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- 「日々の戯言」 -

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BlackAsh 漫画ナツ100 2006/08/07 04:33
日々の戯言 酔拳の王 だんげの方の企画に参加しました。Blackが現時点で選んだマンガ100選。
『マンガ選考基準
・連載が終了しているもの。
・連載中のものは20巻以上発行されている物
・現在でも比較的手に入りやすい、読みやすいもの。(古本屋とか 漫画喫茶とかで手に入る 読める)
・最低ラインは50個です。(100個選べない人用)
この4点です。 漫画大好きな人たちよ、お前らのナツ100選んで見せろ』


おう、それに加えて1作家1作品しばりで選んでやるぜちくしょう。
だんげさんが何かクソ面白そうな企画をやっていたので突発的に参加。この夏、暇をもてあましてるけれどどうも外出とか暑くてだりーし、かと言って特別やることあるわけでもねーし、という信じられないほどうらやましいモニタの前のあなた、せめてマンガでも読め。俺の代わりに読め。8月は休日なし、プロジェクト5件抱えてこの土日も上司部下ともに夏休みに入った中一人だけフル稼働でこのうだる窓の外をものすごい目つきで睨みながら仕事している俺の代わりに読め。

ほんとは100冊全部にコメントつけようと思ったのだけど、締切が今日だからこの土日に賭けていたのだけど、何だかすげぇ量の書類がぱかぱか送られてきてあえなく沈没、コメントは今後時間のある時にちまちま書いていくこととします。だからこの日記は随時変動予定ということで。

それでは、私Blackが今思い出せる範囲で選んだマンガ100選、以下にてどうぞ。個人的に簡単なジャンル分けをしてます。条件からしてやや古いマンガが中心になるけど、これは探索とまとめ読みができる夏休みにぴったりな選考基準だよな。



漫画ナツ100

【個人的Best5】

第1位:So What?(わかつきめぐみ)
祖父の幽霊と異世界から来た女の子、幼馴染とスパイと祖父の弟子と異世界のヘンな住人たちと、とにかくにぎやかなライトファンタジー風味少女系。わかつきめぐみの作品には不思議な「やさしい空気」「やさしい視線」があって、それがたまにどうしようもなく胸を打つのだ。多分私が死ぬまでランキング1位であり続けるだろう、私にとっての不朽の作品。

第2位:Papa told me(榛野なな恵)
ちょっとおませな千世ちゃんと人気小説家の信吉パパの日常を描いた1話完結型ヒーリング少女−青年系。何事もままならない世の中で少しだけ素直になれるかもしれない。本音や壁をぶち破るというエピソードに共感するという読み方もあろうが、何より作品全体を貫く「肯定」の空気があるからこそ、ここまで女性に受けているのだと思ったりもする。

第3位:OZ(樹なつみ)
第三次世界大戦後の地球規模の戦国時代、傭兵ムトーと天才少女科学者フィリシア、そして驚異的なバイオロボットが伝説の科学都市OZを目指す近未来SF少女系。ありふれた時代設定だが、樹なつみ最高傑作と言われる理由はその人物設定の深み、まさに舞台背景を補って余りある、などとクソまじめに書くよりも素直にフィリシアがマジで女の子女の子しててかわいいんだよ。最高だフィリシア。ムトーいいなあ…

第4位:しあわせのかたち(桜玉吉)
ファミコン全盛期時代に描かれた数話完結型ゲームパロディエッセイ少年系。ここまでパロっていいのか、相当に物議をかもしたようだ。当時感じたべるののかわいさは今でも色あせない。桜玉吉は最近の幽玄漫玉日記でも内へ内へ閉塞していく自分を外に表現するという矛盾を刻み続けているが、玉吉初期のこの作品でも後半になるとそれが徐々ににじみ出てくる。桜玉吉という人物を知る意味でも必須。

第5位:You're My Only Shinin' Star-君はぼくの輝ける星-(高河ゆん)
科学技術が究極に発達し、それが魔法と呼ばれるようになった未来、月星人のレンブラントは自分の記憶を奪った大魔道士イマームからそれを取り戻すべく地球に密入国する、未来ファンタジー少女−青年系。ローラカイザーと迷った迷った。高河ゆんという漫画家、どっぷりはまればはまるほどそのはまった過去を振り返りたくなくなる、という評もあり得ると私は思う。美しい絵もさながら、麻薬を通り越して毒薬と言っていい強烈な作者の感覚に頼り切った作品は、やっぱり作者の気分に左右されて右往左往、頼むからありすIN WONDERLANDと夜嬢帝国と源氏とB型同盟をどうにかしてくれよ。


【定評名作系】

006.火の鳥(手塚治虫)
もちろんいろいろ迷ったけど、手塚治虫でこれを挙げずして、ということで。漫画という表現の無限の可能性を感じるには何だかんだ言って手塚を読むのが一番だろう。逆に、漫画という表現方法の悪辣さを知るにも、手塚作品は最適だろう。こんなに漫画という表現手法を使いこなした漫画家は余人にはいないのではないかと思う。切れ過ぎる刀、と手塚を評して異論は余りないだろう。

007.ドラえもん(藤子F不二雄)
やっぱり藤子F不二雄でこれを挙げずして、ということで。種々の都合の悪い物事を隠す社会になった現代で、これだけ読まれ続ける大人にとって「都合の悪い」話はないだろう。その部分が隠されてしまったアニメしか見ないのでは余りにもったいない。これは、子供が自ら読む漫画であって、親が勧める漫画ではないはずだ。だから、ドラえもん世代である我々も、もし子供が出来たなら、ドラえもんを勧めてはならない。必ず、子供が自分で読み始めるのを待たなければならない。大人とは、ずるいものなのだから。

008.わたしは真吾(楳図かずお)
らぶらぶほんわかが基本的に好きな私は、恥ずかしながら楳図は大人になるまで読んだことがなかった。気持ち悪い絵柄といつもとげとげとがっているフキダシを食わず嫌いしていた。本当に心底もったいないことをした。今でもホラーや怪奇モノは嫌いだが、手塚が切れ過ぎる刀なら、楳図は原理が不明だが押すと人が死ぬスイッチだ。

009.超人ロック(聖悠紀)
ロックの最大の能力、つまり関係出版社を次々と潰していく「書を壊す者」とはつとに知られることであるが、悲しきエスパーという設定はありふれているにもかかわらず、ロックは今も転生して(=掲載誌を変えて)生き生きとしている。余りESPを使わなくなった今の「老人ロック」も味があるが、昔のESP全開フルパワーガリゴリ力押しなんか痛快極まりない。ひとえに、水戸黄門的ワンパターンが型にはまった時の強さ故である。絶対負けない超人ロックは、永遠の夢である。


010.ねじ式(つげ義春)


011.三国志(横山光輝)
私が小学生低学年のころ何故かこれが田舎に揃っていて、夏休みせっかく帰省したのに閉じこもってむさぼり読んでいた。私の世代の三国志歴史観はほとんどがこの横山版によるんじゃないかと思う。みんな知ってるんだもの。シンプルな絵は時に単調だけど、絵にこだわるようなもんでもないし、何より横山三国志を超えようとして今まで誰一人として果たせない現実(蒼天航路もダメ)が、この作品の価値を教えてくれるというものだ。

012.ペエスケ(園山俊二)
朝日新聞夕刊の連載4コマ漫画、この作品は私にとって紛れもなく名作である。幼少の頑是ないとき、無邪気に遊んでいればよかったとき、自我が芽生え、世の中が思い通りにならないと気付いたとき、保護されつつも物事を自分でやらなければならなくなったとき、その全ての時に、人生の先輩として一緒に歳を取りながら、ペエスケは私の傍らにいたのだ。自分のできることをえっちらおっちらこなしながら、ペエスケは日々私の傍らで暮らしていたのだ。作者の他界は本当に悲しかった。もう少し、せめて私が大人になるまで一緒にいて欲しかった。

013.カムイ伝(白土三平)

014.風の谷のナウシカ(宮崎駿)
「おそらく、美しい少女ほど、コレクションの対象とするのにふさわしい存在はあるまい」と言ってのけたのは澁澤龍彦である。我々男にとって外から眺める外なく絶対に手が届かない少女への憧憬が勢い余って、本来なら「芽生え」で止まるべきである「母性」を確固として備えさせるところまで突っ走りかけて危ういバランスで破綻しかけつつ何とか着陸した物語、それが漫画版ナウシカ。シュナの旅が漫画と認められるかどうか不明なのでナウシカにした。

【少女系】

015.日出処の天子(山岸凉子)
016.きんぎょ注意報!(猫部ねこ)
017.CIPHER(成田美名子)
018.タッジー・マッジー(山口美由紀)
019.マリー・ブランシュに伝えて(やまざき貴子)
020.羊たちは何を見た(森生まさみ)
021.お伽話を語ろう(柳原望)
022.カレーの王子さま(川原泉)
023.ぼくの地球を守って(日渡早紀)
024.ざ・ちぇんじ!(山内直実)
025.地球の王様(喜多尚江)
026.食卓の魔術師(佐々木倫子)
027.異国館ダンディ(加藤知子)
028.真夜中のストレンジャー(山下友美)
029.もしかしてヴァンプ(橘裕)
030.月の子(清水玲子)
031.ガラスの旋律 神林&キリカシリーズ(杜野亜希)
032.サディスティック19(立花晶)
033.残酷な童話たち(由貴香織里)
034.うしのおひめさま(田村純子)
035.沈黙のトキシン(立野真琴)
036.夢見る葉っぱ(中条比紗也)
037.ここはグリーン・ウッド(那州雪絵)
038.摩利と新吾(木原敏江)
039.みかん絵日記(安孫子三和)
040.銀色のハーモニー(柊あおい)
041.LOVELESS(新井理恵)
042.11人いる!(萩尾望都)
043.綿の国星(大島弓子)
044.風と木の詩(竹宮恵子)
045.オルフェウスの窓(池田理代子)
046.クリスタル☆ドラゴン(あしべゆうほ)
047.エロイカより愛をこめて(青池保子)
048.妖精国(アルフヘイム)の騎士(中山星香)
049.イティハーサ(水樹和佳)
050.キャンディ・キャンディ(いがらしゆみこ)
051.はいからさんが通る(大和和紀)
052.ホットロード(紡木たく)
053.BANANA FISH(吉田秋生)
054.銀曜日のおとぎばなし(萩岩睦美)
055.観用少女(川原由美子)
056.ひまわり日記(あさぎり夕)
057.水色時代(やぶうち優)
058.少年三白眼(私屋カヲル)
059.思春期未満お断り(渡瀬悠宇)
060.セーラー服で一晩中(白倉由美)
061.姫ちゃんのリボン(水沢めぐみ)
062.ときめきトゥナイト(池野恋)
063.ハンサムな彼女(吉住渉)
064.こどものおもちゃ(小花美穂)

【少年系】

065.ブレイクショット(前川たけし)
066.猫でごめん!(永野あかね)
067.変幻戦忍アスカ(黒岩よしひろ)
068.聖闘士星矢(車田正美)
069.ゴッドサイダー(巻来功士)
070.らんま1/2(高橋留美子)
071.Dr.スランプ(鳥山明)
072.きまぐれオレンジ☆ロード(まつもと泉)

【青年系】

073.KISSXXX(楠本まき)
074.シークエンス(みずき健)
075.セシリア・ドアーズ(江ノ本瞳)
076.大都会にほえろ(楠桂)
077.ヨコハマ買い出し紀行(芦奈野ひとし)
078.委員長お手をどうぞ(山名沢湖)
079.ハーフな分だけ(星里もちる)
080.部屋においでよ(原秀則)
081.ロードス島戦記-ファリスの聖女-(山田章博)
082.夢幻の館(めるへんめーかー)
083.20面相におねがい!!(CLAMP)
084.ツルモク独身寮(窪之内英策)
085.パイナップルARMY(工藤かずや・浦沢直樹)
086.AKIRA(大友克洋)
087.ウィザードリィ(石垣環)
088.ルプ★さらだ(竹本泉)
089.午後3時の魔法(垣野内成美)
090.辣韮の皮 −萌えろ!杜の宮高校漫画研究部(阿部川キネ子)
091.月とうさぎと僕の彼女(黒井貴也)
092.精霊使い(岡崎武士)
093.毎日が日曜日(高田裕三)
094.うちのママが言うことには(岩館真理子)
095.ディスコミュニケーション(植芝理一)
096.ANGEL BEAT(安原いちる)
097.OL進化論(秋月りす)
098.冒険してもいい頃(みやすのんき)
099.少女椿(丸尾末広)

【成年系】

100.聖なる行水(ぢたま(某))


あー、最後が18禁はやっぱ座りがアレだなw
つかね、100じゃ足りませんね。私は基本少女系なので、少年青年系が完全に押されてしまいました。気付いたらいろいろ入れ替えたいけど、だんげさんが困るからとりあえず今回はこんな感じということで、どうでしょうか。


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