて、駅を降りて帰り道に電話する相手もいなくて、ひとがいたりいなかったりでこんなに違うからひとのことがすきなのかきらいなのかもわからなくなってしまいます。

そうしたら道端に遅咲きのつつじが咲いていて、こんなとこで立ち止まったら目立つのになんだか目が離れなくて、スマホに通知が来たふりをしてみたけど違うとこを見てるのがわかると恥ずかしすぎるからすぐにやめてました。こういうときにすぐに目を輝かせてさっと写真を撮れるひとがうらやましくて、わたしはいつも同じような顔をしてるからこういうときに挙動不審に見えるんだって、今日はいつもと違うことをしようって思って外に出たのにこんなことばかり思ってほんとどうしようもない日だなって思いながらお風呂がわくのを待っています。

お風呂場でボディソープを詰め替える今日一番に集中してる