短い文と小さな心でつながるコミュニティを軽く編み目にしてフィリングを入れてオーブンで30~40分、たったひとつのミスタッチで燃えてしまいますから焼き加減には気をつけて、ふくらみすぎないようにフォークで穴をあけておきましょう。半分は冗談ってのこり半分は本気ですからけっこう本気ですけどそれを本気にしてばかを見るのは自分ですから、出来上がるまで中の島でお茶でもゆっくりと、ひさしぶりの畳の触りごこちがなつかしいのか覚えてないのかわからなくなってしまいました。
何度くしを通してもはねる心はエアコンにだんだんかき消されて走る雲のようにすり切れて、つまずいたつま先の音がしたたる石の鼓動とにじむ水に混じる椅子の脚をそっとひたしていきます。まっしろに余る心の使いみちに迷ったらわけがわからないくらいに泡立ててしまえばふわふわのメレンゲになって、まだまだ心に余るなら凍らせてきっとあとでとけるまで待つくらい平気ですから、もうすこし、ほんの5分だけこの髪を何とかする時間をくれれば左から右へ流れるコメントを選ぶことができます。
だれかに名前を呼ばれるたびに心がぱりんとカットされてわたしはきれいになります。自動でなにかをする機能をオフにしてもなにも言われないなら横ばいのグラフにフラグをつけなくてもいいから黄色い箱と白い箱のどっちを作ったらいいか決めかねてるのをうらやましいって思ってもらいたいっていう気持ちが透けて見えてしまわないようにキッチンの棚にしまいましょう。急に立ち上がってふらついても、この甘みがいいねっていう感想はだれにでもいい笑顔を見せてくれるひとの言うことですから。