2022年 10月 1日
(土)
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◇ 何とか1ヶ月内
[16:29] | | 前回の更新で「アンテナをもう一度立て直すことができるのか、やってみましょう」と宣言した私は、更新したことを忘れないうちに更新するというあまりに手堅い方法を採用するに至り、今この時点で1ミリもネタがない状態で文章を書き始めている有様に、これはまったくもって面白味も何もない文章になるのではないかと戦々恐々としています。しかしながら素晴らしいタイミングで、前々回の更新つまり年初に絶賛の「鍋に弾丸を受けながら」第2巻が出ていまして、今回もいい感じで楽しみました。中東の砂糖菓子ハルヴァは食べたことがなく、Amazonとか日本の通販を探しても職人さんが作った上物のやつはなさそうで、これは中東の通販サイトから輸入するしかないと今まさにポチりかけまして、そこで販売単位が320gであること、つまり320gの砂糖の塊が(自主規制)という数字を叩き出した私の血糖値を直撃することに思いを致し泣く泣く断念。アラビア料理のレストランはたくさんありますが、デザートに出されるそれが漫画にあるような腕のいい職人によるものかどうかはわからない。うーむ、しかし行くしかないですかね。メイン料理はフムスとかファラフェルあたり、いずれも血糖値に優しそうな感じだし。一人アラビア料理って地味にハードルが高そうですが、昨今の一人めしの代名詞、何とシリーズ10作目、ゴローちゃんがまた今年も頑張るということで、私も負けてはいられませんね。あと書き下ろしのグリルドチーズの話が好き。アメリカでは毎年4月12日がグリルドチーズの日で、4月はグリルドチーズ月間とされているほど国民食らしいです。あれだけ広い国土、東西南北で全く文化が異なるアメリカで国民食というのはなかなか成立し難いようにも思われますがどうもさにあらず、食パンにいくつかのチーズを挟んでバターたっぷりのフライパンで焼くだけのシンプルな料理なのに、たとえば「grilled cheese recipe」で検索して出てきた10サイトくらいをざっと見てみますと、間に挟むチーズだけでもチェダー、ゴーダ、パルメザン、モッツァレラ、ブルー、マスカルポーネ、日本ではあまり馴染みがないかもしれないモントレージャック、プロヴォローネ、ハヴァティ、グリュイエール、ラクレット、ヤギの乳を使ったシェーブルなどなど、あれやこれやとチーズの組み合わせを試してきたことが窺われます。チーズは複数種類使うべしというのが大前提のようです。そしてほかにも、
・火加減は弱火か弱中火か。 弱火でじっくりチーズを溶かしつつパンに焦げ目をつけるのが優勢のようです。 ・パンは何がいいか。 何でもいい派、白パン派と自然発酵の酵母を使うサワードウブレッドが望ましい派が見受けられます。 ・パンの厚さはどうすべきか。 あまり厚切りだとサクサクしないので6枚切り程度がベストとする見解が多いようです。 ・バターのほかにマヨを使ってもいいか。 マヨだけ派は少数で、バターとマヨの両方を使うのが多いみたいです。 ・挽きたての黒コショウは必須か。 人気料理研究家や人気店がこぞって使っていました。 ・チーズのほかに挟むべきものは何か。 自由な彼らはむしろなぜ挟まないのか的にナチョやらチキンやら何やらいろいろと挟むものを紹介しています。
などなどの議論が交わされており、だいたいどれにも「Best Grilled Cheese Recipe EVER」「Perfect Grilled Cheese」とかもうウチのが一番と言い切ってやまないレシピが星の数ほど、ニュース番組でもおじちゃんがこだわりのグリルドチーズについて熱く語っているこの料理、確かに漫画にあるとおり、日本人にとっての卵かけごはん的な位置付けなのかもしれません。しかしハルヴァと同じくグリルドチーズも間違いなく炭水化物の塊。しかも食パン2枚の1セットじゃ絶対に足りず、もう1つ今度は別のチーズを入れてみるか、待てよマヨ忘れてたもう1回とか6枚切り一袋をいっぺんに使ってしまいとんでもないことになること必至。ここは自重せねば。次巻ではこう、もう少しテクニカルな、または作るのに結構材料が必要な、つまり私が間違っても作ってみようとか思わなさそうな、そんな治安わるわる地域の家庭の味的な料理とかないですかね。ともあれ次も楽しみです。
というところで英国女王エリザベス2世の崩御の報に接し、またひとつの時代が終わってしまった感しきり。その存在が日常であり何の根拠もなくそこに在り続けるんだろうと信じていたものが喪われること。私はイギリス国民ではなく、エリザベス2世の崩御についてイギリス国民が寄せる思いは、その生涯をイギリスに捧げた献身に対する惜しみない称賛や、弔問の参列が8kmに及ぶなど、新聞やニュースに載った情報からしか窺い知ることしかできません。ただ、かつて我が国における昭和天皇の崩御のとき、日本中が黒く暗くなったそのときはよく憶えています。毎日、いや数時間ごとにテレビに差し込まれる体温、血圧、脈拍、下血の有無などのご容態のテロップ、そして昭和64年1月7日早朝の第一報の直後、テレビ画面いっぱいに黒バックに白文字で表示された「天皇陛下崩御」の文字を、おそらく忘れることはないでしょう。 けれど、イギリス本国ではない英連邦の方々は複雑な感情を抱いているようで、エリザベス女王死去で揺らぐ「君主制」、英連邦で「共和制」論議が活発化とあるように、オーストラリアや旧イギリス植民地の中米・カリブ海諸国において「代替わり」を契機とした君主制から共和制への移行の動きが見えるようです。オーストラリアでは20数年前に共和制移行に関する国民投票が行われ、賛成45.13%、反対54.87%というぎりぎりの僅差で共和制が否決、君主制が維持された経緯がありますが、新国王チャールズ3世のアクション次第では再び世論が動きそうな気もします。また、中米・カリブ海地域ではやはり古き奴隷制の記憶があるわけで、上記ニュースにあるJamaica Observerはジャマイカにおける2大日刊新聞のうちのひとつ、その記事の見出しは「The Queen is dead, time to cut ties」とかなり刺激的なもの。これから数年にかけて、英連邦の諸国のスタンスが明らかになってきそうです。
音楽はちょっと最近Lo-fiに偏り過ぎたので、また何とか抜けようと基本のダブテクノに戻りまして、Drift Deeperのストリーミングを聴いています。さあ今日も1日在宅がんばるぞー的にテンションを上げたいときはシンプルなアップリフティングトランスのRazNitzanMusicで気合を入れて、さあ締めの文章をひねり出して更新だというところで急にバタついてすっかり手がつかなくなり、何とここから半月後なんですよ。こうね、一気に物を書けなくなった、瞬発力の衰えが更新停滞の原因のひとつですね。じっくり書いたってたいして良くならないものを無意味に寝かせて、何か時間を置くことで味が出るとか嘯いている人みたいですごくキモいです。いい加減配信しないうちにゲームとか企画のアンテナが立たなくなってネタ切れでつなぎの雑談ばかりしているVtuberみたいなウェブサイトになって久しいので、次はこの欄の本来の役割を果たすべくニュース投稿をしようと心に決めました。その際にはせめて1週間で書き切っていきたい所存。こうして言い切っていかないとやらなくなってしまったのがほんとよろしくないのですが、まあこの愚痴っぽい更新も次でおしまい、そう言い聞かせてこれからネタ探しのためのサイト巡回を、多分5年ぶりくらいですかね、行ってまいります。
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