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2013年 2月 23日 (土)

低収入から抜け出せない人の口癖 ガジェット通信 [16:25] 
  こりゃまた煽り満載の記事タイトルですね。昨今の不況については、個人的に「去年よりも明らかにそして確実に展望が開けてきた」と見てはいますが、それでも我々末端の一般人に行き渡るものはまだまだ些少、アベノミクスが色々と物議を醸していますが、もうこんな中で喘ぐのはこりごりなので、過程はともかくとにもかくにも成功してほしいところ。薔薇色の未来とまでは行きませんでしょうが、少しはマシな数年後目指して私もそれなりに頑張っているつもりです。

『「年収1億円の人」と「年収300万円」の人の間には、考え方や仕事の仕方、心構えなどあらゆる面で違いがあるといいます』
むしろ違わなかったらおかしいわけで、それをドヤ顔で冒頭に持ってこられても困るわけですが、実は私、記事タイトルにあっさり釣られてページを開き、まだこの記事の内容を把握しないまま、こうしてリアルタイムでコメントを書いてみるという試みをしています。これからコメントする以下の記事内容と比較するため、私の個人的な結論を先に申し上げておきますが、最近、いや数年前からの風潮として「体のいい諦観」が根底に漂っているように思われます。リスクを取らないことを風潮として是認し、それを正当化する理由付けすら放棄し、それが自然だとするスタイル。ここで強調しておきたいのは、そういうスタイルは別に悪でも何でもないということ。俯瞰的に見れば情報と選択肢が多様となった現代社会では、それはひとつのスタイルとしてあり得るものです。ただ「カネを稼ぐ」というひとつの価値観から見る場合、このスタイルに囚われるかどうかは分かれ目に繋がっていくのではないかと考えている次第。それでは記事を読んでいきましょう。

『年収300万の人は「人に迷惑をかけないように生きる」。年収1億の人は・・・ 「今は迷惑をかけても、いつか成功して報いよう」 もちろん迷惑はかけないに越したことはありません。しかし、迷惑をかけることや周囲とのあつれきを恐れている人のところには大きな成功はやってこないのも事実です。これが年収1億円の人の割り切りなのです』
「軋轢」くらい漢字で書いてくれても構いませんが、要は人間関係におけるリスクを必要以上に恐れないということが言いたいのでしょうか。資金の出し手に対する踏み込みが足りないことでチャンスを取れないということが言いたいのでしょうか。でも、そうであれば「今は迷惑をかけても」というところでプロジェクトのスタート時点からマネジメントに失敗しており手腕として疑問ですし、「いつか成功して報いよう」として将来の自分のクレジットリスクを無条件に管理し切れると考えている時点でクソです。そういえばそういう「今の若い者は大胆さが足りない云々」などと仰っている経営者がツイッターで炎上している姿をよく見ますね最近。

『年収300万円の人と年収1億円の人ではルールの捉え方に違いがあるといいます。例えば目の前に赤信号があったら、年収300万円の人は律儀に立ち止まり、年収1億円の人はすばやく左右を見渡し、車が来ないようならさっさと渡るのです』
これも結局リスクとリターンの話じゃないですかね。周りに大人しかいない状況で車が絶対に来ないと確信でき、かつ急ぐ必要があるなら渡るという方はそれなりにいるのではないでしょうか。道交法違反で訴追されるリスクはまず極小、自らが轢かれることもなく、自分を轢いた運転手その他の他人に迷惑をかけることもない。そして得られるリターンが大きいならさっさと済ませる選択肢もあるでしょう。ただ共同体としての社会のことを観点として入れるならば、子供が傍にいる場合はルールの存在を大人が共同体の一員として教える必要があり、そういう意味で渡らないという要因がありましょう。
ここで、急ぐ必要がないのに信号を無視してさかさか渡るのはどうかと思われます。なぜならそういう人は習慣として信号無視をする可能性が高くなり、周囲への注視が不十分なまま行動に及び無用なリスクを負うことがあるからです。まあ大抵こういう人の口癖は「忙しい忙しい」ですね。私自らへの戒めとして記しておきます。
『年収300万円の人が、ルールを「守るべきもの」としか認識しないのに対し、年収1億円の人は、そのルールの成り立ちや本質まで考えを巡らせることができます。確かに、道路交通法には「歩行者は信号機に従わなければならない」とありますが、同時に、道路交通法の目的を「危険を防止し」「交通の安全と円滑を図り」「交通に起因する障害を防止するため」とも定めています。つまり、これらの事態を回避できるのであれば、歩行者は赤信号をわたってはいけない、とは言い切れないとも考えられるのです』
この観点はあり得ます。というかそういう観点で物事を見ないと仕事が成立しない局面は多々あります。本当に特定のルールが適用されるべきかどうか、必ずいったん立ち止まって考えるのは必要なことだと思います。ここで「いったん立ち止まって」考えるのが重要なことであり、さも適用がないことが当然であるかのように立ち止まらずに渡ると車に轢かれます=お役所に突っ込まれます。面白いことに、天秤にかけているのが自分のリスクだと却って忘れる人がいますし、逆に会社のリスクをかけていると自分のカネではないという理由により忘れる人もいます。ここはそれぞれの人の個性が出るところでしょうか。

『「苦労は買ってでもするつもりでコツコツ努力しなさい。世の中甘くないよ」。これは年長者から年少者へのお説教で定番のセリフですよね・・・ このセリフの背景には「苦労は美徳であり、それに耐えてこそ力がつく」という考え方があります。これに対し、高い年収を得ることができる人は、不得意なこと、つまり“苦労”が必要なことなどはどんどん避けて、自分の得意なことに専念しようとします』
議論するだけであれば実に大賛成、机上において苦労なんてしなくていい派ですが、その前提として「将来苦労する可能性が相当低い」ことが条件です。そして現実には、この社会において将来苦労する可能性が相当低いなんてことはないように思われます。人生60年70年、その期間において苦労はあるだろう、老人たちが年収の多寡にかかわらずおしなべて上記引用「苦労は買ってでもしろ」と言っているのがその証左です。自分たちがその地位を得る過程で苦労してきたという経験があり、その経験が無駄だったなどと言いたくない自己正当化の観点からそう言うのです。この場合に我々若輩者たちが着目すべきは老人たちの自己正当化ではなく、前半部分「金持ち貧乏にかかわらず老人たちはおしなべて苦労をしてきた」という点だけでいい。つまり今後自分も年を取っていく過程で苦労する可能性が十分にある、と理解すべきです。もちろんしなくてもいい苦労は背負う必要はありませんが、現時点の自分のレベルに合致した苦労は、苦労する局面から脱却する技術の確立のため経験しておいて損はない、という考え方も成立し得ます。将来可能性として念頭に置いておいてもいい状況をマネジメントするために、一定の技術の確立は必要です。そういう意味で私は「苦労は美徳でも何でもない」けれど「状況のマネジメント技術のひとつとして身に付けておいて大きな損はない」と思う次第です。

以上雑駁にコメントを付してきましたが、最初に提示した「体のいい諦観」というリスクを取らない姿勢を敷衍して話が通る記事であったような気もします。要は上に引用した3つのポイントについて無関心であり続ければそれは「体のいい諦観」であると言えます。そもそも「カネを稼ぐ」という価値観に価値を見出すかどうかがこの記事以前の分かれ目としてあるのであって、どうでもいいと思うのであればこの記事は大して価値を持ちません。そういう意味では、私個人はこのニュースを取り上げたという一事をもって「カネを稼ぎたい」わけであり、それは何故であるかと思いを致せば、この世の中にこれだけ聴きたいダブテクノと読みたい四コマ漫画があるからということに行き当たります。だってカネないとCDも漫画も買えないし。だから私は、ダブテクノ代と漫画代を稼ぐために、これからも日々身を粉にして頑張っていきたいと思います。あ、この前買った[Ocralab] Kosmonautは典型的どろどろダブダブのダブテクノでマジよかったですお勧め!

































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