はつりね

つぶやき

端切れ

ふわふわのたまごがおいしくてそればかり食べていたらわたしを見たくないだれかの境目がくっきりしてきて赤...
つぶやき

変装

部屋着で番号札を下げてスリッパをすって歩いていたらはちみつにひたしたクラッカーをもらって喜んでいた記...
小品

ねむり

白線の内側に沿って映える写真をならべていつか空の重心まで、疑うこころは白湯で流して今日も座り心地のい...
つぶやき

ひとりごと

ひとはたいせつなものやことに名前をつけると聞きます。わたしのこともだれかがたいせつに思ってくれていた...
つぶやき

海の中

さみしさが耳もとでこそこそ行ったり来たりして秋になって、その奥からちりちりと震える鈴が踊り出したら冬...
つぶやき

交差

ここは今までずっとここにあったって見てきたふりをするなら息を切らさずについてくる10年後の写真に貼り...
つぶやき

帰路

たくさんの猫に囲まれて天国に落ちる夢はどういう占いになるんでしょうか。いちいち花言葉なんてつけられて...
つぶやき

かたむき

この時期の散歩には要注意、ものを思いながらもうすぐに過ぎて消えてしまう季節に染まった木の下をくぐると...
小品

秋雨

ティーカップが花開くとちぎれた夢がゆっくりと集まって、かばんに入れ忘れたハンカチがおうちで待っていま...
つぶやき

日々

たまねぎを炒めているときは心がほっとするから時短のレンチンなんてもってのほかで、ところどころに置き去...