BlackAsh News!! 新着順 - 9月 11〜 - |
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2009年 9月 20日
(日)
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◆ クレヨンしんちゃん:遺体は作者の臼井さんと確認
(毎日新聞)
[21:24] | | 荒船山の遺体が臼井儀人氏と確定されました。本当に残念です。いい漫画でした。子供への影響が、なんていう親の方がどうかしている。何度でも繰り返します。いい漫画でした。
謹んでご冥福をお祈りします。
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2009年 9月 18日
(金)
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◆ 亀井流劇薬 「中小向け返済猶予」法案、反発よそに成立構え
(MSN産経)
[15:39] | | さあ早速民主党内閣の経済オンチっぷりが発揮されようとしております。徳政令を出すらしいですよ。何でも、日本経済新聞によれば「中小・零細企業や個人の支援を目的とした借入金の一時的な返済猶予制度」つまり、銀行からカネを借りた中小零細企業や個人は3年ほど元本は返さずに金利だけ払えばいいという法律を作るらしいです。うふふ、こりゃどれだけ「この徳政令とやらで救済されるはずの中小・零細企業やサラリーマン家庭が逆にどん底に落ちて泥沼をのた打ち回ることになるか」、もう楽しみで仕方ありませんね。
『亀井氏が成立を目指すモラトリアム法案は、民主、社民、国民新の与党3党が連立政権樹立の政策合意に盛り込んだ「貸し渋り・貸しはがし防止法」だ。資金繰りが苦しい中小企業に借入金の返済を3年程度、猶予(モラトリアム)したり、金利などの貸し付け条件を変更できる措置を盛り込むことを想定している。個人に対しても失業や所得の減少で支払いが苦しくなった住宅ローンに同様の救済措置を盛り込む考えだ』 この返済猶予制度、法律で強制的に元本を一定期間返さずその間利息だけ払えばいいとして、経済状況の悪化した中小企業や個人から銀行が「貸しはがし」を行うことを防ぐそうです。そして、その猶予期間に何とかその人たちに力をつけてもらって、返済能力が回復したところでがんばってもらう、とのこと。銀行の犠牲の下、中小企業や個人の救済を行う、何とも民主党らしい、弱者の視点に立った政策ではありませんか… たとえ、これで更なる「貸し渋り」が起きたとしても、ね。
銀行なんて潰れればいいよバーカバーカ、とか単純な理由でこの法律に賛成している人は、貨幣信用経済完全否定論者か、圧倒的に脳味噌が足りていない人かのどちらかでしょう。この法律ができてごらんなさい。返さなくていいと言われるようなところに銀行がこれからカネ貸すわけないじゃないですか。ましてや消費者金融なんぞ、貸金業法が改正されて、何とか決算は黒字を出したものの、アイフルを代表にみんな青息吐息、とてもこんなところにカネ貸せる余裕はない。カネ借りなくちゃやっていけないのに誰もカネを貸さない、いわゆる「貸し渋り」を強制的に作出したいようですよ民主党は。カネ借りてようやく何とかなってたところに貸し渋られたら、資金が回らなくなって当然倒産ですよね。個人向けのローンだって審査がますます厳しくなって、持ち家や車なんてはるか夢の彼方。救われたはずの中小企業が次々に死亡、救われたはずの個人は倒産増加による景気悪化でどんどん追い詰められていく。こんなこと赤子だって、いや精子と卵子だってわかることですがね。
じゃあ、とか言って、法律でそういう中小企業や個人に強制的に貸すことにするんですかね。返ってこないカネを貸すと銀行にはいわゆる不良債権がたんまりと溜まって貸し倒れも増え、銀行自体がまた一昔前の不健全な状態に戻りますが。増大する貸し出しリスクを補填するために銀行はより高い利息を取りますから、せっかく借りることができた中小企業や個人はより重い利子負担に苦しみますが。経営が悪化した銀行は、この法律に賛成している人のご希望のとおりに当然潰れるでしょうが、それによる混乱の沈静化と荒れる金融業界の救済は全て公的資金つまり税金でやることになりますが。 以上でも問題ない、というのであれば、それはその方の信条として私の否定するところではありません。私は、これらの問題が「その手当てもなしに生じるのであれば」大いに疑問を持たざるを得ませんが。
いやね、これは何か裏があるんだよきっと。こういう荒唐無稽な提案の陰に隠れて、我々には思いもしない政界の陰謀と術策が巡らされているんだよ。そうとでも思わないと、まさかこれがガチで真剣に考えた末の政策提示だなんてことになったら、この内閣の圧倒的絶望的なまでの無能無策が早くも証明されることに。ついでに言うと本日付でこの話を財務相は聞いておられないそうで、いや初っ端からお見事な閣内不一致でございます。 まあね、この政策により貸し倒れが増えて自己資本比率が低下するのは自明なんだからさ、この政策と引き換えに、銀行にも多少の「モラトリアム」を、つまり同時に銀行のBIS規制を時限緩和して例えばこの返済猶予期間と同じ間は5%でいいことにする、とかの話が出るのならばまだわからないでもないんだけどさあ。そんな話どこにもないでしょ?
つーかだいたいさ、カネ返さない中小企業や個人について虫も殺せない弱者だという印象を与えている点でアレだよね。羊の皮をかぶった彼らのしたたかさは余人の想像を超えるよ。マジでガチでカネ返さないもん。一応多少は先の不良債権処理の現場を見てきた身からすれば、金融機関の素晴らしい程のそらっとぼけっぷり、それに対する中小企業や個人のツラの皮のクソ厚さには、いずれも何というかね、芸術品とでも言うかね… いや、商売ってのは生き馬の目を抜くと言いますがね、ほんとお見事、感服しきりですよ、皆様。
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