造形

なめらかなプラリネのじゃまをしないようにならんでやすんだらかきまぜてまわりつづけるおおきな箱のなかのちいさな荷物をやぶらないで、とびらの向こうのかすかな気配におびえたわたしのぬけがらはそれをたすけられなかったのです。そんなつもりじゃなかったのにゆれて切れてしまったはしっこがゆっくりとまよいこんだこれからをいのるからどこかにうめられたピリオドにこたえるようにせーので投函したオフホワイトの手紙はおいしいものをたべてねむりにつきました。

1秒だけまきもどし、いまここにのこる波はあとどのくらいでしっとりとわたしのひとりぶんをはさんだわたしのことをおしえてくれるのでしょうか。ことばなんていらないといえるならわかってほしいとおもわないからあかい花びらのひとひらが顔のない街角に落ちてとじていくとなりがもし空いていたらと占ったのにうれしかったそれだけのことがもどかしくてペンはそこでとまりました。あやふやなやさしさがなくたってささやかではあるけれどいつでもプレゼントをあげられるはずだったのです。

どこにいってもちゃんとしたごはんをたべられるように横たわる夜のふしぎを夢でかたづけてしまわないできちんとかさなって、ポケットに入りきらないぬくもりをよくばるとやけどするだけだからもうこれ以上わたしを記録しないでください。だれの足あともかからない公園の木漏れ日をくんでのばしてくつくつ煮つめているときのぼんやりとしたななめ後ろの空気のかたちがすきってことはいわないで、まいにち水をやりつづければつかわなくなってもただ棚の奥にあるだけでいい食器もあるのです。