安心してください、降りつもる青と白の間隔がじんわりにじむ空はとても秋らしくてひとみに浮かぶ水分がぜんぶ涙でなくてもゆるされています。そそぐ炭酸に指先の最後まで離せなかった名前はぶらさがってからんと鳴った三角形の鈴に咲く花にむかしむかしのお話を思い出して、ずっとちぢんでいく距離とつめたくなっていく窓のそちら側に古い画用紙をはりだして、先にふれたのはわたしだったからエンドロールが流れてもここから動くことができなかったのでした。
8分立てのホイップでできた偶然をわけあってお守りにしたらゼロで止まったままのメーターも回っていくのでしょうか、つながらないときに再起動しかできないわたしは色ちがいのボタンをかけ直すのをあきらめてたった一行もなぞれずにあいまいにわらうことしかできなくて、元素記号のおぼえかたとタオルケットのごわごわの結び目をゆっくりほどいたときからたぶんひとりでもだいじょうぶだって勘違いしていたのでしょう。敬語の使い方はちっともうまくなりませんでした。
なんだかじっと座っていて歯みがきが1時間くらいおくれてしまった日のことはわすれたいのですが寝転んだからだがけずれていく音がきこえますからほかのひとになれる薬ができたらいいのにと願ってばかり、はしっていく指とジャスミンティーのハーモニーはまるいテーブルの結晶になって最後にきれいに鳴ったと思ったのに終わってなかったりまだからだが揺れていたのにいきなり終わってしまったクラシックみたいに階段を上るときはかならず左足から、できることとできないことがあるんだって気がついたのはいつだったでしょうか。
