| 3大テノールとしてカレーラス、ドミンゴとともに日本で流行った時は既に全盛期を過ぎていて、野外コンサートでやむなしとはいえマイクを通して歌っている姿にはどうにも苦笑いしきりであった。トリノオリンピックの「誰も寝てはならぬ」はどうにも痛々しかった。けれども、その足跡は偉大の一言、3大テノールとは言うものの、私が個人的に思うところを率直に述べると実質パヴァロッティ+他の二人、King of the High-C'sの絶賛は不動のもの、
http://youtube.com/watch?v=dHv_lZK0y2A 連隊の娘(ドニゼッティ)
で奏でた9回のHigh-C(高いド)はいつまでも響き続け、消えることはない。もちろん、たとえばアルフレード・クラウスのHigh-Cもすばらしいが、パヴァロッティの全盛期の高音の張りと艶は余人の追随を許さなかったと信じている。ちなみにアルフレード・クラウスの連隊の娘は
http://youtube.com/watch?v=C7tvhYsHYNc
2分10秒あたりから、パヴァロッティとはまた違った魅力が見られることだろう。
私は別にテノールの魅力がHigh-Cを代表とする高音部で決まると言うわけではない。けれど、これだけ魅力的な、まるでイタリアの青空のような輝かしい高音をもう聴くことができないのは、とても、とても悲しいことだ。
http://youtube.com/watch?v=Cr5vpHtJIlg Nessun Dorma (誰も寝てはならぬ)
あなたが寝てしまってどうするんだ、パヴァロッティ。
R.I.P.
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