つぶやき | ページ 4 | 黒い灰の枝

宵

夏の夜は短くて、沈みきれずに雲にひっかかった月があわててお化粧し直したのが今日のお日さまです。ちょっ...

2025.08.01

はつりね

つぶやき

夢の外

夢のどこかに行こうとするひとには触らないで、色違いに散りばめた明日を自分のものにしたいなら間違えた道...

2025.07.29

はつりね

つぶやき

いつも

いつでもおうちに配達してもらえるからって勘違いしてしまわないように、寝落ちしてしまったことに気づいた...

2025.07.23

はつりね

つぶやき

晴天

どこかの神さまが白い絵の具で雑に落書きしたような雲をクレーンに吊られた柱が通りすぎて切っていきました...

2025.07.21

はつりね

つぶやき

あいさつ

最初か最後になれればいいのになんだかいつもその間のどこかでふらふらしてるってひとはわたしのほかにいま...

2025.07.18

はつりね

つぶやき

湿度

なにかちょっとうれしかったことをお話ししようと思ってたのですが、雨の中いつもとは違う公園を歩いている...

2025.07.16

はつりね

つぶやき

夏日

浜辺の日差しの後ろに隠れた写真に切り取ったものはぜんぶフィクションになることを思い出してください。祈...

2025.07.14

はつりね

つぶやき

インテリア

家に楽器を置きましょう。いいこともわるいこともパッセージにできるから。きらきらと点滅するハンカチを振...

2025.07.09

はつりね

つぶやき

針

長い長いBのエリアを過ぎたら斜めになった展覧会の絵がひとの流れに飲みこまれてうれしそうにほほ笑んでい...

2025.07.07

はつりね

つぶやき

回路

時計から時がこぼれて1秒でない1秒を刻むときには窓に映るだれかが青色をほしがるからできるだけ叶えてあ...

2025.07.04

はつりね

つぶやき