はつりね | ページ 13

逢瀬

風船は青空に飛んでいって、ふくらませたわたしの息がそこかしこに隠れています。どんな手袋をしても指先だ...

2025.01.13

はつりね

小品

インフルエンザ

今までいくつ十字路で右に曲がってきたか憶えていません。たまには左に曲がれるときがあるのかもしれません...

2025.01.11

はつりね

つぶやき

おうちの日

まいにちまいにちそこにきれいな花を咲かせるようなベッドメイキングをしようと心がけているのですが、どん...

2025.01.06

はつりね

つぶやき

あなたとわたし

白紙よりも文字が書かれた紙の余白の方が静かな気がします。地下鉄の階段を早足で降りるときに吹き上げてき...

2025.01.03

はつりね

つぶやき

謹賀新年

一年の始まりには特別な言葉をしたためたいもの。そう思ってスマホに向かって、もうどれくらい経ってしまっ...

2025.01.01

はつりね

つぶやき

よいお年を

わたしの手をどうか見ないでください。いくらあたためてもクリームをすり込んでも血色が悪くて、誰かの視線...

2024.12.31

はつりね

つぶやき

夜空

いちごがたくさん入ったバスケットにあこがれていたわたしは、そんな願いが似合わなくなった年になってもま...

2024.12.29

はつりね

小品

あかり

イルミネーションの境目、居心地が悪そうに靴紐を結び直す人がぼやけて見えます。黒とかグレーの色をした人...

2024.12.25

はつりね

つぶやき

やさしさ

どうせ訪ねてくる人はいないから、わたしは人にやさしくする。ねむれないのに無理やり閉じたまぶたの裏で秋...

2024.12.18

はつりね

小品

見るもの

みなさんいろいろなものを諦めてきたことと存じます。てのひらからこぼれていく色とりどりのかけらをただ見...

2024.12.14

はつりね

つぶやき