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BlackAsh News!! 新着順 - 7月 01〜 -
2008年 7月 9日 (水)

8割が非「生食用」を使用 埼玉県の焼き肉店や居酒屋 Yahoo! ニュース [14:07] 
  『レバ刺しやユッケなど肉の生食は根強い人気があるが、生食肉の料理を提供している埼玉県内の焼き肉店や居酒屋計137店舗のうち83%にあたる114店舗が、「生食用」の表示がない食肉を材料に使っていたことが同県の6月の調査で分かった』
あなたが最近は暑いし体力をつけなきゃと勇んで焼肉屋に行き、「さあ食うぞ」と最初に頼むレバ刺しは8割以上の確率で「生食用」ではないということですね。埼玉県の調査なので地域は限られていますが、これは埼玉県以外でも同じなんでしょう。そもそもがきちんと「生食用」として加工される牛肉は実際に生食されている量に比してはるかに足りないという話も聞きますし。
しかし、生肉であたるとかなり強烈ですから、消費者としてはやはりどうしても気になるところ。生肉中毒の代表、標題記事中にもあるカンピロバクターにあたると強烈な下痢と発熱に見舞われとんでもない目に遭うばかりか、その後ギランバレー症候群を併発する可能性すらあります。ゴルゴ13も罹っているといわれる、運動神経の障害で手足の自由が利かなくなるギランバレー症候群。完治しない病気というわけではありませんが、治療には全身の血液から抗体を除去するため、人工透析のような機械による血漿の総入れ替えを行うことになるそうです。

『「生食用」の肉は鮮度を基準にしていると思われがちだが、厚労省の通知では(1)食肉処理場でほかの内臓と処理を分ける(2)作業員の手指を消毒する−など特別に管理した食肉を「生食用」と表示できる。県は「生肉を提供する店は増えているが、鮮魚を扱う感覚で、当日、処理された新鮮な肉なら大丈夫と思ったようだ」とみている』
鮮度ではなく、とにかく細菌等を出来るだけ少なくするように取り扱われたものが「生食用」となるということです。いくら新鮮でも細菌類がうようよでは生で食べられませんからね。これはカキでも同じような基準ですよね。いわゆる生カキは、プランクトンや細菌類の比較的少ない沖合いで取れたものに十分な洗浄と紫外線殺菌を加えて出荷されます。プランクトンが少ない海域なのでカキもよく育たず、小粒で栄養も乏しい牡蠣になります。対して加熱調理用のカキは、プランクトンが豊富な海域で取れたものをそのまま、または一通りの洗浄を行って出荷されたものです。栄養たっぷりな海域で育ったのでカキも大粒でおいしく、余計な殺菌処理の時間がかからない分新鮮でもあります。けれど、いくら新鮮でも生食するには細菌類の量が危険すぎるので、火を十分に通すことが必要となるのです。

『東京都健康安全研究センターの甲斐明美参事は「病原性大腸菌O157やBSE(牛海綿状脳症)が社会問題化した時と比べ、生肉を食べるのに抵抗感が薄れているのではないか。いくら新鮮でも『生食用』の表示がない肉は感染リスクがあるという認識を店側も持つべきだ」と警告する』
といわれましてもねぇ。うまいもんはうまいからどうしたって食っちゃいます。ふぐなんか最たるもの。うなぎやあなごの刺身もうまかった。そういえば生カキを去年から今年の冬にかけて数百個、ノロウィルス騒ぎで品薄なところをついてひたすら食いました。今回は幸運にもあたりませんでしたが、以前広島に行った時にしょぼいカキを食べてあたったのは、ほんと身に染みて辛かったですねぇ。あれはたしかカキフライ、ジューシーに揚がるということは即ち中心部は生煮えということですから、十分に火が通らず殺菌されていなかったのでしょう。もう一日ぐったりでした。あと、何を考えていたのか普段は行きもしない回転寿司屋に数年ぶりに入ってホッキであたったこともありました。身体中発疹で発熱が1週間ほど続き、もうどうなるかと思いました。いやー貝毒はほんと怖いわ。まあそれでも寿司を止めることもなく、ホッキはとりあえず生があれば絶対頼むんですけどね。
焼肉でも何か聞いたことのない品物があればそれが生だろうが何だろうがとりあえず頼みます。まあ一応、そこらへんのチェーン店にはおいしくないのでそもそも行かず、それなりに信頼のおける店で食べてるつもりではありますが。逆に、十分に熟成させた高級牛肉というのもまたおいしいものですね。かびが生えるまで肉を熟成させ、もうじんわりと腐る直前の肉を当然ウェルダンでよく焼いて食う。これがまたたまりません。あああお腹が空いてきた。

人間は食の多様性、食の追求という点では他の生物の追随を許さない情熱を持っています。人間が人間である所以とすら言いうるこの強烈な欲求は、かつては身体的に弱く餌を勝ち取りにくい人間という種族がとにかく何でも食べて生き延びるために必須のものであったことでしょう。それはもうこの現代、人間が脅かされることがまれになった時代には不要のものなのかもしれません。現に、食に気を遣わない、食というものを重要視しない人がたくさんいます。何でもいい、エネルギーが補給できればいい、という人。ジャンクフードに目を細めて「おいしい」という人。毎日牛丼か立ち食いそばの人。もちろんそれは何も悪いことではなく、つまるつまらないという角度から見ても当人は至極普通のことでつまらないわけではなく、それに「おいしい」という感動に嘘をついているわけでもない。何も問題はないのです。それは食文化という人類の自らの歩みの過程からさらに先へ突き抜けた「進化」であると言え、恐らくは、「食」が全く重視されなくなったその時こそ、そう、例えば昭和の時代に夢を持って語られた「チューブ入りの流動食」「一日に必要な栄養素が計算された錠剤だけの食事」が一般的になったその時こそ、人間が真にこの地球を支配した時といえるのではないか、とすら思うのです。

その時には、私みたいに食って飲んだ果てにこうして醜く肥え太った人間は、きっちり淘汰されることになるのでしょう。さようなら人類。その時にそう言うに、実は私は悔いは余り感じないのですけれど、ね。
2008年 7月 7日 (月)

【ウィンブルドン】ナダル初優勝!フェデラーのV6阻む! スポーツニッポン [09:20] 
  Wimbledon 2008 Gentlemen's Singles - Finals

R. FEDERER: 4 4 7(7) 7(10) 7
R. NADAL  : 6 6 6(5) 6(08) 9


Wimbledon公式サイト試合結果詳細

神々しい試合だった。こんな試合を生で見られたことを、心から幸せに思う。誰もが認める芝の王者フェデラー、122年ぶりのウィンブルドン6連覇を、クレーの王者ナダルがついに阻んだ。2006、2007とフェデラー相手に苦すぎる苦杯を舐め、とうとうつかんだ悲願のウィンブルドン優勝カップ。3度目の正直というには余りにも困難なその道、ウィンブルドン決勝での史上最長試合時間と史上最多ゲーム数を乗り越えた先に、栄光はあった。フェデラー1強時代に名実ともに終止符を打ったナダルのカップの持ち方が、まるで夢の中にいるかのようにぎこちなかったのが印象的だった。

幕開けはナダルのいきなりの2セットアップからだった。準決勝まで磐石のフェデラーではあるが、バックの調子が今ひとつ。前半戦、ナダルはフェデラーのバックに弾む球を集中させた。フェデラーのバックへのスライスサーブとボディへのサーブの多用に、昨年からの成長が如実に感じられた。凶悪なスピンにミスを強いられるフェデラー。フォアも芳しくない。しかも、これでもかと力を込めた、トップランクの選手相手ですら余裕でウィナーになるはずのハードヒットが戻って来る。ナダルのフットワークとパワーはストローク勝負でフェデラーを圧倒していた。けれど、フェデラーは諦めなかった。そこからが、芝の王者フェデラーの真髄だった。
フェデラーのサービスゲーム、ナダルが追い脚を生かしてもぎ取った0-30から、フェデラーの空恐ろしいまでの冷静さにコントロールされたサーブが2本決まる。第3セットと第4セットで幾度か見られたこのシーンに象徴されるのは、いかなる状況に陥ってもなお自らを保ち続けることの出来る、フェデラーの精神力の揺るぎなさだった。なぜそこまで追い詰められた状況で、そのコントロールができるのか。雨で中断した第3セットをタイブレークの末にものにしたフェデラー、第4セットもタイブレークにもつれ込み、ここを取ればイーブンというところで、ナダルのスピンがフェデラーのミスを誘い、2-5でナダルのサーブ。フェデラー絶体絶命、この2本のサーブを取ればナダルの手に栄冠が輝く。あと2ポイントという壁の真正面に立ち、しかしナダルの心は微かに揺らいだ。まさかのダブルフォルト。それを見たからだろうか、センターコートの女神は、フェデラーを祝福した。回り込んでのフォア強打がここで神がかりに冴え渡る。そしてまさに神が宿ったバックのパッシング。ひとつの失敗が敗北に直結するタイブレークのプレッシャーの中、フェデラーの精神力は、ナダルの脚をもってしても追えないところ、ライン際数センチのコントロールを可能にした。奇跡を間近に見たナダルは、力尽きたかのようにミスを重ねた。フェデラーが第4セットを執念で奪い取り、勝負は最終第5セットに持ち込まれた。

最終セット、いよいよ2人の戦いは白熱を超え、もはや人外の境地を窺わせた。サーブで抜群のコントロールを見せつけ、ナダルの得意とする長いラリーに持ち込ませないようリズムを変え、早目の仕掛けを行って一糸の乱れもなくキープするフェデラー。それに何とか食い下がるナダル。目の前で空しく糸を引いて滑り過ぎる冷徹なサービスエースを見せられ、必死に返したリターンにあっさりボレーで止めを刺され、どうあがいても及ばない神業のフォアを受け、それでもナダルは、ひたすらに走り、ただボールを深く返し、チャンスを窺い続けた。決して、諦めることはなかった。
ここで、ナダルの悪魔のような粘りにフェデラーのサービスが押されていくのを感じ取った人もいるのではないか。この試合フェデラーがここぞという時に打っていたのはセンターへのサーブだった。けれど、第3、第4セットではコートの外へ逃げていくサービスエースを何度も取っていた。対してこの第5セット、確かにフェデラーのサービスエースは高い精度でコントロールされた圧巻のものであったが、それはかなりの割合でセンターだった。磐石であったかのように思える自分のサービスゲームで、ここぞというものを出し続けなければならない。そう、確実に、フェデラーは追い詰められていたのだ。

そして、気まぐれなセンターコートの女神は、ナダルを祝福した。
瞠目、驚嘆、奇跡、圧巻… いや、足りない。第15ゲーム、コートの外からとんでもない角度で飛び込んできたナダルのバックからのクロスがフェデラーのコート隅に叩き込まれる。1本ですら神業であるのに、それが2本。強靭なリスト、無尽蔵のスタミナと衰えを知らない下半身の粘り、そして不屈の闘志が可能にしたものだろうか。フェデラーが揺らいだ。第3、第4セットで彼を支えてきたフォアが乱れる。6本目のブレイクチャンスをようやくものにしたナダル、サービング・フォー・ザ・マッチのコートに小走りに入る姿は、今度こそいつもどおり。第16ゲームを数え、これをフェデラーがブレイクバックすればおそらくは日没サスペンデッドだっただろう。けれど、ナダルは冷静だった。いったん40-30からデュースに持ち込まれるも、フェデラーの顔に疲労の色がにじむ。最後は、この熱過ぎる試合とは裏腹にあっけなかった。ナダルのサービスゲームでも長いラリーを避けるほかないフェデラー、前に出ようと仕掛けたアプローチは、ナダルのスピンにミスを強いられ続けたこの試合を象徴するかのように、力なくネットにかかり、ナダルのコートに届くことはなかった。


フェデラーは試合後のインタビューで「また戻ってくる」と言っていた。追い詰められた状況であれだけ冷静に集中できる人間が、ここで心が切れることはないだろう。ナダルもまだ22歳、もちろんこの悲願のタイトルをやすやすと渡すつもりはないはずだ。また来年、この二人が最終日のセンターコートに立ち、素晴らしい試合を見せてくれることを期待したい。

ナダル、今日、世界はあなたのものだ。おめでとう。

































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