| 『婚活とマスコミに騒がれている中、結婚を逃したアラフォー世代に最も需要のありそうな予備校を発見した。それは『青山結婚予備校インフィニスクール』だ。青山一丁目に位置する予備校で主に女性の婚活を手助けする予備校』 あはははは。こりゃ愉快だ。まああれですかね、自分が結婚できないのを「草食系」なる造語や「不況」のせいにしてきたクソビッチどもにおかれましてはようやく自らの能力不足の方に目を向けられたようでまことに素晴らしい進歩でございますね、とでも言っておきましょうかね。 しかし、こともあろうに結婚予備校て。つまるところ都会での核家族化の更なる進行で昔ながらの「お見合い制度」が成り立たなくなって久しいところ、好況の時は結婚など露ほども考えずひたすらに「女の自立」を目指し尊んできた一部の声の大きい女性が、ここに訪れた不況で経済的な自立が困難になってきたため方向転換したということなんでしょうけど。いやー何といいますか、人生かかった資格等就職関係についての予備校はありますが、まさかプライベートの最たる恋人から結婚への過程について予備校が必要になるとはね。まあ彼女たちにとっては同じく人生がかかっているんでしょうが、それはつまるところ恋人から結婚という過程を就職活動と同一視しているわけでありまして、そうであるならば当然、こういう類の女性と付き合う男性側に労基法と同程度の解釈に従った基準でよいので指揮命令権と解雇権を与えるべきなのではないかと思うのは私だけではないはずですよね?
『結婚予備校のカリキュラムは以下の通りだ。「・メーク講座 ・デート時の食事マナー ・メールセミナー ・シュミレーションデート ・モテ女子力強化講座 ・車の乗り方マナー ・女子力MAXコーディーネート』 もはやね、結婚がゴールでその先のことを一切考えていないわけでして、まあ予備校にとっては当然合格=結婚がゴールなわけですから、その目標に向かっての弱点科目集中講義は当然効率がよい教え方ということになります。この予備校の姿勢は明らかに正しい。しかしながら、翻ってここに通おうと思う女性たちは結婚した後のことをどのように考えているのか、まあお里が知れるということにならないようにせいぜい頑張ってくださいとしか言いようが無いのですが。
『気になる料金はスクールのみだと20万円(年間)、オーダーメイドスペシャルコースなら50万円(年間)となる。少し高いような気もするが、これでイケメ ン男子と結婚できたら安い?』 その20万を元手に年収1,000万を稼げる講座に行った方がいいような気がするのですがいかがでしょうか。年収1,000万円超の男性はどのくらいいるのか、年齢を考えなければ世帯統計で10%くらいはいるのですが、結婚適齢期つまり25歳から34歳の男性、総人口8,193,000人(平成21年10月、統計局より)で考えると激レアです。確か、その世代で年収1000万円を超える男性は1%を切ります。0.7〜0.8%くらいですね。0.8%で計算して65,000人、そしてその世代は同時に結婚する世代でもありますから、結婚しているかどうかも考えておきましょう。年収1,000万円を超える30歳から35歳の未婚率は15%弱という資料を見たことがあります。年収が上がると男性は結婚する方向にシフトしていくのです。ということで、結婚適齢期で年収1,000万円超の独身男性はだいたい9,500人くらいですかね。対する結婚適齢期つまり25歳から34歳までの女性人口は7,900,000人(平成21年10月、統計局より)、9500÷7900000… 何という恐ろしい数字でしょうか。自分でがんばって年収1000万円超を稼いで「だらしない男ども」を見下して生活した方が何ぼか刺激がある人生が送れるような気がしますがね。
などとひとしきり迷えるアラサーアラフォーへと心配を巡らせて、ふとこの予備校のサイトを見ると「結婚相手紹介コース」なるものもございまして、まあ何とうまくできておりますことか、20万円の追加料金でプロのスタッフが適当な相手まで用意してくれるというのですからもう大丈夫。上で紹介したスクールと合わせて申し込むと合計で30万と10万円もお得! うわあこれはもう申し込むっきゃないですね!
つかこれあれですかね、脊髄反射で話題にする男たちを釣り上げてあらあらうふふなあれかなんかですかね。今ものすごくね、私はこうしてコメントしまくっているわけでして、まさしくこんな餌に釣られクマーを地で行っているわけですが、もしかしてこれをニュースにするなんてものすごく恥ずかしいことをしているのではないかと心配になってきました。いやそうだ言い訳を考えておこう。もしこれがよく出来た釣りだったなら、私はこう言いましょう。
「ああよかった、結婚できないアラサーアラフォーなんていなかったんだ」
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