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BlackAsh News!! 新着順 - 10月 21〜 -
2011年 10月 29日 (土)

女子高生のケータイ&パソコン事情 MSN産経 [06:22] 
  『「女子高生のケータイ&パソコン事情」。1日に受け取るメールの数からパソコンの使い方まで、デジタル時代を生きる彼女たちを徹底調査!』

別にタイトルに「女子高生」とあったからクリックしたわけでは断じてありません。今年で地味に開設10周年を過ぎた本サイト初期からご覧になられている読者はご記憶かもしれませんが、かつて本サイトは女子中学生の生態を事細かにお伝えしようと毎月その手の雑誌を購入してレビューし、勢い余って現役女子高生にインタビューを敢行したこともありました。しかし、今やすっかり欲も毒気も抜けまして、まるで仙人のような生活を送っている私Blackでございます。女子中学生や女子高生という単語を聞いてもピクリとも反応しなくなりました。この記事を書くために記事協力のシブラボバックナンバー16回全部のpdfをフルカラー印刷などしておりません。ブラウザで開こうとしたら文字が小さい上に写真がいっぱいでクソ重かったこのpdfにぶつくさ文句を言ったりしておりません。このように恬淡と相成りましたので、仮に万が一以下の女子高生たちの会話が実はおっさん記者の脳内から生み出されたものであったとしても、今の私であれば笑って産経新聞を許さない。絶対に。

『−−小学校や中学校の頃と比べて、メールの数って減った?
 みほ 絶対減ってる!
 れいか 私も減ったな〜。
 ななこ 迷惑メールとか合わせたら1日50通は来るけど、友達とか彼氏からのメールは減ってるかも!
 あやの そうだね、中学の頃とか、もっとメールしてたのになぁ。
 みほ 小学校とか中学校の頃とか、どんだけ暇だったんだろう?
 れいか メールそのものが流行ってた感じしない? 今思えば、話せばいいじゃんってこともいちいちメールしてたよね。』


女子高生は日がな一日ケータイをいじり続けている印象があったのですが、あれは女子高生ではなく女子中学生だったわけですね。標題リンク先の総括部分には、「5年前の調査結果から半減」ということです。デコメの流行は過ぎ去り、そして今活気を帯びているスマホ市場には、女子高生は参入していないようです。シブラボバックナンバー第10号によれば、とにかくスマホは「めんどくさい」そうで、機能重視のスマホに女子高生たちは相当なストレスを感じている模様。そもそもPCよりもケータイ派だった彼女たちは、PCによる設定やアップデートが必須のiPhone等はなかなか馴染みにくいという調査結果があります。これに加えて、スマホは女子高生の玩具としては少々お高く、この長引く不況によりスマホのハードを購入して2年間契約する資金を親が出せないという事情もあります。シブラボバックナンバー第8号では、やっぱり高いから親も簡単にはスマホを買ってくれないという話が交わされています。同じくバックナンバー第5号によれば、親からお小遣いをもらっていない女子高生は200人中58人、10年前の同調査結果は27人ということで、お小遣いをもらえない女子高生が約2倍も増えております。居酒屋のバイトをしていても客が来なくて早上がりをさせられたりするところに、女子高生も不況を実感しているようです。なお上に申し上げたとおり私は霞にて生きる仙人ですので、上で「女子高生の玩具」と書いた時に少しも心臓が高鳴ったりしてはおりません。

なぜメールの頻度が減少したのか、その理由は至極単純でして、

『−−なんでメールって減ったの?
 みほ しゃべった方が早いから!
 あやの 私もそうだな〜。メール打つのめんどくさいんだもん。用があったら電話しちゃう。
 ななこ 暇な時間が減ったことが一番大きい理由かも。遊んでる時とか、メール返さないこと多いし。』


思考が見事なまでに老人です。スマホについて上にも書いたように、今時の女子高生はどうやら「めんどくさい」ことが殊のほかお嫌いのご様子。彼女たちとは一回りどころか二回り近く年上な私の思考と実にマッチしています。シブラボバックナンバー第7号でも、別の女子高生たちの座談会で同じような回答が見られます。まあ私の場合はこの太い指にはケータイやスマホのキータッチ部分が小さすぎることが理由の半分を占めますが、後の半分はマジで返信がめんどいからです。だいたいが書類作成の仕事で四六時中キーボードを叩いているのに、何だってまたメールを打たなければならないのか。昔からことあるごとに主張してきましたが、人間1日の「文章欲」には上限があると思うのです。本サイトの更新頻度が減っているのも毎日仕事で文章を書きすぎているからです。では本日なぜ私がこうして長々と書いているかと言うと、昨日金曜日に来るはずの仕事が土曜午後から日曜日になり、金曜日が実にヒマであったわけでして、1日分の「文章欲」が満たされていないからです。土日に仕事することについてぶつくさ言いたいところですが、シブラボバックナンバー第5号によれば週に4,5日6〜7時間働いている女子高生もいるとのことで、高校の時に禁止されていたこともあってバイトなどしたことがなかった私としては正直頭が下がる次第。せめて土日も頑張って彼女たちに負けないようにしなければと、明日明後日気合を入れる所存でおります。あ、日曜日M3じゃん。やべえサークルチェックしないと。

それでは今までケータイを使っていた時間は何をしているのかというと、これはケータイ世代と捉えがちな彼女たちのイメージからすれば意外にも、

『−−逆に、web見てる時間は増えてる?
 みほ 増えてるかも! 合計したら1日3時間は見てる。
 れいか え?多くない? そんなに見てるかな? 1日全部足しても2時間ぐらいな気がするけど…。
 ななこ えー? 私、絶対5時間は見てると思う!』


ケータイからウェブへ移行しています。ケータイのコンテンツでは物足りないのか、ウェブコンテンツに興味津々。まあ私レベルになると平日仕事に忙殺されていても死ぬ気で時間を捻出して1日6時間はウェブ見てますからね。むしろそのくらいウェブ見ないと禁断症状が出ますからね。まだまだ彼女たちには負けませんね。おかげで私の目は完全に痛み朽ち果てて、モニタ用偏光レンズの眼鏡をかけないとろくに仕事もできない始末。モニタの輝度は極限まで下げ、距離をきちんと60cm取って今こうしてMicrosoft Wordに記事を下書きしているのですが、Wordの白いバックが目に痛い状態です。女子高生たちの多くは私と同じような事務屋の仕事をすることになるのでしょうから、1日食事睡眠トイレ以外はずっとモニタを見詰める生活、彼女たちがアラサーアラフォーになった時の目が心配です。エロサイト巡りウェブは控えめに。年寄りからの忠告は聞いておくものです。
1日5時間も彼女たちはいったい何を見ているのかというと、

『あやの 私はメールしなくなった分、mixiのコメントとかでみんなと連絡取ってるの。だから、mixiはめちゃくちゃチェックしてる!
 れいか そうだよね。本当に無意識で、気付いたらmixi開いてて自分でもびっくりすることあるもん。
 あやの 友達みんなmixi見てるから、そっちに書いておけばいちいち一人一人に連絡しなくて済むもんね。見といて!って感じで。
 みほ いちいち連絡しなくていいっていうのは確かに便利だよね。私はTwitterやってるから、伝えたいことはとりあえずつぶやいてる。』


ケータイメールが廃れた理由のひとつは、SNSに彼女たちが流入したからということが判明しました。しかも友達との連絡用ということは、かなりの割合で本名や学校その他個人情報の登録をしていると思われます。シブラボバックナンバー第1号によれば、彼女たちは高校入学前に入学予定高校のmixiコミュニティに登録して交流し、入学時の挨拶が「初めまして」ではなく「久し振り」となっているとのこと。実に隔世の感がありますが、それがこれからのウェブの使い方なのでしょう。昨今mixiやTwitterで余計なことを書いて炎上する話を見るにつけ、これらを「馬鹿発見器」と呼称する人もいるようですが、もうそれは時代遅れ、これからは「馬鹿」であることが当然なのかもしれません。
そしてもうひとつ、彼女たちがよく見るウェブコンテンツとして、

『れいか 私、大体YouTube見てる。いろんなアーティストのPVとか見たり、曲流して覚えたり。
 あやの 私もYouTube見てることが多いなぁ。あと、携帯ではやりにくいからTwitterはパソコンで更新してる。
 みほ 私はFacebookとか、地図とか。Googleアースで行ってみたい外国を見て、「こんな国なんだ〜」って楽しんだりしてるよ。』


音楽大好きな私としては、彼女たちのミュージックライフは気になります。女子高生の間ではYoutubeが大人気のようです。一時期ずっぽりニコ動中毒になった私からすれば、ニコニコ動画でないと聞いて日本はまだ大丈夫だと安心しました。シブラボバックナンバー第7号によれば、彼女たちは「パソコンにCD入れたりするの面倒」だそうでして、専ら音楽をYoutubeか着メロで済ましています。それどころかCD再生が可能なコンポ等も持っていないとのことで、CD不況の原因はここにもあることがわかります。ただ、シブラボを見る限り彼女たちは最新J-POPをしっかりと聴いています。つまりCDという媒体を相手にしていないということになるのです。レコード会社はいい加減に防げもしない違法ダウンロードを嘆くよりも、こんなめんどくさがり屋の女子高生たちを惹きつけるべく、ハードメーカーと協力してCDをCD-ROMドライブに入れずして再生する方法でも開発してみてください。例えば音楽データを収めた媒体を所定の位置に置くだけで信号を読み取って勝手に再生するような機器と媒体でも作ってみましょうよ。もうCDは完全に時代遅れ、CD所有枚数4500枚超の現物厨の私ですら、最近はネットでwavを買いまくっています。だって円高でマジ安いんだもん海外サイト。私が月に音楽のために使う30,000〜50,000円は、残念ながら守旧に汲々とする日本のレコード会社には一滴も流れておりません。何とかしてくださいよほんとに。あ、あべにゅうぷろじぇくととMOSAIC.WAVとU嬢の新譜はCDで買いました。
しかし私もやはり古い人間、Youtubeは音質が悪くてとても無理ということで、試聴以外の用途では見ておりません。一応規約でダウンロード禁止ですしね。一方彼女たちは、シブラボバックナンバー第7号によればほとんどがiPodやケータイで音楽を聴くとのことで、音質なんてどうでもいいという考えであることは明らか。アナログレコードは記憶の彼方、今やクラブでもレコードではなくPCで、しかもwavではなくmp3でDJするプロが増えているとのことで、聴き分けられる耳を持つかどうかはともかくとして、時代はかくも残酷に流れていきます。ハイエンドのイヤホンヘッドホンなんか全く興味ないんだろうなあ。かの有名なピュア・オーディオのコピペネタも、もうしばらくしたら「どこが笑いどころなの?」ということになりそうです。

そんなめんどくさがり屋な彼女たちも、将来については心配しているようです。

『あやの きっとこれからの時代ってパソコンできないと就職しても仕事できないじゃん?
 みほ 大学生とかも、課題をパソコンでやってたりするし、少なくとも大学卒業するまでには色々できるようになってないとダメなのかも。
 ななこ とりあえず今は大学受験のこと考えて勉強して、パソコンは大学入学してから頑張ろう!』


まあどんな仕事をすることになるかわからないのは当然ですが、心配のポイントが余りに漠然としすぎていて逆に心配です。10年以上前の私の時代から「PCができないと就職できない」と言われていましたが、果たして「PCができる」というのはいかなる意味であるのか。彼女たちの親や年上の親戚等に少しなりともその意味を訊く機会はないものでしょうか。
私はプログラムも書けませんし、イラレもPower PointもExcel表計算も仕事ではまず使いません。使うといったらWordと書類格納ソフトくらいなもんです。とても自分のことを「PCができる」なんて言えません。それでも何とか社会人としてメシを食うことができています。詰まるところ「PCができる」というのは、PCソフトについて用途と必要に応じて自分で使い方を見出して取り組むことに躊躇しないこと、そういう姿勢を意味するのではないかと思うのです。仕事で特定のソフトを使う必要があればそれをひととおり自分で使えるようになれるかどうか、プロフェッショナル的な使い方は無理にしてもそれなりに業務に応じた対応ができるかどうか、ということだと、社会に出て10年超の経験から感じる次第。使い方がわからない、とまごまごしている暇はないのです。
さらにもうひとつ「PCができる」ことの要素として、必要があればウェブから情報を自分で見つけ出して仕事のために編集できるかどうかというポイントもあるでしょう。つまりは「情報検索技術」「情報編集技術」です。これリサーチして、と頼まれて「見つかりませんでした」ではお話にならない。情報を見つけてきてもそれをそのまま上司に提出するようではやはり問題外。有利な情報を見つけたならば「不利な情報はないか」と疑念を必ず抱いてそれを探し当て、それらをふるいにかけて、与えられた仕事の目的に沿った構成にして編集しなければならない。そういう意味で、本サイトで10年間、記事を書く時に検索しまくって編集してきたことは、いくばくかの経験になっているような気もします。わからなかったらggrks。これは煽りでも何でもなく、まさに彼女たちが心配していることの解決方法の一助であり、今まで概観してきたように基本的にめんどくさがり屋の彼女たちがそれを能くするかどうか、若者を指導する立場になって久しい私としては本当に心配です。せめて、どうか労を惜しまず検索する習慣を身につけてほしい。その基本から教えるだけの時間は、全てが余りにも加速してしまったこの現代の情報化社会において、悲しいかな、なかなか取ることができないのが実情なのです。

シブラボバックナンバー第9号によれば、進学そして就職について、サラリーマンというスタイルには不安感を確実に感じ、この社会に夢を見ないままこれから大人になっていく彼女たち。けれど、現実に感じている閉塞感を打ち破るための具体的な方策を何も立てることができない彼女たち。同じくバックナンバー第11号によれば、大学進学は「普通」だと思っていて、大学に進んでから具体的な進路を決める彼女たち。バックナンバー第11号及び第14号によれば、結婚することも「普通」と思っているけれど、若いママになりたい希望が強く結婚希望年齢は25歳が1位、ついで23歳、彼女たちの年齢からしてたった7〜9年後に結婚したいとある一方、相手男性に要求する希望年収額が「自分の親くらいは欲しいよね」として1000万円と言う彼女たち。

もちろん、私が高校生の時もこうして実情に合わないことを勝手に夢想していました。そして多くの方々がそうであったように、大人になるにつれ現実に直面し、数々の失敗をし、色々なものを打ち砕かれてきました。しかしおそらくは、私がそうして学んできた過程を踏むだけの時間が彼女たちには与えられないのではないかと、今この時代に現役の社会人をやっている者として、ひしひしと感じるのです。ひとつの失敗が後々に与える影響が昔よりも比べ物にならないほど大きくなり、今までは「若さ」の一言で許されてきた失敗が許されなくなってきているように思えるのです。

一足先に社会に出ている人間としてそれらを実感しつつも全く解決できない自らの無能を恥じつつ、でもできるだけ彼女たちの笑顔が曇らないような未来を残したい。私が残せるものはきっとそういうものしかない。先の健康診断でとうとう若いころの不節制の報いを受けてこれから自制生活に入る自業自得の私が、今さらながらに若者たちへ送るエールとして、この更新を捧げます。
2011年 10月 26日 (水)

「どくとるマンボウ」北杜夫さん死去 読売新聞 [04:59] 
  航海記と昆虫記ほんと面白かった… 面白かったよ。星新一のエッセイもよく読んでたけど時々そこに出てくるのがまた。かの高名な斎藤茂吉の息子ということを感じさせないユーモラスな作品の数々は、けれどしっかりとした筋も備えていました。北杜夫の作品は「本って面白いものなんだ」と少年期の私に確実に刷り込まれました。

深くお悔みを申し上げます。
2011年 10月 23日 (日)

Black : 生存報告。 [03:46] 
  いやーいい加減同人イベントの参加報告だけのサイトになっておりますが、最近はダブテクノ集めに相当夢中でして、毎日毎日海外のネットレーベルを漁ってはクレカ決済しまくり、今月の請求額がマジで心配です。50000円は行くね間違いなく。夢中になると瞬間風速で止まらないのが私の性格でしてね… フランスやらイタリアやらのマイナーレーベルを根こそぎさらう勢いです。飲むよりマシ、と自分を慰めつつダブテクノにたゆたう日々。

しかしながら新曲も聴かねばならぬということで、ついこの間発売されました我らがU嬢の新譜「ULTRA☆U - GALAXY -」を今かけております。U嬢屈指の名曲「the first the last」が入っているので間違いなく必携の1枚でありますが、それに加えて「あいのプログラム」も、アップテンポでありながらやさしい曲調でアルバムのアクセントとして見事。「merry-go-round」は流行りのエレクトロポップ調ですがやや音の厚みがないか。これは完全に私の好みなんですがU嬢は声を機械的にするエフェクトをあんましかけてほしくないなと。あとジブリールシリーズ最新作OP「サクラ咲ク」が原曲ではロック調だったのですが、アルバムでは四つ打ちトランス・ユーロビート風アレンジになっていて、ブレイク頻発なのにユーロビート風シンセリフが高らかに響いて何だか面白いことになっていました。
前々から書いていることですが、個人的に思うところ、U嬢にはロック調のエレキギターは合わないということで、本作でもやはりそれは変わらず。対してシンセ系とのマッチングはばっちりで、「the first the last」「あいのプログラム」は言うに及ばず、「テンシノスイッチ」はあと1分半くらいの尺が欲しいレベルでもっと聴きたかった。いや「テンシノスイッチ」いいっすわー。後半サビ前のエレキギターはまあアクセントとしてやむなし。聴いてると元気が出ます。これだよU嬢はこんな元気いっぱいがいいんだよ。3分半しかないなんて悲しすぎる。最近上で書いたようにダブテクノ聴いてますが、テクノ系は1曲10分超とか余裕なんで余りに物足りない。まあしかしこのアルバムお勧めの1曲です。
あとあと「ゆるしてあげないもん」がゆるゆり櫻子キャラソンに似てるだのいう話が出てますが、U嬢blogによれば疑似セルフカバーですしおすしということで大丈夫だ問題ない。ロック調なんで個人的な好みとはちっとずれてるんですが、両方とも元気が出る曲ですな。

あーそうだ、元気が出ると言えばついこの間4年ぶりに健康診断を受けましてね、まあ事務のお姉さんに「心配なの。お願いですから受けてください…」と泣きそうな顔で頼まれたら行かざるを得ないわけでして、という夢を見ながら重い腰を上げたのですが、やはりさすがにこの1年間さぼり続けているツケがきまして。元気出ないわー。血圧たっかー。体重おっもー。加えて先週は三十路半ばを超えたのに完徹仕事2回に朝9時まで仕事が2回と、全世界が腐り落ちて滅んでしまうことを心から希望するレベルで破滅的に忙しく、ストレスと風邪でいろいろなものが落ちまして、右耳が一時的に聞こえなくなっておりました。今は少し回復してきてほっとしているのですが、音楽大好きな身に難聴はつらい。U嬢の愛らしい声が聴けなくなるとか考えられない。どげんかせんといかんということで、明日から少しずつ改善していくことにします。

まあぼちぼち日々チェックしているニュースを更新していきますかね… Livetube別アカウントで配信とかしてるんでどうにも筆が重くなっていかん。そろそろ本筋に戻ってもいいころでありますな。

































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