最後まで割れないしゃぼん玉は虹をまわして空たかく仲間はずれに、どうせ受け取れない返事をまっててもいいことがないって思ったのはどのくらい前だったのでしょう、そうしてみんなには含まれないままたまっていった浮かぶ時間はとても軽くてからっぽで居心地がよくてそこからの影色の記憶はどれだけすくいあげても夜にこぼれてうすまって、いつだって使いきれない感情ばかりちらばった部屋にとじこもったわたしの手をひいてくれるひとはだれもいません。
ラベルがはがれたペットボトルみたいないのちはゆがんだりけがれたりしてやっと海にたどりついたのにほどけることもできなくてどうしても説明したくないことが多すぎるわたしのはなしなんか聞いてもおもしろくないでしょうって言ってるのにひだまりに座るひとはゆるしてくれなくてせっかくていねいにアイロンをかけておりたたんで引き出しにしまったこころをひろげなければいけないくらいならぜんぶお鍋でかきまぜてスープにしてしまえばもどってきてもありがとうって息をつけるかもしれません。
傷が増えれば増えるほど醜くなるのにどうしてともだちをつくりなさいと教わるのでしょうか、この先の痛みはそらした今をあらわして手がかりのないさみしさに再生していない動画をさがすわたしは渋滞の最後尾でじっと目をさますまでくらげのようにゆらゆらとただよう存在だったからどうしようとつぶやいてもあとすこしでいちまいの紙におおきな文字でくっきりと書かれた結論に足元を照らされて立ち尽くさずにいられるか不安で不安でしかたがないのです。
