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2008年 8月 12日 (火)

【高校野球】アナタと選んだ史上最高物語(5)精神野球編 日刊スポーツ [15:09] 
  「精神野球」とは何なのか、この記事を読む限りではどうやら『強靭な精神力によって素晴らしいプレーを行うこと、またはそのようなチーム、試合』を意味するらしい。そりゃあネット上のアンケートで説明もなしに「精神野球」と言われてもさっぱり何だかわからず、記者が愚痴っているように
『この「史上最高の精神野球」については、ある種の大混乱が生じてしまった。精神野球をしたチームなのか、ある1試合におけるそれなのか、それとも個人にまつわるものなのか、回答が3通りに分かれてしまったのだ』
にもなるだろう。仮にも新聞記者という仕事に就いているのならば、こういう日本語の使い方で気が回らないのはどうにも怠慢とも言い得るもので、しかも記事本文もどうにも読みにくく、プロである新聞記者が何たることか、このあたりから日本語の乱れが始まっているのではないかという指摘をしようか、などと年寄り臭いことを思いつつもう一度最初から読み返すと、「精神野球」なるものの体現者として読者が挙げた一人の選手の名前を見つけた。

[個人]<1>大野倫(投手=沖縄水産)

この選手の名前がここで挙げられるなんて、それこそが悲劇だ。「精神野球」と言えば聞こえはいいが、明らかに… いや、もう昔のことだ。大野選手はプロを辞め、栽監督も鬼籍に入った。故人を責めることはすまい。けれど、沖縄高校野球中興の祖と言われる程の手腕を振るった栽監督が何度も繰り返していた「沖縄が優勝しないと終戦ではない」という信念を聞く度に、私の背筋に薄ら寒く気持ち悪いものが走った。そこにいかなる事情があったにせよ、それを実現するため生徒たちに強いた過酷な要求は、少なくともこの大野倫選手の肘と将来を奪った。生徒たちは戦争を終わらせるために野球をやっているわけではなかったと、私は今でも思うのだ。

1991年、疲労骨折をした肘で沖縄県予選を一人で投げ抜いた。激痛で肘はまっすぐ伸ばせないまま甲子園に入る。酷暑の中、4連戦を含む全6試合、たった一人で投げ切った球数は773球。決勝戦の朝、せめて1日の雨天順延を願うまで追い詰められた大野選手は、腕が上がらないまま決勝戦で被安打16、13点をとられて敗戦した。肘はもう完全にくの字、何もできずにただマウンドに立ち尽くしたその姿は痛々しいなんてものではなかった。肘の不調を訴えても、監督だけではなくチームメイトにまで叱咤罵声を浴びたという。必死を超えて、半狂乱から最後は呆然となるまで自らを叩き続けてたどり着いた甲子園準優勝投手の栄光の後に残ったものは、右肘剥離骨折と投手生命の終焉だった。この出来事がきっかけとなり、選手のメディカル・チェックが整備されたことは皮肉としか言いようがない。

無謀な、無茶な起用を「精神野球」なる概念で褒め称えるべきではない。選手を犠牲にして得た勝利には何の意味もないし、我々は何かを意味づけてはならない。我々の楽しみのために若者をすり減らしてはならない。プレイヤーではなく観戦者というある意味で非常に身勝手な立場にある者は、せめてそれは心に留めなければならないことであると私は思う。スポーツに真剣に打ち込めば、勝ち取るものの代わりに何かしら失われるのは私も知っているし、また自らにおいて理解しているつもりだ。けれど、頼むから失ってはならないものまで失わないでほしい。熱闘のマウンドに立つピッチャーを、必死に白球を追いかけて身を投げ出す選手を見て、私はそう願ってやまない。

































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