_ADMIN

- 「日々の戯言」 -

過去ログ
2001 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 21                     
2002 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2003 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2004 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2005 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2006 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2007 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2008 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2009 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2010 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2011 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2012 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2013 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2014 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2015 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2016 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2017 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2018 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2019 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2020 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2021 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2022 12 01 11 21 11 01 11 21 10 01 11 21 9 01 11 21 8 01 11 21 7 01 11 21 6 01 11 21 5 01 11 21 4 01 11 21 3 01 11 21 2 01 11 21 1 01 11 21
2023                               2 01 11 21 1 01 11 21




>> BlackAsh Home >> このページのTop

_
BlackAsh 女子中学生研究記Part7 2002/02/03 18:55
日々の戯言 ◆Part1◆◆Part2◆◆Part3◆◆Part4◆◆Part5◆◆Part6◆はこちら
議論に勝つことでは
人に何かを伝えることは出来ないのです




「天才柳沢教授の生活」から。
そうなのです。ここで私が、女子中学生を愛すべき理由を並べ立て、あなたたちを説得しようと理を尽くしても、あなたたちに女子中学生の本当の愛らしさ、素晴らしさを伝えきることなんか出来ないのです。女子中学生がいかに可憐かつ無邪気で守るべき存在なのか、それを理解させることなど出来はしないのです。
必要なのは、女子中学生への限りない愛情。女子中学生への無限の憧憬。女子中学生への果てしない想い。
それが、まさにそれが・・・ 女子中学生への想いをただ切々と語り尽くす、それこそが・・・ 女子中学生に対する苦しくも狂おしいほどの愛情を、このキーボードを打つ指に叩き込むことこそが・・・ 魂を削って、全てを捨てて、ただ女子中学生へ向けるこの心を、ありったけ投げかけることこそが・・・
早く誰か私を止めて。仕事からようやく解放されて今年3日目のお休みをいただいた(三が日含む)、リミッターゼロの私を止めて。
先週の金曜日、日が変わる前に帰宅できた歓喜とともに、熱く熱く女子中学生のことだけを考えるBlackAsh、今日も熱く熱く煮えたぎる脳髄からドラスティックに発信です。


前回の2月号から1ヶ月を過ぎました。いや、本当は1ヶ月より2、3日多かったのです。その余分な2、3日が余りにも長く感じられたのです。今か今かと待ち焦がれたあの雑誌が、女子中学生を愛する全ての人々を夢幻の境地、興奮の坩堝へと誘う・・・
伝説の雑誌、毎月1日発売ッ!


◆中学生のおしゃれ情報がいっぱい! nicola3月号◆


おお! 発売日当日にサイトが更新されている! ああ、これもnicola編集部の女子中学生を思う気持ちのなせる業ッ・・・!
表紙では、互いの腕をからませた女子中学生たちが、どこかの広場で満面の笑顔。カメラマンに本当に心を許さなければ現れ得ない、心の底からの輝ける笑顔・・・
ってキミたちノースリーブかよ! まだ2月だよ! 撮影時は確実に1月だよ! 寒いよ! かわいそうだよ! こんな格好をさせるなんて、女子中学生を愛してないよ! nicola編集部、本当に女子中学生への愛はあるのか?


というわけで、今回の研究記のキーワードは「女子中学生への愛」です。いやもちろん彼女たちへの愛はずうっとこの胸に抱いて暮らしているわけですが、今一度それを再確認するのも悪くはないかな、と。


今月号の特集は、『おしゃれ★春よほう』ということで、上のnicolaのページをご覧になればわかるように、春服の紹介。だからノースリーブか。こういうファッション誌を見てて思うんですが、季節感がどんどんずれていきますよね。これから雪が降るんだよ関東では? それなのにノースリーブ・・・ ていうか3月4月になってノースリーブ着る人っているのか? まだ着ないだろ? それなのに何で、こともあろうに女子中学生の柔肌に寒風を・・・ッ! やっぱり愛がないのかnicola編集部?
他には・・・ 『男のコにも女のコにもモテるファッション&ヘアメイク めちゃモテ好感度200%アップをめざしちゃお!』って長げぇよタイトルが! のわりに何で3ページしか特集組んでないんだよ!
むむ? こ、これは・・・ッ! 『雑貨屋さんのキュートな(はぁと)下着カタログ』ですと? 必見必見! いや、ほら、女子中学生への愛は下着から始まる、というじゃないですか!(軽い錯乱) どれどれ・・・ って全部カラー下着かよッ! そりゃないよ! 女子中学生の下着は昔から白って決まってるんだよ! 純白の清楚な下着をはくなということかnicola編集部! 『見せたくなっちゃう下着ばかり♪』ってダメだ、ダメだよ! 愛がないよ! 女子中学生への愛が足りないよ! もっと白いトラディショナルな、おなかの部分にほんの少しだけ薄いピンクのリボンの飾りが小さくちょこんとあるような下着を紹介しろよ! こんなハートや空と雲や虹色や星型アメリカ国旗のデザインなパンツはダメだ! ダメだったらダメだウワァァァァァァァァァン!


はぁはぁ。
息を切らした私の足元に、バサッ、と小さい冊子が落ちました。
ん? 何だろ。また付録かな・・・


『魔女っ子恋の心理テスト&おまじないBOOK』


マジ? 特集かよ!
確か、前回の研究記で、

『さて、毎月の恒例、『魔女っ子心理テスト』。このコーナー、実は私も楽しみだったりします。あ・・・ 何で今月号は見開き2ページしかないの? もっと拡張してよこのコーナー。人気ないのかなぁ』

って書いたんだけど・・・! えと、その、あの、nicola編集部さん、本当に、まじめに訊きたいんですが・・・ BlackAsh見てるんですか? えーと今回の研究記、ちょっと「愛がない」とか言っちゃってるんですが。あー、うー・・・ いや愛がないなんてそんなこと・・・


というわけで、女子中学生への愛にあふれまくっているnicola編集部万歳! その愛の深さはBlackAshが認定! 理由なんてどうでもいいですとにかくnicola編集部愛があります! そんなnicola編集部が送る今月の心理テスト、BlackAshも大紹介です!(結果はこの研究記の最後です)



(a) 海で人形が泣いていました。その人形の涙の色は?(選択肢はないよ)


(b) 100階建ての超高層ビルに泊まります。あなたは何階に泊まりますか?(選択肢はないよ)


(c) カレに絶対つけて欲しくないアクセサリーは?

1.ピアス
2.ネックレス
3.ブレスレット
4.リング


(d) あなたは近所を歩いていたら、水まきをしていた人に水をかけられました。どのくらいかかった?(選択肢はないよ)


さてさて、お次はお待ちかね、『お願い聞いて! 誰にも言えない わたしの悩み』のコーナー。
ああ、コレはまだ見開き2ページか。ねえねえnicola編集部さん、このコーナーも特集で小冊子に出来ない? などと上目遣いにこびこびで頼んでみるテスト。
そして、今回は、そのページの左端にちょこんと設置されていたコーナー『投票制 みんなはど〜なの??』からご紹介! ていうかこれ、以前投稿を募集していたやつか?
今回のテーマは『生理』!! 雑誌中でも『生理』の文字だけフォント変更で拡大してあってステキ。
編集部からお題として質問したのは、


『タンポンを使ったことは?』


ですッ! nicola編集部相変わらずセキララに暴走中です。
これに、小学校5年生から中学校3年生まで470人が回答! 見事だ! ココまで集めるとはさすがnicola!
そして、その結果は・・・?


使ったことがある:11%
使ったことがない:57%
タンポンって何?:11%
生理まだ!:21%


生理まだ!:21%


生理まだ!:21%


生理まだ!:21%



・・・イイ! 果てしなくイイ!
ばっちりとエクスクラメーション・マーク付きで言い切っちゃってる470人×0.21=98.7人の女の子たち・・・ 『生理まだ!:21%』最高・・・ッ!!


そして・・・ このコーナーの次のお題、アンケート募集のテーマは。


自分の外陰部がヘンじゃないかと気になる?

1.気になる
2.気にしてない
3.外陰部って何?


待てnicola編集部ッ! そんなぶっち切りの1位でチェッカーフラッグを受けるような大暴走を・・・ッ! しかも選択肢にそれとなく心遣いが・・・ッ!
ああもうnicola編集部最高! ブラボー! 愛してる!




などとこんなぶっ飛んだものを読んでしまった後なので、私の脳内に湧き上がり溢れつつある妄想を今抑えつけるのに必死なんですよわかってくださいますみなさんッ!!






「うー、痛い」
平日、真昼間の午前10時。ベッドの中で、ごろん、と転がってみる。
「痛いよぉ・・・」
呟いても転がっても、何も変わらないおなかの痛み。おなかの中がしぼられているような痛み。熱い感覚が、腰にまできてる。まだ13だってのに、もう腰が痛いなんて・・・
サイテー。


毎月毎月、ホントかんべんして欲しい。何でこんなのあるんだろう。赤ちゃんなんていらないよ。こんな痛いのが、これからずうっと続くなんて・・・
ガチャ
部屋のドアが開いた。そおっと開けたみたいだけど、もともと住んでる団地自体が古いから、どうしても音が立ってしまう。
「・・・明美、大丈夫?」
お母さんが、心配そうに見にきてくれた。けど、それも今は本気でうっとうしい。
ベッドにもぐったままでいると、お母さんはため息をついて部屋から出て行った。


「・・・うー」
心配そうなのも分かる。今日は、初めて病気でもないのに学校を休んだ。このおなかの痛みだけで、学校を休んだ。
今まで、何とかがんばって出てたけど・・・ 今月のは、ホントきつい。脂汗が出る、なんてもんじゃすまない。始まる数日前から何か来るような気配がしてたけど・・・ 3日目で、とうとうダウンした。
髪が顔に張り付いてうっとうしい。もう、だいぶ伸びた。切っちゃおうかしら・・・ ああ、もう・・・!
布団から少し目をのぞかせると、あたしが作ったドライフラワーの横に、壁にかけられたハンガー。セーラー服が、悲しげにそっとあたしを見詰めてたたずんでいた。


学校に電話をかける時、ホント・・・ イヤだった。お母さんがかけたけど、最後まであたしは学校に行く気でいた。だって、前の日まで普通にしてたのに、急に休んだりなんかしたら、何言われるかわからないから。


でも、きっと言われてる。
あいつに。


田中勇太。
幼稚園からずっと同じところで、中学に入っても、団地が同じだから見事に同じ学区。しかも何だって同じクラスになる? 信じられない!
いっつも校庭でバカっぽく走り回ってて。小学校ではクラスで一番足が速くて。足が速けりゃいいっての? 中学では陸上部に入ってて、毎日それはそれは楽しそうにトラックを走ってる。いいやね、バカは気楽で。
でも勉強もそれなりに出来るもんだから手に負えない。学年でも何か10番以内に入ってるって聞いた。ていうかどうでもいいのに友達が教えてくれた。彼女、何だか勇太のことが好きとか言ってるし。目がおかしいんじゃないの? とか思った。


小さいころからあたしはあいつにバカにされっぱなしだった。まったくどうしようもなくガキっぽくて、何かあるとあたしに「バカ」「アホ」とか。バカなのはお前の方だっつーの。小学校5年の時、給食の氷みかんを投げつけられたことは絶対に忘れないからな。すごく痛かったんだから・・・


あ、痛いとか思ったら本当に痛くなってきた。
勇太が悪いんだ。こんなばかばかしいことを何で考えなきゃいけないんだ。信じられない。
あーもう、寝る!



ピンポー・・・ ン

ピンポーン


・・・ね、眠い。誰か来たの?
パタパタ、とお母さんが玄関へ。
窓から差し込む陽の光・・・ もう差し込んでこない。何だ、もう日が暮れちゃったのか。
「・・・あらあらあら!」
お母さんの声だ。いつも必要以上に大きい声。うるさいって言ってもきいてくれない。はずかしいったらありゃしない。
起きても、おなかの痛みはおさまらない。相変わらず奥の方からしぼりでてくる。いつの間にか、汗をかいちゃってたみたいだ。
パタパタパタ、と、またお母さんのスリッパの音。
・・・え? あたしの部屋の前?
ドアが開く。
「明美、起きてる?」
「・・・んー、なにー?」
寝ぼけたままで答えたあたし。そんなあたしの眠気を一気に吹き飛ばした、お母さんの言葉。
「おみまいよ。勇太君」
「・・・はぁ!?」
「勇太君が、明美のこと心配だって来てくれたのよ。きれいなお花持ってきて・・・」
「いらない! 帰ってよ!」
何で! 何でよ! またバカにしにきたの? こんなにあたしが苦しいってのに! 信じらんない!
「明美、せっかく来てくれたのに、何よその言い草は。出てあげなさい」
「いいよ! 別に頼んでなんかないもん!」
「明美!」
「あの・・・ いいです。きっと体調悪いから・・・」
玄関から、小さい声。
・・・勇太の声? あんな細い声してたっけ?
「ごめんなさいね。もう明美ったら、わがままで言うこときかなくて・・・」
「いえ。きっとつらいんだと思いますし・・・ あ、これ、渡してください」
「ありがとうねぇ・・・ きれいねぇ。今はああ言ってるけど、明美もきっと喜ぶわ。お花、大好きなのよ、あの子」
「それはよかったです・・・ じゃあ、お邪魔しました」
「ありがとうね。学校でも、明美をよろしくね」
「は、はい。それじゃ・・・」
な、何だって! 何でよろしくされなきゃならないんだよ! 勝手なこと言うなッ!
玄関のドアが閉まる。勇太が駆け去っていく。
「ほら、明美・・・」
「お母さん余計なこと言わないでよ!」
部屋のドアが開くなりあたしは叫んだ。どうせ勇太はバカにしにきたんだから、そんなのにお礼なんか言うことないんだから。


と、思ったけれど・・・
次の瞬間。目の前に差し出されたお花に、あたしは思わず息が止まった。
「こんなにきれいなお花、持って来てくれたのよ」
「う、わぁ・・・」
アカプルコにデルフィニューム、ガーベラをメインにした、色とりどりの花束。ラッピングカラーはラベンダー色。赤から薄いピンクへと、鮮やかなグラデーション。そして花束の外側は白。葉っぱの緑色もすごくマッチしてる。
ふわぁ、と甘い香りが漂ってきて・・・
「ね、だから出てあげなさいって」
「・・・」
「勇太君、陸上部なんでしょ? それが終わった後、疲れてるのに、お花屋さんに行ってくれたのよ、きっと」
「・・・」
「さっそく、飾らなくっちゃね・・・ はい、持ってて」
嬉しそうに、お母さんが花束をあたしに渡して花瓶を探しに行った。あたしは、その間、ずっとこの花束を抱えていた。


「・・・きれい」
胸に抱いた花束に、そっと、呟いた。
アカプルコの香りがあたしを包み込む。甘い、甘い香り。
勇太、あたしがお花が好きだってこと、憶えてたんだ。そりゃ、幼稚園のころからの腐れ縁だけど・・・ きちんと、憶えてたんだ。
放課後、勇太はきっとこれを抱えて帰ってきたんだ。陸上部で走った後で疲れてるのに・・・ 男の子がこんなの持って歩いてるなんて、すごく恥ずかしいのに。
ううん、それよりも、これ、いくらするんだろう。きっと、3000円以上はする。お小遣い、そんなにもらってるのかしら・・・


パサッ


何か、落ちた。
あたしは、床に落ちたそれを拾い上げる。
カード・・・ だ。


おだいじに 勇太


たった、それだけ。
おだいじに、って、それだけなの?
こんなに痛いのに、こんなに苦しいのに。


全然きれいな字じゃない。
全然言葉が足りない。
全然この痛さをわかってない。


なのに・・・
何で、こんなに嬉しいんだろう。


クシャッ


花束を抱きしめていたのに気付いて、あわてて手を離した。
ううん、きっと今回のは・・・ 何か、そう、偶然・・・ まぐれよ。勇太がそんな気が利くはずないんだから。きっと、勇太のお母さんがそう言ったんだわ。


それでも。


明日、元気になったら。
勇太にお礼を言おう。


・・・学校で言うのは恥ずかしいから、玄関で言おう。




陸上部の朝練に出てる勇太。いつも、朝が早いよなぁ。


明日は、早起きしなくっちゃ。














うはぁ。もういろいろと限界が・・・ッ!




<研究成果>
来月号『わたしの悩み』が特集として別冊とじ込みになることを期待して買い。むしろ激しくnicola編集部にお願いしつつ買い。



<心理テスト結果>

質問
(a) 海で人形が泣いていました。その人形の涙の色は?


涙の色は、将来あなたが着るウェディングドレスの色。
透明にしたあなたはつまり・・・ きゃーっっ!



ごめん、本当にごめん・・・
オレ、透明でかつ男なんだけどどうしたらいい・・・?


質問
(b) 100階建ての超高層ビルに泊まります。あなたは何階に泊まりますか?


それは、カレがあなたのことを思っている数(%)だよ。



地震とかでもすぐ逃げられるように1階を選んだ私には、もう一切の望みがないって言うことなんですね・・・


質問
(c) カレに絶対つけて欲しくないアクセサリーは?

1.ピアス
2.ネックレス
3.ブレスレット
4.リング


あなたがカレに求めているのは・・・
1=愛 2=からだ 3=頭のよさ 4=その他



どれもつけていい、という選択をした私は・・・ もしかして相手に何も求めていないってこと? ウワァァァァァァァァン淋し過ぎるYO!


質問
(d) あなたは近所を歩いていたら、水まきをしていた人に水をかけられました。どのくらいかかった?


Hの願望度が分かるよ。全身びっしょりと答えた人は、アブノーマルなHに興味のある人。上半身か足元に少しだけと答えた人は、ノーマルなHが好きなタイプ。



はい私淡白です。ほら、そこの初めての女の子? 大丈夫オレ淡白だから。優しくするから。ね? いいでしょ? 大丈夫だって・・・ 何もしないからさぁ!(←絶対する)


MailTo:BlackAsh Admin
© 2001-2003, BlackAsh, All rights reserved
Since 01/08/26 Printed in Japan