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- 「日々の戯言」 -

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BlackAsh 魔の2週間 2001/12/10 00:29
日々の戯言 お越し頂いている皆さんと他管理人さんには本当にご迷惑をおかけしました。
とりあえず、僕は今の仕事が落ち着きましたんで、その御報告です。
う〜ん、この黒い画面が懐かしい。(笑)
元来、やはり仕事は「生活の一部」でなきゃいけないと思うんですよ。

日本語のこのサイトのこの文章を読んで頂いているということは、恐らく読者の方々は皆さん「日本人」だと思うんですが、ということはとりあえず「勤労」は日本人として義務となっているわけですね。そうですよ、日本国憲法にも訓示として載ってるわけですよ。まぁ、明確に「訓示」として載っているわけではないし、他の「教育」、「納税」と違って何か強制力のある法律が存在するわけではないということは、逆転裁判レポートでお世話になった弁護士さんにチェック済みです。相変わらず微妙な言い回しで説明してくださるのは変わりなかったですけどね。先生、先日は寿司屋では4万円近くもおごって頂きお世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。また連れてってください。(笑)

まぁ、別に日本国憲法に載っているということだけじゃなくて、やはり生活の一部に何らかの社会的行動を組み込むこと自体は、社会の一部として存在しているというアイデンティティの確立でもあるし、自由を感じるための必要な束縛でもあると思うわけです。

僕は基本的には仕事が大嫌いです。家でぼけーっとしながら「笑っていいとも」で目覚め、適当にご飯を食べ、本を読んだり、ビリヤードしたり、サックスを吹いたり、バイクを転がしたり、麻雀打ったり、テキスト書いたり、女の子と遊んだりして1日を過ごしたいです。でもですね、そういう生活を送っていくと只の独り善がりの人間になってっていしまう事は明白なんで、そのような毎日の中に「仕事をしたり」があったほうがいいと思うのです。この場合でいう「仕事」は何らかの形で他の人間と関わり合いをもち、その中で何らかの目的を成し遂げていくということなので、会社勤めだけじゃないですけどね。

というわけで、僕自身は「生活の一部」に「勤労」があることは肯定的なのですが、肯定的なのは、生活の「一部」であって「全部」じゃねぇぞ、こら!!
はぁ、ちょっと取り乱してしまいましたが真面目にそう思った最近2週間でした。
確かにこの2週間、土日も含め毎日朝3時帰りの家でも仕事しなきゃいけなかったり、大して英語できないのに仕事公用語(文書上に限る)が全部英語だったり、その仕事自体の調査項目が毎日200近くあったりするのは、きつかったけどうちの会社にはよくあることです。えぇ、既に社蓄として飼いならされてしまった感もあるのですが、まぁ別にいいのです。でも、今回の仕事は今までと大きく違うことがありました。

今回の仕事の始まりは、例の「BlackAsh中国進出」です。覚えていらっしゃる方がいるかどうか怪しいし、覚えていらっしゃる方からすると、「おい、あれはネタだったんかい?」と思われても仕方が無いのですが、着々とプロジェクトは進んでおります。(会社としてね) ちょっと振り出しに戻ってしまって、そのJOBを某会社とコンペしなくてはならなくなってしまって、最近はそのコンペのための調査およびプレゼン作成をしていたわけなんですね。つまりは、JOB取れなかったら中国行けないわけでして。(笑) 僕はBlackAshの為にも身を粉にして健気に頑張ってるんです。

ま、そんなことはさておき、今回の仕事は今までと大きく違ったんですよ。なにが違うかというと、「チームメンバーが僕以外全て女性」
ここで、半数以上の方が羨ましいとか思ったかと思います。えぇ、僕も最初はそう思いました。「これで日々の癒しが、事務のお姉さんだけじゃなくなる」って。「毎日女の人に囲まれて楽しいだろうなぁ」って。
甘かったです。
プロジェクトメンバーは全員女性で、部長一人、僕と同期が一人、新人一人に僕ですが、この新人が大問題でした。
ちょっと前提なのですが、別に僕は新人に過度の期待を持っているわけじゃありません。基本的に新人で仕事がばりばりこなせたることなんてありませんし、とりあえず言われたことを頑張ってやってくれればいいんです。

でも、新人のかなえちゃんはアメリカの大学いってたらしいし、そこでインターンシップしてたらしいから、それなりに仕事(英語訳やビジネス文書の作成)ができると本人言ってたのでちょっと期待してました。でも、実際は・・・。


「かなえちゃん、パワーポイント使ったことある?」
「あるよぉ」
「ならさ、こんな感じの絵書いてくれる?」
「えぇ、それって私の仕事じゃないよねぇ」

・・・は? 何故ため語? まぁいいけど、では貴方は今何をやっているんでしょうか? 元気にチャットするのが貴方の仕事なんですか?


「かなえちゃん、このPDFのファイルをプリントアウトしてくれる?」
「え、もうPCシャットダウンしちゃったよ。」

なんでしとるねん! まだあんた仕事終わって無いやろ!

「あれ? もう仕事終わったの?」
「終わってないよぉ。でも疲れたから今日は帰るの。」

・・・? いや、期日迫ってるんですけど。別に上司が帰るのを待つことはしなくてもいいけど、仕事は終わらせようよ。つうか、貴方に振った仕事が何でまだ終わってないんですか? ただ書いてあることをパワーポイントに書けばいいだけじゃん。(絵じゃなくて文字ね。)


「かなえちゃん、この英語わかんないんだけどなんて書いてあるの?」
「ちょっとまってて」

・・・3分ぐらい経過。

「あぁ、これはこう書いてるよぉ。この『バンクはレターオブクレジットを作成する。サプライヤーへの銀行によってイシューされたぁ。アプロプリエートなタームとコンディションに合う場合に支払いをアシュアする。』」

・・・、何言ってるか全くわからんのだけど。
ちなみに、原文はこれ。
Banks creates a Letter of Credit ? issued by the bank to the supplier, assures payment if the appropriate terms and conditions are met.
まぁ、訳し難いとは思うけど、これは無いだろ。因みにかなえちゃんはエキサイト翻訳を使用していました。アメリカの大学卒業してたんじゃないのかよ・・・。


「このジョブって残業代でるの?」
「いや、出ないと思うよ。まだ仕事取れてないから予算ないしね。それにこれは社内での仕事だし、社内の仕事は残業代でないって全社メール来てたよ。」
「えぇ、ホントぉ? それおかしくない? こんなに残業してるのにぃ。私、上司に文句言ってくる」
「あ、ちょっと待って。今上司もかなり頑張ってるからこのコンペが終わった頃に言った方がいいと思うよ。」
「そう? ならそうしよぉ。 きちんと働いてるんだから、言わないで我慢するのいやなんだよねぇ」

えぇ、貴方の考え方は間違っておりませんきちんと働いてるならね! 残業してるといっても会社でメール書いてチャットしてただけでしょ。


はぁ、ホント疲れますよ。何故にこんなに自分に自信満々なんでしょう? あなた、自分の力量や周りからの目をあまりにも無視しすぎですよ?

でもですね、結局新人の女の子なんですよ。いわく、可愛いわけですよ。えぇ、全て許しちゃいます。温かい目で見守って、光源氏計画発動ですよ。このプロジェクトが終わるまでに絶対「お兄ちゃん」と呼ばせてみせますよ。(笑) ここで告白しちゃいますが、僕は後ろ髪縛ったときの貴方の項(うなじ)に夢中の余り、わざわざカメラ機能搭載の携帯を新規購入し、「この携帯、電話帳登録のときに写真が記録できるから一枚とっていい?」とかいって写真とりましたよ。総額1万6千円ほどかけて。 当然何枚もとり、オリジナルアルバムにしちゃいましたよ。(笑)

先週でコンペも終り、上司いわくコンペにも勝てそうです。ということはこれから半年かけてじっくり作戦を遂行できると思っていました。先日の飲み会までは・・・。

ようやく人間らしい生活に戻れることを記念して、先日打ち上げがあったんです。そこでは皆さん羽目を外して飲みまくり騒ぎまくり。のりがいい女性ばっかりでとても楽しい時間でした。途中までは。

既に数々の瓶を空け、皆程よく酔っ払ってる頃に、新人さんの学生時代の話になりました。

「かなえちゃんは、学生時代なにやってたの?」
「えっとねぇ、日本ではジャーナリズムの勉強してて、アメリカではマーケティングについて勉強してましたぁ。」
・・・。え? 日本とアメリカ?

「え? ってことは、アメリカは大学院に通ってたの?」
「そうですよぉ。毎日英語のレポート書いてて大変だったんだからぁ。でも、アメリカでは大好きなBMに毎日のって通ってたから楽しかったよぉ」

・・・。大学院?

「へぇ、俺もMBA将来とりたいから、今度あっちの大学について教えてよ。」(注:別にMBAとるつもりは無いです。話の流れね)
「いいですよぉ。私も留学する時に結構調べたし、アメリカは遊び尽くしたからどこでも教えられるよぉ。ナイトスポットもばっちり」

あ、そっち系の話もOKな方ですか。これは楽しみ。

「でもさ、日本でジャーナリズム勉強して、何でアメリカではマーケティングなの?」
「それはねぇ、一度日本で就職して2年ちょっと働いたんだけど、あんまり面白くなくてねぇ。でぇ、マーケティングが面白そうだし、アメリカで暮らしてみたかったから留学したのぉ」

何故、マーケティングを選んだかの質問に全く答えて無くない? って一度就職? 2年ちょっと?

その後も話は楽しく続きました。でも、僕の酔いが回った頭では以下の数式を必死になって計算していました。

日本の大学入学は通常18〜19歳
日本の大学の卒業にかかる時間は4年間
日本での就職は2年ちょっと
アメリカで大学院に通った期間は。。。4年ぐらい?

全部足すと・・・。

わからん。酔った頭&かなえちゃんとの話が楽しくて、この単純な数式をといたのは実は翌日だったりして。

・・・、かなえちゃん。あなたもしかして年上?


いや、女性は年齢じゃない。年齢というファクターは重要だけど、見た目が可愛けりゃ問題なし。いや、見た目も普通であれば別にいい。一番大切なのはやっぱり性格でしょう。僕は他の管理人と違って、女性に制限は設けません。ストライクゾーンは超広いんです。

目下、かなえちゃんにどうやって「お兄ちゃん」とよばせようか必死になって思案しているところです。
皆さん、何かいい案ありませんか?(笑)


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BlackAsh 不定期連載〜ファミリーマートで捕まえて 第11回 2001/12/07 02:11
日々の戯言 ◆第1回〜第5回◆◆第6回◆◆第7回◆◆第8回◆◆第9回◆◆第10回◆◆Interlude◆◆Interlude2◆はこちら
ようやく、彼女とのことが書けるほどに、落ち着きました。
今も、相変わらず忙しいけれど。身体は日々の戦いでぼろぼろに近いけれど。
それ以上に、心が、疲れ果てていて。
きっと、12月という月が、終わりに向かって進んでいく、黄昏の月だからかもしれません。
彼女と一緒にいることができるのは、もう1か月もない。
すぐそこに、終わりが見える。そんな月だからかもしれません。


忙しさにかまけて、先週の土曜日まで、2週間、一度も近所のファミリーマートに行かなかった私。
深夜、会社から家に帰る時に、ファミリーマートではなく、会社の近くのコンビニでヨーグルトを買ってから、家路についていた私。
家で煙草を切らすことがないように、会社の近くの自動販売機で、いつもよりも1箱余計にセーラム・ピアニッシモを買っていた私。
こうしておけば。
近所のファミリーマートに行かなくても済むから。
セミロングの黒い髪を後ろで二つに束ねてファミマの制服を着た、あの女の子に、会わなくて済むから。


忙しさを理由に、ファミリーマートに行かなかった私が、そこにいました。




それでも、いつか破綻は訪れて。


今週の日曜日のこと。
昼頃に起きて、すぐに、気付きました。
煙草が、切れていることに。昨日、少し夜更かしして、そのまま寝てしまったから。
我知らず、舌打ちを一つ。


セミロングの黒い髪を後ろで二つに束ねてファミマの制服を着た、あの女の子。
春のさわやかな風のように、私を一歩だけ後押ししてくれる声。
夏の輝く太陽のように、私に元気をくれる笑顔。
時に秋の物憂げな空気のように、私を心配させる吐息。
そして、これから訪れる冬の寒さのように、確実に私を切り裂いた、あの一瞬の表情。
彼女を、思い出してしまったのです。
忙しさで忘れかけていた・・・ 忘れようとしていた、女の子のことを。




別に、自動販売機で買えばいいのに。
別に、他のコンビニに行って買えばいいのに。
別に、少しくらい我慢すればいいのに。


それでも、足はファミリーマートに向いて。
雲に隠れた太陽のように、ファミリーマートの看板がくすんで見えて。
自動ドアが開きます。
「いらっしゃいませ! こんにちは!」
迎えたのは、前と同じ、店長の声。
レジには、店長が1人。
無意識に左を見て、雑誌のところにも誰もいないことを確認して。
ひとつ、ため息。
何のためのため息だったのか、そんなことは知らなかったけれど。


私は、雑誌のコーナーに、ゆっくりと歩み寄っていきました。そして、近代麻雀を、なぜか手に取って。
この前と同じことをしている私を、後ろで見詰めるもう1人の私がいて。


全部読み終わっても、誰も雑誌のコーナーに近づいてきませんでした。
1人のお客さんすら来ることなく、何で今日はこんなに空いているのだろうか、と、わけもなく考えたり。
また、ひとつため息。


そして、ヨーグルトを買おうと振り向いて。
すぐ向こうの紙パック清涼飲料水のコーナーに、商品を詰めたラックを足元に置いて、棚を整理している彼女がいたのでした。




彼女は、ずっと前からそこにいたかのように、ただ淡々とパックの清涼飲料水を棚に積んでいました。私が雑誌のコーナーにいたことは、すぐに分かるはずなのに、こちらを全く見ることなく、ただひたすらに彼女の仕事をこなしていました。
少しだけかがんだ彼女は、棚のまんなかあたり、その奥の方の商品を取り出して、そこに新しい商品を置いていました。
足元に置いたラックから商品を取るたびに、二つに束ねた髪がゆれていました。
そして、少し大きめのめがねの奥のひとみは、そのまっすぐな視線を、ずっと棚にそそいでいました。


それは、決して私を見ることはありませんでした。


私が清涼飲料水のコーナーに近づいても、彼女はそのまま。
私が清涼飲料水のコーナーで立ち止まっても、彼女はそのまま。
私が清涼飲料水のコーナーで品物を選ぶふりをしても、彼女はそのまま。


誰も、何も、口を開くことなく、時間は過ぎ去っていきました。
てきぱきと彼女は商品を棚に並べて、ほどなくラックの中は空っぽになって。
彼女は、それを、すっ、と持ち上げると、ひどく軽やかに、私の前を通り過ぎていきました。
何も言うことなく。
何も見ることなく。
ただ彼女の通り過ぎた風だけが、私の身体をそっと包み込んだだけでした。


彼女が従業員室に消えたのを、私はこの目で確認して。
ふと、少しだけ笑ってしまったことを、今でも憶えています。




どのくらいの時間、そこに立ち尽くしていたのか。
我に返った私が取ることができた行動は、やっぱり苦笑いしかありませんでした。
そして、私は、適当に清涼飲料水を取ると、レジに向かいました。


レジには、いつの間にか、彼女が入っていました。




私の足が止まり。


時が止まり。


レジに並ぶ人はなく、彼女は、後ろの煙草の棚を整理したり、肉まんのケースをちょっと確認したり・・・
少しうつむいて、手持ちぶさたに、何かを待っているようでした。


何を待っているのか。
それは私だけに明らかでした。




私は、ひとつ息をつくと。


清涼飲料水の棚に戻り、手に持ったジュースを棚に戻しました。


彼女の親の転勤は、私にはどうしようもないこと。
彼女の親が、彼女を連れて行くかどうかを決断するのも、私にはどうしようもないこと。自分の力では、どうしようもないこと。
私の力では、どうしようもないこと。




煙草は、他のところで買おう。
そう思って、身を翻しかけた、その時。
私は見ました。


女の子が、私を見詰めていました。




私を、真正面から見詰める瞳。
そこには、何かを思って輝く光はなく。
そこには、何かを伝えようとして揺れる光はなく。
そこには、何かを待ち続けてふるえる光はなく。


ただ、私を真正面から見詰める瞳。


元気に満ち満ちた、心の中で固く閉じた想いのつぼみをあたたかく包み込む風のような、あの視線はなく。
抑えきれない思いがこぼれ出る、森の中で風に重なり歌う葉陰の間から射し込むやわらかい陽の光のような、あの視線はなく。
まっすぐにその思いを伝える、すべてを貫き通して一直線に進み行くひとすじの光の糸のような、あの視線はなく。


ただ、私を真正面から見詰める瞳。


何もなく。
ただ何もなく。
何もない・・・ ただそれだけがあり。


とても、そんな瞳を見ることが出来なくて。




私はきびすを返して、出口へと、向かったのでした。




ほんの10メートルもないのに、出口までの距離が長く、長く。
彼女の視線が、張り付くように、しかし何も伝えることなく、ただ、ついてきて。


確実に引き裂かれていく2人。
それでも、私は、彼女のそんな瞳は、見たくなくて。




そして、私は自動ドアの前。
彼女の視線も自動ドアの前。
機械はひどく正確に、その命じられた動作を実行しました。
晩秋の冷たい空気が、私の身体を包み込みました。


冷たい風が、私の心の中で固く閉じたつぼみをさらにちぢこませて。




その瞬間。
視線が揺れて。


意味もなく慌てて、私は振り返りました。




その時すでに、彼女は、私を見詰めたまま、涙を流していたのかもしれませんでした。
それがはっきりと見えていなかったのは、もしかしたら私の視線もまた揺れていたのかもしれませんでした。


ただ、ひとつだけ。


彼女の瞳をそんなものにしてしまったのは、私だったということだけ。


ただ、それだけ。




私は、ドアの前で立ち止まり。
そこで、初めて、彼女が彼女らしい動作をしたのでした。


一回だけ、喉から何か詰まったような声を出して、それを抑えようと、右手で口をおおって隠して。
それでも、うめき声は空気を震わせて。
女の子が、目を閉じるのが、はっきりと私に見えました。


閉じた瞳から、涙がこぼれ出ました。


彼女はそのままうつむいて。
背中を、ふるわせて。
こらえきれない嗚咽をもらして。




初めて、彼女は、泣いている人のように、泣きました。
笑顔が混じることもなく。
冗談でごまかすこともなく。
静かに泣くこともなく。


本当に、ただ悲しくて、悲しくて、泣いていました。




私は、レジに歩み寄りました。
近づく私から身を遠ざけるように、彼女は私に背を向けました。その背中は、ひきつけを起こした時のように、びくん、びくん、とふるえていました。しゃくりあげる声がかすかに、それでも何とか店内の放送にかき消されていました。


私は、彼女の背中に向かって、口を開きました。
それは、絶対に違えることの出来ない言葉。これから私が縛られる言霊。
そして、それは、2人が終わりに近づくことを、確実にするものでもありました。


「もう少し待ってて。今度の土日、必ず来るから。 ・・・絶対に来るから」




それだけ言うと、すぐに私は三度身を翻し、出口の前に立ちました。
機械はひどく正確に、その命じられた動作を実行しました。
晩秋の冷たい空気が、私の身体を包み込みました。


つぼみは、今度は固くなることはありませんでした。
なぜなら、背中から、ふるえる声がかけられたから。


「絶対よ。 ・・・絶対来て」


立ち止まった足は、すぐに動いて。
私は、ファミリーマートから出たのでした。




それから4日経った今日。
ようやく、私はこうして書くことができるようになったのでした。
自分の力ではどうしようもないものを欲しがる、子供のような私自身の姿を、ようやく書くことができるようになったのでした。


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BlackAsh 随想〜「手」のループ〜 2001/12/06 04:09
日々の戯言 ああ・・・ 寝る前にすごく淋しい気分だよ・・・
仕事で書く文章で、丁寧語を多用していると、こうやって日記を書く時までそれに引きずられて下手に出てしまいそうになる今日この頃です。クライアントの機嫌を損ねないように、一生懸命語調をやわらかく、下手下手に出ていると、日記でもつい下手に出てしまいそうになる今日この頃です。
どのくらい下手に出てしまうかというと、弊サイトをご訪問されていらっしゃるお客様各位様におかれましては、ただ今「下手」と私めがこのように単に漢字にて申し上げさせていただいているのでございますが、恐れながら拝察いたしますに、「下手」を「へた」とお読みになられていらっしゃられる方々がどのくらいおられるのでありましょうか、と愚考いたし、やはりお客様各位様のおんためには、ルビを振り申し上げまして、「したて」とご明確にし申し上げた方がおよろしかったのではないでしょうか、と、自らの軽挙妄動を深く深く反省いたしておりますところであります。末筆ながら、お身体にはどうかお気をつけくださいますよう。敬具。ということを書いてしまうくらいに下手に出てしまうのです。
ちょっと文章が長くて分かりにくかったと思うので、もう一つ端的に、どのくらい下手に出てしまうかというと、こんな感じで下手に出てしmすいませんごめんなさいそんなモロ予想できるオチを持ってきてしまってホント大変申し訳ないことをいたしましたここに伏して陳謝いたしますっ! というくらいに下手に出てしまうのです。




このように、下手に出ていますと、いざという時に思い切った行動が取れなくて、どうしても後手に回ってしまう今日この頃です。クライアントにちょっと注文をつけたいのですが、でりけえとな私は下手下手に出てしまい、機を逸して、どうしても後手に回ってしまう今日この頃です。
どのくらい後手に回ってしまうかというと、お魚くわえたドラねこが走っていくのを裸足で追いかけていったはいいのですが、草むらに逃げられてしまい、「チッ、このクサレねこめ」と悪態をつきながらやっぱり裸足で家に戻り、冷蔵庫の中を確認すると、魚の数が家族の人数に1尾足りないことが分かり、あわてて魚屋さんに行こうとして、おっと今度はちゃんと靴を履いて行くよと得意げに気付き下駄箱を見たら、お出かけ用の上等の靴しか残ってなくて、泣く泣く足の裏を風呂場で洗ってからそれを履いて出かけ、首尾よく魚屋さんに「サンマ1匹」と頼んだはいいのですが実は財布を忘れてしまい、Bダッシュで家に戻り財布を引っつかんで魚屋さんに再び駆けたところ、あわれ魚屋さんは閉店、ああ足なんか洗わなければよかった、と、しょぼーんとしながら途中の本屋さんで「Friday」を買って帰る途中に、そういえばスーパーはまだ開いていたことを思い出し、Bダッシュジャンプで駆けつけて、ギリギリセーフで滑り込み、サンマの有無を確認したら売り切れ、しょうがなく、アジ1尾でいいやとレジに持っていったら財布の中のお金が足りなかったくらいに後手に回ってしまうのです。
ちょっと文章が長くて分かりにくかったと思うので、もう一つ端的に、どのくらい後手に回ってしまうかというと、こんな感じでコテに回ってしmすいませんごめんなさいそんな予想されているであろう囲碁や将棋の先手後手を持ち出すのが悔しいからって漢字も読み方も違うモノを探し出してくるなんて言語道断でしたホントあやまりますごめんなさいそれではコチラの画像などはどうでしょうか・・・ え? もう見たくない? もう遅い? そんなぁ・・・ と下手に出過ぎてその後修正しようとしても間に合わなくなってしまうくらいに後手に回ってしまうのです。




けれども、いつまでも後手に出ているわけではなく、時にはそれを逆手に取って攻勢に出ることもある今日この頃です。下手に出て後手に回り続けてクライアントを油断させ、いざ正念場という時に、それを逆手に取って行動を起こすことも少なくはない今日この頃です。
どのくらい逆手に取るかというと、私は加護亜依ちゃんのマネージャーで、いつもは事務所の社長や上司、同僚にペコペコと頭を下げ、卑屈なまでに下手に出て、しかも間の抜けた行動がいつもいつも後手後手に回ってしまうような、一見頼りない人物であって、社長や上司、同僚に馬鹿にされているのですが、そのようなイメージを利用して、彼らを油断させておいて、ある晴れた日曜日、私は亜依ちゃんにこっそりと電話して、「ねぇ。久しぶりのオフだよね。どっか、遊園地にでも行かない?」と誘うのですが、亜依ちゃんは、少し迷った末に、「ええわ。行こか」と言ってくれて、例えば手近にとしまえんあたりで、絶叫マシーンの「サイクロン」「コークスクリュー」レストランで食事をした後は、そしてゆっくり楽しめる「模型列車」に乗り、最後に、夕暮れをバックに定番のメリーゴーラウンド「カルーセルエルドラド」でしっとりと一日を終えるのですが、帰り際、亜依ちゃんは、私を真正面から見詰め、「いつもいつもペコペコしてばかりで・・・ 男ならもっとしっかりしぃや!」とゲキを入れ、しかし、すぐにうつむいて、「・・・でも、そんなところが母性本能をくすぐるんやなぁ」と、ちょっと照れた風につぶやいて、不意に、私の手を握って、「マネージャー、今日は、ほんまに楽しかったわ。 ・・・また、行こな!」と天上の女神もかくやという笑顔を私に向けてくれるようになるくらいに逆手に取るのです。
むっちゃ長い上に妄想全開なので、もう一つ分かりやすい例を挙げて端的に、どのくらい逆手に取るかというと、こんな感じ(※注意 音声あり)で逆手に取るnってこの「逆手塾」(旧称:「過疎を逆手に取る会」)って

1.「過疎」は「魅力ある可能性」と信じること
2.「ない」ということは「なんでもやれる」という可能性があること
3.目標は「東京では出来ないこと」をやること
4.武器は「アイディア」と「実践」
5.キーサードは「過密」とのジョイント
6.壁へのチャレンジは「実績」のつみかさね
7.逆手にとるのは「過疎のマイナス・イメージ 廃校.廃屋.多い高齢者.失いきった活力 etc
8.ほしい「つれ」は 「厳しい古里だからあえて古里に生きる」人たち
9.とにかく、他人はどうであれ、己は過疎を相手に愉しく生きること
10.「群れ」はそんな「楽しい生き方」を「みせびらかして」つくること
モットーにしてるようだけど、もはや逆手に取るを超越して元に戻ってるような気がするんですけど。しかも、2000年3月13日にサイト開設してマスコミで宣伝しておきながら、今日までで7582HITって過疎地方を扱っているだけあってまさにサイトまで過疎だよ! 「キーサード」という誤字が哀れな上に、TOPでいきなり流れる歌があまりに、あまりに物悲し過ぎるよ! 「過疎を逆手に生きてゆく」って素で泣けてくるよ曲調が・・・!(絶句)








こんな哀し過ぎるサイトがあるなんて・・・
私、「逆手塾」(旧称:「過疎を逆手に取る会」)のあなた方には、下手に出ることしかできません・・・


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BlackAsh 女子中学生研究記Part5 2001/12/04 01:22
日々の戯言 ◆Part1◆◆Part2◆
◆Part3◆◆Part4◆はこちら
おれな 心は あいつの所に置いてきてしまったんだ
だから もうすぐ役には 立たなくなっちまうけど
これで良ければ おまえに やるよ
この体 おまえに・・・





今回は「OZ」(樹なつみ・白泉社)です。名作です。
私も、心は女子中学生のもとにすでに置いてきてしまっています。だから、私の身体だけでよければ・・・ ほら、モニタ越しにこの文章を見ている婦女子の皆さん、私の身体だけでよかったら・・・ いつでも・・・
ってもうすぐ役に立たなくなってしまうのかよ! もう引退かよ!
身体は引退直前でも、思いはそのまま、まるで幽体離脱のように、女子中学生のもとへ・・・ BlackAshは今日も恐山から発信です。



毎月1日、それはあの雑誌の発売日。もう、みなさまもご記憶になられたことと思われます。
そうです。

◆中学生のおしゃれ情報がいっぱい! nicola1月号◆

・・・お! おおお・・・!
何ということでしょう。nicolaのサイトが、最新の1月号に書き換わっています。
確か、先月12月号の研究記(第3回)は、nicola12月号発売日から4日後、11月4日に書いたのですが、その時はサイトがまだ最新のものに書き換わっていませんでした。そこを、先月号では突っ込んだのですが・・・
ま、まさか・・・
nicolaの編集部の方が、もしかしたらBlackAshを見ているのではっ!
・・・自意識過剰という突っ込みは聞かなかったことにします。



でも、今回は、少し謙虚に見ていきたいと思います。ちょっとドキドキビクビクで見ていきたいと思います。具体的には、思い切りほめちぎる方針で。



さて、今回の目玉は、この時期ということで『クリスマスプレゼント』として読者様に大プレゼント。何と527名に!
すごいですよね。この不況のご時世に、読者プレゼント。最高です。1月号なのに12月のイベントであるクリスマス・プレゼントをやるあたりが季節感を無視してにピッタリでサイコー! ついでに527名という中途半端な数字にとても豊かなセンスを感じますよね。感じますよね? 感じてください!
加えて、一つの品物が527名分あるのではなく、何と164種類の品物から選べというすげぇめんどくさい豪気な企画。164種類もの商品の写真を最後まで見てられないのは、きっと私がもう年だからなのでしょう。決して、写真がてんでんばらばらに置いてあるからではないと信じたいですネ♪



で、今月号の特集は、『早くしないと売り切れちゃうよ! 大好きブランド人気者アイテム勢ぞろい!!』と打ち出して、女子中学生に人気のブランドを紹介。「LOVERS HOUSE」「ANGEL BLUE」「mezzo piano junior」など、なかなか小粋な、でもちょっと値段が高めのブランドを掲載しています。だいたいこの種の雑誌に広告が掲載されているものばかりです。これらのメーカーの年末商戦に合わせる形でコビを売った協力したnicola、何て優しいんでしょう・・・
また、『ファッション・ヘア&メイク・ソッコーお手入れ おでかけスタイル トータルレッスン』として、「おしゃれコーデ(女の子とのお出かけ用)」(コーデ=コーディネート)や「ラブ(はぁと)コーデ(男の子とのお出かけ用)」のやり方を紹介。特集を打っているくせにコーディネートの種類が二つしかないのは、単に対男の子用と対女の子用に集中的に絞ったからです。え? ネタ切れ? いやいやそんなことはないってバ♪

・・・何だか、特集が妙にカラミにくいのは気のせいでしょうか。今までならもうちょっと萌えるものがあったと思うんですが・・・
やっぱりウチに気付いてるnicola編集部?



と思ったら、ありました。
私が、第1回研究記で「次回から特集を打つかも」と言っていたものです。
ホント、待っていたんですよ・・・ 企画倒れになったかと思ってたんですよ・・・

『今月はスペシャル! 貧乳。微乳。小乳ちゃんにおくるバスト話! わたしはこうして胸が大きくなりました〜☆ 体験バナ』

(オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!) ←歓声


さすがはnicola、やる時はやりますよホント。ステキな雑誌です。いや、素で。みんなもnicolaを買って売上を伸ばそう! こういう我々に女子中学生に役立つ企画をもっとやってもらおう!



さて、中身をちょろっと見てみましょう。
よくある話が、ストレッチなどの運動系、そして牛乳を飲むと大きくなる、などの食べ物の話・・・ ってザクロジュース? とろろこんぶ? なぜ? 謎です。しかもおいしいとろろこんぶの食べ方とか言って紹介してるし! 『@おわんにとろろこんぶとかつおぶしを好きなだけ入れる→Aしょうゆ少々→Bお湯をそそぎこむ』ってそれで出来上がりかよっ!
・・・いやいやシンプルでいいと思いまーす(棒読み)。

さらに・・・ 効くらしいんですが・・・
画期的な方法と言えましょう。
いや私も聞いたことなかったよ。
確実に胸が大きくなる、その方法とはッ!

『放乳』!!

ぐふッ

き、効いたぜコレは・・・
インパクト強過ぎだぜ・・・
ほ、『放乳』って、『放乳』ってアンタ・・・ じょじょじょ女子中学生が『放乳』ってそそそそんな乳を放つなんtウワァーン!!!(狂泣)

・・・なんだ、ブラの締め付けから胸を解放するって意味か。てっきり私は女子中学生が(以下原稿用紙8枚分危険思想につき検閲削除って長げぇよ!)
余りにも紛らわしいこのワザにカンパイ!

さて、みなさんのためにとっておきの秘技を紹介しておきます。世の貧乳、微乳でお悩みの婦女子、そして彼女がそれで悩んでいる彼、大注目!

『週に3回このおまじないをやってください。まっすぐに立って、両うでを曲げ、大きく後ろにふりあげる。このとき「アップルトン」と心の中で5回唱える。これを1日10回以上やるのが目標。おまじないは信じることが大切です!』

・・・電波?




Have a break !

『魔女っ子心理テスト』のお時間です。結果はこの日記の最後にあるよ。


カゼをひいた天使に神様がセーターをあげました。さて、どんなセーター?

1.毛の長いモヘアセーター
2.花柄
3.星やハート柄
4.無地



赤、青、白、黒、黄色のうち、あなたがよく着ている服の色はどれ?




さあ、みなさんお待ちかね、女子中学生のホンネに迫る、読者投稿のコーナーです。
これさえ見れば、アナタも女子中学生をモノにすることができてしまったら犯罪ですのでご利用の際には使用方法を熟読し十分注意してください。
今回の投稿は、もはや今月号はコレに尽きる! ココから離れられない!(主に私が) というわけで、先程紹介した、『今月はスペシャル! 貧乳。微乳。小乳ちゃんにおくるバスト話! わたしはこうして胸が大きくなりました〜☆ 体験バナ』からどうぞ!
ひとつ長い投稿がありますので、コレを分けて紹介しましょう。


胸の大きい友だちに聞いたら、オ○ニー(※自分で性器を刺激すること)(BlackAshは18禁ですので一部伏字とさせていただきました)するときに、


その米印(※)は何ですか編集部ッ!でちょっとまだわからない女子中学生にも優しく手ほどきをしている編集部万歳!


注意して胸をもむといいそうです。胸も大きくなるし、気持ちいいから一石二鳥。


「注意して」ってどうやって!
ていうかそういうところでも一石二鳥しようとするのか女ってのはッ?


でも、胸が大きくなったとしても、重くて肩とかこるし、年をとるとたれてくるし、いろいろ大変そう。


大きなお世話じゃねえのかそれはッ!
貧乳の婦女子にケンカ売ってんのか?


小さな胸でもそれを個性と思えばよいのでは? 小胸だと服もキマるし。


何悟ったような口をきいてんだ中学2年生ッ!
違う、違うだろ? 大人になりたい中学生はそんなことを思ってちゃダメなんだよ。もっと、例えばカレの好みが巨乳だった時のことを考えて、夜に独り思い悩むんだよ。
コバルト文庫風に描くと、例えばこんな感じに・・・





雨が。
まっくらな夜の中。
しと。
しとしと。
しとしとしと。
静かに降る。

まるで、今のアタシの。
まっくらなアタシの。
心の中のよう。


今日。
見ちゃったの。

幼なじみのカレが。
あの子と話してて。

あの子の。
胸を。
じっと。
じっと。
見てた・・・

あの子の胸。
中学生にしては大っきくて。
びっくりするくらい大っきくて。
一度、さわらせてもらった時、ホントびっくりした。
すごく、やわらかかったの。
まるで、空気が入っているみたいで。

アタシ。
アタシの胸。
ちっともふくらんでこない、アタシの胸。
アタシだって、もう14。
オトナ、なんだよ?

なのに。
ちっとも大っきくならない、アタシの胸。

カレは。
小さいころからずっと一緒に遊んできたカレは。
アタシの胸を見て、まないた、とか言うの。
ふーんだ。
セーター、カッコいく着こなせんの、しらないの?
カワイイ下着だって、いっぱい持ってんだからっ。


でも。
カレは。
あの子の胸を、じっと見てた。
・・・クヤシイ。
やっぱ、クヤシイなぁ。
アタシのじゃ、ダメなのかなぁ。

どうやったら、大っきくなるんだろう。
どうやったら、カレの気に入る胸になるんだろう。

・・・あ。
そういえば。
なんか・・・
も、もむとイイ、って、友だちが言ってたよね・・・

アタシは、アタシの胸を見詰めて。

ど、どうやって・・・?
やりかたなんてわかんないよ・・・
だいたい、イタいってば。そんなトコ。
シャツがこすれたってイタいんだから。
女のコって、デリケートなのよ?


むー。
クヤシイッ!
クヤシイけど・・・

今は。
まだ。
アタシは敵わないかも。

でも。
でも。
もうちょっとしたら。
きっとアタシの胸も大っきくなって。
イイ女になって。

その時にアタシを見たって、遅いんだからねッ!










どうにかいろいろとこらえられたと思うんですが・・・




<研究成果>

胸のコーナー、「相談レターが山もり来てた」ので来月号も期待して買い。ていうかコレが定期的なコーナーになるの希望。



<心理テスト結果>


質問
カゼをひいた天使に神様がセーターをあげました。さて、どんなセーター?

1.毛の長いモヘアセーター
2.花柄
3.星やハート柄
4.無地


どんな恋愛を求めているかな。
1=情熱的で燃えるような恋愛 2=楽しくてHAPPYな恋愛 3=波乱万丈のドラマチックな恋愛 4=都会的でクールな恋愛



クール! 私はクールですよみなさん!


質問
赤、青、白、黒、黄色のうち、あなたがよく着ている服の色はどれ?


選んだ色でひとめボレしやすい度がわかる。
赤=ひとめボレしやすく、されやすい 青=ひとめボレされることが多い 白=慎重派なので、ひとめボレは全然ナシ! 黒=好き嫌いが激しく、ひとめボレもしやすい 黄色=顔よりハート重視。あんまりひとめボレしない



クールなのに「好き嫌いが激しく、ひとめボレもしやすい」私を誰か助けてッ!


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BlackAsh 極限状態 2001/12/02 00:20
日々の戯言 金曜日の実況中継です・・・
いや、ホントに実況中継です・・・
あっ・・・!
事務のお姉さんっ、ち、ちょっと郵便局に行くのを遅らせてください。
この書類も入れて欲しいんですけど。

「え〜。もう4時半ですよ〜?」

待って待って。
あと5分でできるからっ。

「だってそれ企画書でしょ〜? ムリですよ5分なんて〜」

大丈夫大丈夫。
課長から訂正を受けたところの直しだから。

「ん〜。じゃ、5分だけですよ〜。5分たったら行っちゃいますからね〜」

ありがとっ。がんばります。
あ、その5分の間にレターヘッド(送付状)作ってくれません?

「あたしが〜?」

お願いしますよ。
かなりこっちも切羽詰まっt

「あたしもその5分でちょっとやることあるから〜」

うう・・・ そ、そうですか。
と、とりあえず、やらねば。

カタカタ
カタカタカタ



くはぁ。
な、何とか完成した。
これを印刷して、ハンコ押して。

あ、レターヘッドを作らなきゃ。
めんどくさいんだよなぁ、送付状と封筒作成。

「できましたか〜?」

あ、お姉さん。
あとレターヘッドと封筒だけです。

「はやくはやく〜。郵便局しまっちゃうよ〜」

うあぁ分かってます。
えーと、何の件についてでしたっけコレ。「件名」は・・・

素で思い出せない私はいったいどうしたんですか?

えええ? これは何の件で書いていた書類?
この書類の、タ、タイトル・・・ あ、そうそうあの件だったっけか。
危ないなあ私。忙し過ぎて頭が回らなくなってきています。
住所間違えないように注意しなくちゃ。

「ま〜だ〜?」

今書いてますっ。
Nさん宛・・・ って、そういえばM社にはNさんが2人いたっけ。
下の名前は・・・

「その件だと、多分S.Nさんです〜」

あ、そうだった。どうもどうも。
よしレターヘッド完成。「印刷」ボタンを・・・ ポチッ、とな。

「効果音を入れないでください〜」

ハイなんですよ、今。

「封筒は〜?」

あ、そうそう。
封筒封筒・・・ おお私の引き出しに入っていた。
宛先をタイプしている暇なし! ここは一つ私の流麗なペン字で・・・!

「その封筒じゃ書類は入りません〜」

を? ん?
って私何で角型5号の普通の手紙を出す時の封筒ですか?
A4版の書類入れなきゃいけないのに・・・

「A4版はこっち〜」

うう、どうもありがとう。

「このレターヘッド誰のですか?」

あ、よっちゃんよっちゃん。それ私。
ありがとう。
お姉さんもう少しで出来ますからね。

「レターヘッド用紙じゃないですよ、それ〜」

・・・うわぁ。
レターヘッド用の用紙で印刷するの忘れてるよオレ! 普通の白い紙じゃダメだってば!
お、お姉さんレターヘッド用の紙は・・・

「よっちゃん〜。悪いけどレターヘッド用の紙をそこの印刷機にセットしてあげて〜!」

「はーい!」

うう・・・ お世話になります。

「封筒に宛名書いた〜?」

あ、今書きます。
えーと、住所住所・・・
すいません、お姉さん。

「今度はなんですか〜?」

M社のS.Nさんの名刺ありますか?

「あたしはもらってないです〜」

うああ。
とすると、私のこのすんごい状態の机から探すことになるわけですか・・・
ぜ、絶望的。

「M社の住所だったらありますよ〜」

ああ、それでいいです。見せて見せて。

「早くして〜。もう時間ないよ〜」

分かってますって。

「20秒〜。1〜、2〜、3〜、4〜」

って何でNHK教育テレビ日曜日、囲碁か将棋の対局の秒読みを知ってますか?
しかも、お姉さんの口調だと、時間切れが迫っているのに切羽詰まった感じがしないぞ。

「・・・7〜、8〜、9〜」

うおお秒読みが続いてるよ。
だから今書いてますって。

「誰ですか? 印刷機にレターヘッドの紙をセットしっ放して放ってあるのは! 印刷しちゃったじゃないですか!」

・・・え? みっちゃん?
あ、オレ、印刷ボタンを押すの忘れてた!

「もう〜。間に合わないってば〜」

泣きたいのはこっちもです、お姉さん。
何やってんだオレ。
もう一度セットしてもらえますかー?

「すぐに印刷してください。あとが詰まってますから!」

あ、みっちゃんに怒られた。
みんなテンパってるからなぁ。
「印刷」、と・・・

ああー!

「な、何ですか〜?」

わぁいお姉さん♪
オレ何で企画書の方を印刷し直してるんだと思いますか?

「・・・すぐに止めて〜!」

もう一回レターヘッドの紙をセットし直し〜♪

「語尾をかわいくしてる場合じゃないんですってば〜! 郵便局しまっちゃうって〜!」

わぁいもう何かランナーズ・ハイ状態だ〜♪
セットし直して〜♪

「いい加減にしてください! いいですね、今度はちゃんとやってください!」

は〜い♪
セットしてくれましたか〜♪
それでは、Ready... Go ! ひろみっ♪

「あとできちんとぶっ殺してあげますからね〜!」

お姉さんに殺されるなら、私はこの世界を何回でも黒く染めよう。私はお姉さんが来るのを待つ。早く来い、お姉さん。私は、お姉さんに殺されたいのだ・・・

「どこかの漫画の設定がごちゃ混ぜにまざったみたいな独り言はやめて〜! もう、ホント行きますよ〜!」

いやホント今素でこう思ったよ♪
・・・あ、みっちゃんレターヘッド持ってきてくれてありがと。
微妙に顔が引きつっているのは気のせい?

「ハイになるのはいいけど、周りに迷惑かけないでっ」

・・・素でヘコみました。
ううう・・・ ごめんなさいみんな・・・
先立つ不幸をお許しください・・・

「許します〜」

「許します」

・・・ヘ、ヘコー。
いや、今のはまじで本気にヘコー。
な、何やってんだろ・・・ オレ。
オレの人生これでいいのかよ・・・

「ほら〜! 手が止まってる〜!」

・・・つらいなぁ、生きるのって。
えっと。
郵便に出すんだよな。
・・・き、切手はっ?

「・・・そのためにあたしが今から郵便局行くんですけど〜?」

・・・無能だな、オレ。

「いつもは気が回りもしないところなのにね〜。どうでもいいところに気付いて、ポイントを忘れるんですよね〜」

・・・あ、涙が。
お姉さん、私はこれからどうしたらいいでしょうか。

「まず、レターヘッドにハンコを押して〜」

・・・本気で忘れてた。
辞めようかな、仕事。

「辞める前に出す〜!」

胃薬のCM・・・
胃薬か・・・ 胃も痛いなぁ、最近・・・
肺も痛いし・・・
ガンかもなぁ・・・

「は〜や〜く〜! 言い過ぎたから〜!」

いや、言い過ぎてないです・・・
全部ホントのことだから・・・
全部私が悪いんです・・・

「悪くないから〜! うわぁあと10分しかない〜!」

・・・出しますよ。
レターヘッドを入れて・・・
封筒・・・ 封、封をしなきゃ。
のりはどこ・・・?

「そんなのあたしがやっておきます〜! 早くください〜!」

・・・はい、どうぞ。
私の最後の書類です。
郵便局の人に、『ちゃんと届けて』って言っておいてくださいね・・・

「いやぁ〜! この人ヘンになっちゃったよ〜!」

行ってらっしゃい・・・
あ、もう帰ってくるころにはいないかもしれませんね・・・ 私。

「・・・ち、ちょっと〜!」

・・・はい? 一応悲しんでくれるんですか・・・?

「封筒の中身がない〜! 企画書入れて〜!」













この土曜日。
本気で、いやかなり本気で、身の振り方を考えてます・・・


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