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- 「日々の戯言」 -

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BlackAsh 臨界点へ 2002/01/27 04:48
日々の戯言 もう、ダメです
みなさんさやうなら・・・
年末年始と私を悩ませた、ていうか悩むを通り越してほぼ泣いていたんですが、その仕事がようやく片付きそうになって、やっと一息。
金曜日。優雅な昼下がり。いつもはカフェイン補給のためのコーヒーが、今日は、今日だけは、心持ち香りに彩りが混じり。
ふと、窓の外を眺めると、小鳥が飛び去っていくのが見えました。一瞬だったけれど、2匹、チチチッ、と鳴く声が聞こえるかのような、軽やかなその羽ばたき。


やることがない、という時間が、こんなにもゆるやかに流れるものだったとは・・・
ふぅ、と丸く吐き出された息は・・・


重苦しく下方へ沈んでいきました。


いやなに、ちょっと取引が1本潰れそうなんですよあはははは。単に先方の反応待ちでやることがないだけです、はい。
ま、おかげでゆっくりとできるし。久しぶりに早く帰れそうだし。わぁいわぁい嬉しいなぁ。


はぁ・・・
胃が痛てぇ。


「まぁた、ため息ついちゃって〜」

あ、事務のお姉さん。
お久しぶりですね。いつもお元気そうで。

「元気ですよ〜。もう毎日元気いっぱい〜」

そうですか・・・ いいことです、はい。

「元気ないですね〜」

・・・出っこないですよ。
う、痛つつ・・・ 胃が。

「大丈夫ですか〜?」

大丈夫に見えますか?

「見えません〜」

でしょ? いいんですもう。
ああ、空が青いなぁ・・・

「その空の見上げ方怖いです〜」

ボクも、小鳥さんになって空を飛びたいなぁ・・・
あの悩みのない小鳥のように、自由に空を駆け回る。
そう、自由。自由に・・・ なるんだ・・・

「ひ〜」

とまあ、冗談は置いといて。
まあ数日中にはカタがつきますから。
それまでほっといてくださいな。

「そうですか〜。んじゃあ放っときます〜。またね〜」

あ・・・ッ。


行っちゃった。


うわぁすげぇ。何か素で悲しい。
マジで・・・ マジで涙出そう。


はぁ。
サイトでも更新するか。職場だけど。
ニュースのネタは・・・ 昼って余りニュースないんだよな、実は。
朝日新聞も・・・ 読売新聞も・・・ あまりいいネタないなぁ。


「おい」

うわっ。
か、課長。後ろから忍び寄ってこないでくださいって。
な、何か用ですか?

「用があるから来たんだ」

・・・って、もしかしてその厚さ10センチのファイル5冊。

「例の件が動かないだろ。その間、この書類チェックしてくれ」

や、やっぱり。

「前と同じ要領でやればいいから」

・・・は、はい。

「火曜日の午後イチからミーティングだ。月曜日のビジネスアワーまでにメールで問題点を報告してくれ」

う・・・ 月曜日午後5時。
つ、つらい。ていうか、土日でどうにかしろ、ということ?

「あ、このファイル1冊だけ急ぎだ。明日の昼まで」

はい。
・・・って、え? 明日? 明日の昼?

「そうだ。できたら今日中がいいんだが」

き、今日は・・・ ちょっと無理かもです。

「だろうな。それだけの量があるからな。だから、明日の昼まででいい」

あの、えっと・・・
明日の昼って、土曜日の昼ですよね。

「そうだ。頼んだぞ」

ポン

「よかったな。土日やることができて」

そんな軽やかに肩を叩きつつさわやかな笑顔を投げかけられても・・・


あ・・・ッ。
行っちゃった。


あ・・・ 痛つっ。
も、もう、私・・・ ホントにダメかも・・・
な、涙が出てきたよぅ。


泣くな、がんばれ俺。
あと、あと少しで何もかもが終わるんだ・・・ って終わっちゃまずいんだってば。
いやでも俺が終わりかけかも。


小鳥さん・・・ 小鳥さん・・・
私も空を飛びたいよぅ・・・


「どうも〜」

あ、お姉さんだぁ。
うわぁ・・・ ただこっち来ただけなのに本気で嬉しいよ。
えーと何ですか?

「気付けのお菓子です〜」

ああ・・・
涙・・・ 涙って、嬉しい時にも出るんだよね・・・

「それとコーヒーのおかわり〜」

あ、ありがとう。本当にありがとうございます。
私、気合を入れてがんばります。
この命尽きるまで。

・・・ん? このチョコレート。
見覚えがありますよ?
これって確か・・・

「あ、ばれた〜? よっちゃんのお土産の残り〜」

お土産の残りって。
よっちゃんが正月にハワイ行った時のお土産じゃないですか。

「引き出しにあったから〜」

確か、これって正月明けすぐに給湯室に・・・ッ。
もう半月は経ってますって!

「大丈夫〜。賞味期限は確認したから〜」

いやそういう問題ではなく・・・
何だか・・・ 風邪ひいて咳がひどいのを見て「のど、大丈夫? これで治してね」とのど飴をくれたあの人が立ち去っていくのをどきどきしながら見詰め、ふとそののど飴を見ると、包み紙がしなしなになっていて・・・ 間違いなくこののど飴はポケットの中に入れっぱなしだったものだな、と確認した時のような・・・
うう、複雑。

「手元にお菓子がなくって〜」

あうあう。
で、でも、気持ちが嬉しいです。何よりも。

「それならよかった〜」

あとは、お姉さんの笑顔があれば・・・ 私、何だって出来ます。

「そうか」

げ、か、課長!

「おい。今すぐ写真撮ってきてくれ」

「え〜? あたしですか〜」

「とびっきりの笑顔、というやつで頼むぞ」

か、課長。まさか・・・

「それをこいつの机に置いておくから。そしたら、このリサーチもきっと月曜日までにこなしてくれるだろう」

あッ。書類が増えた・・・

「え〜、イヤです〜。気持ち悪い〜」

ぐはッ

お、お姉さんそんなマジですごくイヤそうな顔・・・

「ここに加護ちゃんの写真があるじゃないですか〜」

「あぁ、そうだったな。じゃあ、その加護の写真に力をもらってくれ。頼んだぞ」

か〜ちょ〜お〜・・・


行っちゃった。


「んじゃあ、がんばってね〜」

お〜ね〜え〜さ〜ん〜・・・


行っちゃった。







うぅ、胃が痛てぇ。
何かしくしくと来るんですけど・・・
こんな膨大なファイルを月曜まで・・・
リサーチ、何のリサーチだ?
あ、そうだ。取引、どうなったんだろう・・・








ああ、あいぼん・・・
私を助けて。いや今度ばかりは本気でお願い。
もしこの日記を見てるのなら・・・ あいぼん、どうか私を救ってください・・・


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BlackAsh (ことし)はじめてのおるすばんにっき 2002/01/22 02:33
日々の戯言 お久しぶりの通常版です
今日も元気にいろいろとハァハァ
1月に入って普通の日記を書いていなかったことに気付き、こうして文章を書いている今、結構ドキドキしているのです。果たしてちゃんと普通の日記が書けるのかどうか、多少ドキドキしているのです。
しかも、です。今現在の私の思考回路は、極めて、極めて、もひとつ極めて、『はじめてのおるすばん』に汚染されて影響を受けていて、果たしてまともな日記が書けるかどうか、いやホント、某巨大掲示板群にて『ゲームを開始して10分何もせずに平静を保ったら神!』と言われるほどに凶悪過ぎるゲーム、そして3分で落城・陥落してしまい神となれなかった私、早過ぎだよ俺ッ! と突っ込みつつ、日記の途中でハァハァせずに最後まで書き上げることができるかどうか、かなりドキドキしているのです。
どのくらいドキドキしているのかというと、小学校3年生の従妹に「おにいちゃーん。あのね、あたし今お勉強してるんだけどね・・・ わかんない漢字があるの。これ・・・ 何て読むの?」と訊かれて見ると、それは「愛しい」という単語、「これは『いとしい』って読むんだよ」と教えると、「どういう意味なの?」と不思議そうに訊く彼女の瞳、それから目をそらしつつ、「・・・『大好き』ってこと」と説明する時くらいにドキドキしているのです。もうひとつ具体例を挙げると、何も知らない大学院生の友人から電話がかかってきて、「え? これから飲もうって? うーんもう30分くらいで会社出られるけど・・・ あ、もしかして今外にいる? 新宿? それじゃ・・・ 悪いんだけどさ、西口あたりの電気街でさ、はじめてのおるすばん』っていうソフトなんだけど・・・ うん、多分売れてるからないと思うんだけど、念のため店員に訊いてみてくれる?」と頼んで、それから15分くらい経過、ちょうど彼は今ごろヨドバシカメラで店員に「すいません・・・ あの、『はじめてのおるすばん』っていうソフトありませんか?」と素直に訊ねているに違いない、と思いを巡らせた時くらいにドキドキしているのです。
悪かった、K。本当に悪かった。謝る。マジで謝る。許してくれ。西口から東口まで全部を回ってくれるとは思わなかったんだ。ないならないで適当に諦めて、それ以上いろいろと探してくれるなんて思わなかったんだ。まさか、10店舗にわたって全ての店で「すいません。『はじめてのおつかい』ありませんか」と微妙に一般人チックに間違えて訊いているとは思わなかったんだ。


結局、Kには奮発してお寿司をおごったのですが、それでもまっとうな世界の住人である彼の受けた恥辱は計り知れず、それを考えるだに今後のことが空恐ろしいのです。彼が今後、どのようなことを私に見返りとして要求してくるかと思うと、果たして私は彼に応えることができるのかどうか、空恐ろしいのです。
どのくらい空恐ろしいかというと、上に書いた小学校3年生の従妹が、「愛しい」という漢字の読み方を私に教えてもらい、「へぇー。『いとしい』のかぁ・・・ 『大好き』ってことかぁ・・・」とその言葉をしげしげと眺め、そしてやおら私の方をまっすぐに見詰め、「じゃあ、あたしは、おにいちゃんのことが『いとしい』のね!」と言い放った、その余りにも透き通り過ぎた無邪気な瞳に、近い将来確実にこの天真爛漫さに男が殺される、いやむしろ誰かが殺される前に私が最初に殺されると思った時くらいに空恐ろしいのです。もうひとつ具体例を挙げると、女子中学生をこよなく愛するBlackAshが、もといBlackが、『はじめてのおるすばん』のせいで射程が大幅にアップ、その射程の広がり具合をあえて表現するならば、あたかも北海道の雪に埋もれた平原の如く、はたまたアメリカはオレゴン州の金色に輝く小麦畑の如く、そして天空から俯瞰するナスカの地上絵の如く、その広大な射程を以て、私はダイナミックに小学生女児を愛する男、いや漢に衣替え、ていうか今「女児」って打ち込んだこの右手の動きの軽やかさよ、「joji」って何て打ちやすいんだ、私の右手は今まさに「女児」と打ち込むためにあると言っても過言かもしれないがそれほど言が過ぎまくっているというわけではないかもしれないということに気付き、悪かった私の右手、これから私は1日100回、いや1000回「女児」と打ち込むから今までの私を許してくれ、ということを普通に真面目かつ相当に素の状態でこうやって文章にしていることに気づいた時くらいに空恐ろしいのです。


結局のところ、全くもって『はじめてのおるすばん』から抜け出せず、実はKの探索は10店舗全て空振りに終わったことを深く深く懺悔しつつ、昨日もハァハァ、今日もハァハァ、そしてこれからさらに2人と『おるすばん』です。しおりたんさおりたん、仲良く元気におるすばんしようねハァハァ。


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