BlackAsh News!! 新着順 - 7月 01〜 - |
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2004年 7月 10日
(土)
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◇ Black : 下の記事を書いた後にこんなニュースを見つけた。
[03:52] | | まさに「仕事に囚われた人」の典型だ。月に100時間以上? たったそれだけで人間の精神は破綻に帰するのか。知らなんだな。自殺の条件も十分に満たしているじゃないかね。苦笑する他ないな。もちろんまだまだ死ぬつもりはないが。
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◆ 自信揺らぐ若手社員 社会の厳しさに直面
(Yahoo! ニュース)
[03:38] | | この記事によれば、若手社員とは25歳以下の社員を言うそうです。瞬く間に若手と呼ばれる時代を過ぎ、今私は何ができるのだろう、と最近考えてばかり。明らかに私は力が足りない。劣っている。 『若手社員には現在の気持ちを、大学生には社会人になった時を想定して答えてもらった。同僚よりも仕事ができるかとの問いでは、大学生は「大いに自信がある」と「どちらかといえば自信がある」が計57・7%に上ったが、若手社員は46・3%で半数を割り込んだ』 46%も自分の仕事に自信があるのか。ただ単に若いからなのか、それとも彼らが実際に優秀だからなのか。今私がこのアンケートに答えたら確実に「全く自信がない」と答えるだろうな。緻密さが足りない。知識が足りない。勘所が足りない。全ての点において足りない。より早く、より正確に、より美しく、付加価値を極大にしてお客様に返さなければならないのに、それができていない。もっと、もっと、もっと。 『若手社員に、社会人になってつらかったことを聞いたところ「毎日クレームに追われ胃かいようで吐血」「残業が200時間」などの厳しい現実が浮かび上がり、自信喪失につながったとみられる』 胃潰瘍で吐血はさすがにつらかっただろうが、200時間の残業など辛いことには入らない。辛いのは仕事の成果にお客様が喜んでくれなかった時だ。何でもいい、とにかく仕事を頼んでよかったと思って欲しい。動く金が2億円だろうが200億円だろうが2兆円だろうが、それは変わることはない。さすがに2兆円が動くと心臓が痛いが。
昔、書類で誤字を1箇所、ワードのインデントのずれとフォント選択ミスを2箇所かまし、上司に激烈に怒られズタズタに泣かされたことを痛烈に思い出す。プライドどころか人間の存在意義まで言及され粉々に砕かれた。偏執的な叱り方だと思う方もいるだろう。しかしそれを今、私はもう一度心に刻み込むべき時期だ。一点の誤謬もない完璧な書類を、一ミリのミスもない完璧な仕事を仕上げて、お客様の喜ぶ顔を見て、それから自信を持っても遅くはないだろう。
まあこういうのが社畜と呼ばれる由縁なわけだけどね。まだまだ下っ端だからこその考え方であり、人を使う場合にこれを地で行くと瞬く間に回らなくなることも認識している。でもな、今この時にそうしないと、本当に、マジでリアルにクビになるから、ウチ。最近も上司が一人突然いなくなったしな。
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2004年 7月 9日
(金)
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◆ アサヒがペットボトル入りビール発売へ、若者層狙い
(読売新聞)
[13:25] | | 『ビール用ペットボトルは、容器の内側に酸素や炭酸ガスを通りにくくする特殊な膜を張る。容器の外側も特殊フィルムで覆って日光に当たらないようにするなど、従来の製品に比べて風味や品質が劣化しにくい工夫を施したのが特徴』 そこらへんは全てボトル缶で解決済みの課題なんじゃなかったか、と思ったりした。ペットボトルのビールかぁ。ペットボトルの利点は、ハンディで持ち歩けて、いつでも好きな時に少しずつ飲めるというところでしょ。でも、ビールって少しずつ飲むようなものじゃないし。お茶やジュースと違ってぬるくなったら飲めたもんじゃないし。1時間も常温で置いとけば、げろマズな液体の出来上がり、こんなのオレは間違いなく捨てちゃうよ。どうも余り有意義じゃないような気がするんだけどね…
まあ、ペットボトルが出てきた時は酷評されたもので、それが今やなくてはならない商品に様変わりしたわけだから、もしかしたらペットボトル入りビールもものすごくヒットするかもしれない。でも、オレは多分レポート以外の目的で買わないだろうな。缶を開ける時の、あの「プシュ」がないとやっぱりちょっと淋しいんだ。
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◆ 「話をしたい」という古田に、渡辺オーナーが「無礼な」
(朝日新聞)
[02:26] | | 近鉄とオリックスの合併、そして昨日西武のオーナー堤氏から明らかにされた「もうひとつの合併」でにわかに雲行きが怪しくなっているプロ野球界ですが、選手会長のヤクルト古田選手が、 『労組日本プロ野球選手会の古田会長(ヤ)は8日、合併や球界再編などでの球団側との話し合いについて「オーナーたちと話をしたいという気持ちはある』 という談話を残しました。そりゃまあね、立場上選手代表として話をしたいというその姿勢は理解は出来ます。別に古田選手の言い分が全て正しいなんて全くもって思わないけど。で、それに対して、オーナーのボスである読売のナベツネの反応が以下のとおりだったと。 『発言について、8日夜に報道陣から質問された巨人の渡辺オーナーは「無礼なことを言うな。分をわきまえないといかん。たかが選手が。立派な選手もいるけど。オーナーと対等に話をする協約上の根拠はひとつもない」と切り捨てた』 そのたかが選手たちを目の色変えて無駄に札束ばら撒き必死に集めている人がオーナーの中に約一名いるようでして、いやまあどこの誰だかはよく知りませんがね、ちゃんちゃらおかしいわけですが。もういい加減プロ野球は無理でしょ。ナベツネはこの先長くないからいいとして、まあ団塊世代が引退して老後を過ごしている間に、きっともう斜陽産業まっしぐらですよ。あーまあプロ野球がどうなろうが私の人生にこれっぽっちも関係ないでしょうから基本的にどうでもいいんですが、私の商売からすればこれは美味しい話でね。倒産直前か倒産直後に外資が買い叩いて中身をきれいにしつつ経営を改善して適当なところで他所に売り飛ばす、このハゲタカ商法がほんと効率よく稼げるのですよ。新生銀行の例を挙げるまでもない。ほんと高笑い。これいいね。やりたいね。あとまあ保って10年20年、そのころには今のオーナー全盛の力関係も変わって、外資参入を協約とやらで拒めるような空気ではなくなってるでしょう。そして私はちょうどそのころばっちり現役。いやー儲け話にほんと大期待。ああさっさと逝かないかな各チーム。潰れちまえば早く儲かるのに。
もうね、家に大事に大事にしまってあるグローブとリトルリーグの大会で取った銅メダルは捨てるさ。
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2004年 7月 8日
(木)
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◇ Black : 昨日のK-1MAXは、いつもどおりジャッジの
[13:03] | | 腐りっぷりを楽しむ大会だったね。そう、今のK-1の唯一の楽しみ方といってもいい、ジャッジ当て。だってまともに見てジャッジしてると当たらないんだもの。あの決勝戦本戦の内容から延長に突入するなんて誰が判断できる? ドロー? バカかと。
まあ骨の髄まで腐り果てたイベントのことなどどうでもいいや。久し振りにムエタイが脚光を浴びたので、それに関連してこの夏に熱そうな映画をひとつ見つけた。ムエタイアクション映画「マッハ!!!!!!!!」(フラッシュ・音あり)というのがそれ。エクスクラメーション・マークのセンスなき多用はご愛嬌、これ、ただムエタイだけでアクションし、CGもスタントもワイヤーも使わないというシンプルさが、特撮に慣れた我々の眼にどう映るか、というところだと思うんだけどもさ。そこでね、こうして紹介した理由がありまして、少しは期待できそうな資料がこちら、この映画のフラ語版サイト(フラッシュ・音あり)の「Making of」をクリックするとあるんですよ。うひーなんつー身体能力かこの俳優は。こりゃちと興味が湧くな。どうしよう、と迷い中。まあ間違いなくK-1見るよりも有意義だとは思うけどね。
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2004年 7月 7日
(水)
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◇ 気になるスレ : 2ch ちんこがフルカウルなのですが
[00:42] | | バイク板より、きれいに息の合った符丁スレ。
えー、カウルとは、一般的にバイクのボディ特にエンジン部分を覆っている外装カバーのことです。フルカウルとはボディ全体がカバーで覆われていること、ハーフカウルは半分、そしてネイキッド(=裸)とはカバーなしのことですね。つまりちんこがフルカウルということは… と、まあ説明の要はないでしょう。そのことです。それをしっかり意識して読むと、いろいろとね、赤裸々な悩みが語られているわけですよ。ばっちりなチームワークが形作る流れは見事と言えましょう。いや何か苦笑しきりだな。
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2004年 7月 6日
(火)
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◆ ネット恋愛:初対面、美しさに感激しショック性内出血
(毎日新聞)
[12:34] | | 『中国・安徽省の大学生の男性、方さんはこのほどインターネット上で熱愛していた広東省のガールフレンドと初対面・・・ 喫茶店で落ち合ったが、想像以上に美しいのに仰天・・・ 感激のあまりショック性の胸腔(きょうくう)内出血を起こし・・・ 出血量は2000CCを超え、病院では気管を切開して除去したうえ輸血、9時間後にようやく意識を回復したという』 ああ、わかりますわかります。私もインターネット上で熱愛していた大阪府のアジコ嬢と初対面、漫画喫茶店で落ち合ったのですが、想像以上に美しいのに仰天、感激のあまりショック性の陰茎内鬱血を起こし、射出量は2CCを超え、病院ではパイプを切開して除去したうえ責任を取って結婚、数百時間が過ぎた今でもまだ意識は回復せずに夢心地という感じですから。そしてこの更新を見たヨメにボコボコに痛めつけられて(主に言葉責め)、いやだから冗談更新だってという反論も通じずに今日の晩ご飯もきっと鍋(7月5日更新参照)という拷問が続くのです。いや、デブが夏に鍋を食うとタオル2枚は要るね。
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2004年 7月 5日
(月)
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◇ Black : うわーもうかわいそうだからそろそろやめてあげようや
[12:31] | | 小林さん。フードファイター王者小林尊、アメリカのホットドッグ12分間早食い祭りで並み居る巨漢を制し、見事堂々の4連覇。しかも新記録つき! その数何と53個半! 12分間でホットドッグを53個半! 絶対この人の胃袋には壺がついてるよ… でもさ、もう小林さんがイダイな胃袋を持っていることも十分にわかったし、これそもそもアメリカ独立記念日のお祭りなんで、そろそろアメリカ人の手にタイトルを戻してあげたらどうよって感じもしたりしなかったり…
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◆ 男子単、フェデラーが逆転で2連覇…ウィンブルドン
(読売新聞)
[03:30] | | はいもうテニスの話題で突っ走りますよ。まあこれが最後ですからウィンブルドン。いやーいい試合だった。何がよかったって、精神的な浮き沈みの分かれ目、シーソーの傾きが本当に手に取るように分かる試合で見ていて面白かった。私はそもそもがビッグサーブ賛成派ですんでロディック寄りだったんですが、勝負は順当にフェデラーが勝つだろうと思っていたんですよ。そしたらどうもフェデラーの調子が今ひとつじゃないですか。これはいけると思ってもうロディック大応援でした。最後はフェデラーの安定性、ピンチに強い持ち味が十分に発揮されて逃したけれど、見応えのある試合でした。雨による中断で明暗がくっきりだったのも印象的…
ロディックは、ビッグサーバーという割にはちょっとエースが少ないんですよね。230キロのサーブってのは普通触るのさえ困難なんだけど、コースのせいかフェデラーに随分返されてた。これは課題だなぁ。ボディのコースをうまく使って、コーナーをもう少し厳しく突けば、イヴァニセビッチを超えられるかもしれない(ってのは言い過ぎか)。あとはセカンドをもっと深く。セカンドが浅いよな、ロディック。セカンドとはいえ200キロ近くあるから何とかなってるんだけども。ついでに、フォアでごり押しもいいけど、もっとネットにアグレッシブに出ればいいと思った。気性にも合ってるんじゃないかな、サーブアンドボレー。あとはおまけでここ一番の集中力とアンフォースト・エラーの減少を実現できれば多分最強だと思うけどこれは望み過ぎか。とにかくフェデラーの対抗馬としてしっかり地歩を固めて欲しいな。
あーストローク全盛の今大会を見てかえってサーブアンドボレーが見たい。ベッカーのDVDはどこかにないものか。何だよアマゾンのテニスの品揃えは… とりあえず、しばらくはスポーツ店をうろつく日々になりそうです。うん、テニス面白い。ウィンブルドン最高。でも屋根つきのウィンブルドンはいただけないなぁ… 2009年に屋根完成か。ちと残念。
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2004年 7月 4日
(日)
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◆ 【スポーツ】シャラポワが四大大会初V
(サンケイスポーツ)
[05:42] | | 見事でしたねこれは。齢17歳と2ヶ月で芝の女王に。セリーナ・ウィリアムスが膝の故障からの復帰直後で本調子でないことは明らかだったし、エナンもミスキナも出てない中での優勝ですのでそのあたりは割り引いて考えるべきところでしょうが、しかし見事。シャラポワは確変時のど派手なミラクルっぷりが魅力ですが、今日は最初から確変だったようで、集中力が全く切れなかった。他にも若さだけではない考えられた戦い方、特にきれいなロビングと状況によって使い分けるスピンという引き出しや、ウィリアムスの確変寸前でそれを止めたここ一番の力の入れ方もすばらしかった。ウィリアムスにハードヒットを許さなかった的確なコースのサーブと十分な深さのストロークが、記念すべき彼女の日を形作りました。
シャラポワはその群を抜く容姿でも見る者を圧倒させます。そもそもが兼業でモデルをやっているわけで、まあとりあえずシャラポワのサイトを見れば納得は行くでしょう。日本のCMにもちょろちょろと出てましたね。もうひとつの顔といえば、現役女子高生である彼女は、祝杯を挙げた後にはたまった宿題を片付けなければならないようで、勝った後携帯で母国のお母さんに電話しようとしていた姿なども、ほめられたものではないでしょうが非常にいまどきの女子高生らしく。ただ、勝利者インタビューからすると、どうもしっかり彼氏はいるようですねぇ。このウィンブルドンでシャラポワ嬢を初めて見てハァハァしている方々には悪いニュースでしたか。まあとりあえず、これで燃え尽きてバーンド・アウトしてしまわないように、これからもがんばって欲しいものです。とかく美少女といわれるテニスプレイヤーは寿命が短いからなぁ…
ああ、久しぶりにテニス熱が復活してきたぞ。まあ明日のフェデラーとロディックは見るとして、昔のテニスが見たくなったよ。サンプラス−アガシの全豪とか、エドバーグやボルグ、コナーズ、マッケンロー、レンドルあたり。確変時は歴代世界最強と思われるルコント。チルデンのスーパーサーブ。あー何かトリビアチックなこと思い出した。正しくは、エドバーグはエドベリと呼び、ボルグはボリと呼ぶ。前者は知ってる人は多いだろうけど、ボルグの方はそうでもないような気がする。それぞれEdberg、Borgと書くのだけれど、彼らの母国スウェーデンではどうも最後の「rg」を「リ」と発音するのが正しいらしいのさ。そんでもってそれぞれエドベリとボリというらしいっす。Bjorn Borgを強引にカタカナで正しく書くとビョルン・ボリか。いまいち迫力に欠けるな。
あー、これはもう絶対Numberのビデオを見に行こう。決定。
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2004年 7月 3日
(土)
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◆ 企業の3割、採用でフリーター経験をマイナス評価
(日本経済新聞)
[16:10] | | 『フリーターを短期間のアルバイト・パートを続ける15―34歳の若年者と定義。採用する場合の評価を聞いたところ、30%が「マイナスに評価する」と答えた。「プラスに評価する」のは4%にとどまり、62%は「ほとんど影響しない」と回答した』 つまりはフリーター経験はアウトに近い扱いをされているという感じだと思います。人事ではないけれど現場の人間として面接に出ていたこともある私からしても、フリーター経験は「影響なし」か「マイナス」か、という針の触れ方をします。その人物が問題ない場合「影響なし」になり、やや疑問がある場合「マイナス」になるというのがやり方のひとつです。中退という履歴がある場合も同じような感じ。何故なら、「通常と違う」ということは、会社にとって注目すべき点であり、もう少し突っ込んで言うならば、「通常通り」と「通常と違う」2つの選択がある場合、特に理由がなければ確実に前者を選択するという考えが会社の根底にあるから。個人的には仕事をする最低限の能力と仕事を表面的に嫌がらない態度あたりがあればいいと思うのだけれど、悲しいかな私は会社に属して会社のために働いている身分であって。とするならば、上には採用基準の問題点を指摘する一方、とりあえずは会社の方針に従うしかない。あー、とりあえず通常と違う点があれば、我々は必ずそこの部分について訊きますんで。中退や履歴の空白期間(フリーター)は、今もなお十分に「通常と違う」と判断されますんで、そういう履歴がある人はそのあたりの対策を少し練ってきて欲しいです。何も理由を言えない人っているんですよ。そういう場合こちらとしてもどうしたらいいもんか困っちゃう。でも何か海外を放浪していたとか言われてもまたそれはそれで。それでコミュニケーション能力が云々とか直ちにプラス側に判断しませんよ…
もちろん、その人その人ごとに別の魅力があるのは私も知っている。人物的に私なんかよりよほど出来た人間がそこらへんをうろちょろしているのも認識している。けれど、それが会社で役に立つかどうかはまた別な話。フリーターの経験は、得てして会社では役に立たない。会社とは、何も社会のことを知らない真っ白なスポンジ(新卒)か、会社に関連する特定の業務に精通した即戦力(中途採用)を求める。フリーターは、学生の身分ではなく社会人として働いているから前者ではなく、また特別な事情がなければ会社で要求される業務に精通することもないから後者でもない。望む望まないは別にして、会社にとって非常に微妙な位置にならざるを得ないというこの状況。構造的なこの不一致は、多分これから日本にとって不幸なことになるのかもしれない、と私は思う。
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◆ むきー
[14:51] | | まけないぞー!
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2004年 7月 2日
(金)
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◆ Davenport May Not Be Back
(Wimbledon 2004 Official Web Site)
[14:22] | | 『“I’d be surprised if I was back,” Lindsay Davenport said in that matter-of-fact sort of way that she has. She had just been beaten – and well beaten – 2-6, 7-6 (7-5), 6-1 by Maria Sharapova. And, at the age of 28 and with three Grand Slam titles already in the bank, she thought that enough was enough.』 (「もし私が戻ってきたとしたら、それは驚くべきことだわ」 その言葉を、ダヴェンポートはいつもの調子で淡々と述べた。それは、彼女がシャラポワに2-6、7-6 (7-5)、6-1で敗北を、完全なる敗北を喫した後のこと。既に28歳、3つのグランドスラムを手中に収めていた彼女が考えたのは、「もう十分だわ」ということだった。)
リンゼイ・ダヴェンポート。189センチという反則というべき驚異的な体格から打ち出す凶暴なサービスと、相手のセカンドサービスに対して思い切り叩いては襲い掛かる獰猛なリターン。サービスは常時180キロ近辺、リターンの球の重さから言うならばあれはもはや強打ではなく豪打というべきであろう。力で全てを弾き飛ばすこのスタイルで、伊達もヒンギスもセレスも、あのグラフでさえも、ダヴェンポートの猛威の前に苦杯を舐めた。調子に乗った時のダヴェンポートは、まさにコート上で吼える猛獣のようだった。
ただ、これはファンには申し訳なく、しかし否めない事実なのであるが、綺麗どころが多い女子テニス界において、ダヴェンポートの体格とスタイルはしばしば敵役となった。ウィリアムス姉妹が出てくるまでは、元祖(?)パワーテニスとして女子テニス界の悪役を一手に引き受けていた感がある。いやもしかしたらセレスも少しは担っていたかもしれないが、とにかく、彼女が例えば東レでダニエラ・ハンチュコワとやった時は、報道陣がチェンジ・コートのたびにハンチュコワ側に駆けて行っていたり、昨日のマリア・シャラポワ戦でも投げかけられる声援はほとんど全てがシャラポワに対するものだったりと、何かと損をしていたと思う。かく言う私も、伊達対ダヴェンポートの時は本当にダヴェンポートが憎かった。小さな身体で必死に豪打を返しては追いかけ押し込まれてはうなだれる伊達がかわいそうでかわいそうで、もうダヴェンポートやめてくれと何度思ったことか。私は、男子テニスではパワーテニス肯定派だが、女子ではダヴェンポートの威勢を見て伊達サンチェス派になり、パワーテニスはダメになったのだった。
その彼女が引退するという。パワーテニスプレイヤーの一人がいなくなるという。私としては喜ぶべきことであるはずなのに、何だか淋しい。もう戻ってこないって、あれか、もうあの大砲のようなサービスエースとダブルフォルトの繰り返しが見られないというのか。ヒンギスがダヴェンポートの体格をあざ笑うようにドロップショットを駆使し、あの重い体格で走らされてへとへとになったた時に見せたむちゃくちゃ怖い恨み骨髄の目の光も見られないというのか。あれか、結婚したと聞いてものすごい驚き、次は子供で驚くかと準備していたのに、それはもう見られないというのか。まだグランドスラムで4強に残れるだけの力があるというのに。パワーに隠れて実は結構巧いアングルのショットとかベテランらしい駆け引きも十分に通用するというのに。
リンゼイ・ダヴェンポート。振り返るまでもなく、あなたは強かった。私のひいきの選手をことごとくなぎ倒したんだもの。憎たらしいほど強かった。現在の女子テニス界三大美女の一角シャラポワに負けて去るのは、私としてはかえって信じがたい話だ。あと何度か大会に出るだろうから、そこで思い切り相手をぶちのめして、そしてカップを手にして笑顔で去って欲しいや。14年間もの長い間、本当にお疲れ。私はあなたが大会からいなくなっても、時々は過去の名勝負の映像で、きっと期せずしてあなたのことを思い出すだろう。あの憎々しいまでの力強さを、多分ずっと忘れないだろう。
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◆ 学校給食の「先割れスプーン」、20年で半分以下に減る
(朝日新聞)
[00:03] | | 『学校給食で使われる「先割れスプーン」の後退が続いている。文部科学省によると、現在も使っている学校は3割強で、この20年ほどで半分以下に減った。「使いにくい」「『犬食い』の元になる」といった批判に加え、米飯給食の普及に合わせたはしの利用増が原因とみられる』 先割れスプーンとは懐かしいな。スープをすくってもほとんどがこぼれ、かといって肉を刺して取ろうとしても余り深く刺さらず大きなものは無理、しかも肉を小さく切ることも出来ないという、希代の中途半端さを備えた食器だった。あれでソフト麺をどのように食えというのか。愛知周り伝統の激安ラーメン店すがきやの先割れスプーンみたいな大胆なフォルムならまだしも。いやそれでも食べにくいが。
ああ、でも先割れ部分もたまには使ってたな。マカロニを先割れ部分に挿して遊んだり、凍りみかんの尻に突き刺してそれを投げたり。ろくでもないなオイ。ま、アルマイトの食器と先割れスプーンは私の年代が給食と聞いて真っ先に思い出すアイテムでありましょう。あと牛乳キャップのメンコ。親の転勤で途中で引っ越して三角パックの牛乳になった時は淋しかったなぁ。しかも三角の方は美味しくなかったし。何か牛乳ビンだった時は68℃殺菌だったのに、三角パックのは120℃殺菌だった記憶がある。多分それが原因だろうな。ああ、何か懐かしの給食セットとかが売ってるわ。あげぱん好きだったなぁ。あとはあのゲロ甘なカレーも楽しみだった。カレーとソフト麺が同時に出た時のみんなの目の輝きったらなかったな。
給食は、思えば小学生の私の基盤だったよ。うん、給食の時間は楽しかった。何かヨメは食べるのが遅くてしんどかったらしい(あれ掃除の時間までずれ込んでも食べさせるんだよな。今思うとすげぇや)けど、男の私はそんなこともなく。誰かが休んだ時のデザートの取り合い、凍りみかん投げ、牛乳パック1年間放置などなど、思い出すことはいっぱいある。何かね、親としゃべってて給食の鯨肉の話を聞かされたりするたびに思うけど、どうやら年を取って色あせこそすれ、絶対に忘れない思い出のひとつが「給食の時間」みたいだ。食は命の源。今の子供たちも、まあ、時代の流れで風景は違うものになっているのだろうけれど、どうかいい思い出として残るような給食の時間を送って欲しいものです。
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2004年 7月 1日
(木)
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◆ バービーに新恋人!豪出身のサーファー
(日刊スポーツ)
[12:21] | | 『世界中で人気の人形、バービーに新恋人がいることが発覚した・・・ 新恋人の名はブレイン。オーストラリア生まれのサーファーで、日焼けした褐色の肌が自慢だ』 いまさらサーファーて。それとも何かアメリカではまたサーファーが流行りなのか? 「夏だ! 海だ! サーフィンだ!」という感じで、夏の間の新しい恋人という余りにもわかりやすいこの展開、バービーもいいトシなんだからさ、もう少し考えて恋愛しろよ、と。こう、何かもっと機微に満ちたお話とか考えないのかねぇ。こうも常道ばかり行ってると、そのうち日本版バービーが日本の伝統的な出会いを地で行った製品を出しそうで怖いな。つまりある朝会社に遅刻しそうなバービーが食パンをくわえて走っていたところ曲がり角でスーツ姿の男性とぶつかってイタタタタだのパンツが見えただのそんで会社にバービーが行ってみると今日付で新人さんが配属されましたあーっあなたはそういうお前こそはいはい席はバービーの隣がちょうど空いているねそこに座って云々ということになりかねないような気がするんだが。
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