2015年 4月 4日
(土)
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◇ Black:桜と鰹
[21:55] | | 初物季節物を珍重する古い人間ですが、今年は、いや今年も多忙にてまだどちらもひとつふたつしか済ませていません。桜はもう終わってしまいそうです。鰹はそもそもそこまで好きではないのでもういいかな。初物と言えばレモンジーナが発売二日目にして出荷一時停止だそうですね。12月までの9か月間の販売目標100万ケースを2日でぶっちぎったそうで。一昨日昨日に赤坂見附セブンイレブンにふらっと立ち寄ったのですがありませんでした。自宅近くのセブンイレブンにはなく、スーパー二軒のうち一軒(非イオン系列)にもなく、もう一軒(イオン系列)にはあと三本しかありませんでした。一方ネットで広い売場・陳列棚にずらりと並んだ写真を見るに、大手小売つまりイオンさんヨーカドーさんあたりが盛大に在庫を押さえたようです。 ここで同じくサントリー先発商品で今や定番となったオランジーナを見るに、直近の資料として2015年1月22日公表のサントリー食品インターナショナル国内主要ブランド戦略によれば、オランジーナは950万ケース(前年比106%)の販売実績があり、2015年目標は1180万ケースとされています。レモンジーナの販売開始もこの資料に記載されているので、それと併せて相乗効果的にサントリーの果実炭酸系の立場を確立させて販売を伸ばそうという意気込みでしょうか。 しかしながらもここで窺えるのは、1180万ケースを売ろうとしているオランジーナに比べての、レモンジーナの12月までの販売計画100万ケースの少なさです。オランジーナは1ヶ月に約100万ケースを売ろうとしているのに、レモンジーナはいくらオランジーナの後発で二番煎じ感があるとはいえ少なすぎます。そういえば2012年のオランジーナ発売当時の販売計画は年間200万ケース、それがバカ売れして800万ケースまで引き上げた経緯がありました。レモンジーナもそれと同じ道筋をたどることになるのでしょう。これをネットでは品薄商法だという人もいるかもしれませんが、大手小売やコンビニへの商品納入を破ってまでメーカーがそれを単独で行うかというと、昨今の大手小売・コンビニとメーカーの力関係、つまり大手小売・コンビニの方がメーカーより強い状況からしてなかなか難しいところ。メーカーは小売等に商品を納入できない場合かなりの違約金を支払わなければならないはずです。つまるところ、それなりにいろいろと、発売当初の卸価格とオランジーナの卸価格、他の商品との関係、卸・小売との関係も含めて、まあこのあたりは歯切れがどうしても悪くなりますが、考えられているはずです。 肝心の味は、ネットでは賛否両論のようですが、苦味が嫌いな人はそもそもオランジーナもそんなに好きではないでしょう。オランジーナもレモンジーナもいずれもピール(皮)のエキスを加えた味わいが特徴的なものです。それに慣れないとちょっとあれかもしれませんね。あ、私は血糖値的に考えて同じくサントリーが主力に据えている「サントリー天然水」(何と2014年8300万ケースの販売実績)でいいです。最近水に果実フレーバーをつけたの結構出てますよね。いろはすとか。
おっとっと2か月ぶりなのでいつものダブテクノと四コマの話だけでは申し訳ないなどと思い記事を書いていたらこんな長さに。まあ相変わらず身体ガタガタです。四コマはここ2ヶ月大豊作なのに。「蒼樹うめ:ひだまりスケッチ」第8巻でついに私がこよなく愛するヒロが卒業ああああ。新キャラが出てきましたが、まだまだこれからといった印象。あまり受けなかった場合に沙英ヒロコンビを引っ張ると失速するような気がしますが… 「芳文社:ガールフード 〜 おんなのこ、お食事アンソロジー 〜」は、今を時めく「幸腹グラフィティ」も加えての女の子がごはんを食べる漫画集です。やっぱりごはんをしっかり食べる女性は見ていていいものです。あれはカロリーがこれは栄養がなどと言わずにいろいろ食べてほしいものです。アニメ終了とほぼ同時に発刊、ていうか以前ぶつぶつ言ってた割に何とかアニメ完走できてとてもうれしい「川井マコト:幸腹グラフィティ」第5巻でもヒロイン4人がぱくぱくなんでも平らげていくシーンは非常に好もしいものです。スウェーデン出身日本在住の漫画家オーサ・イェークストロムによる「オーサ・イェークストロム:北欧女子オーサが見つけた日本の不思議」では、スウェーデンでは低脂肪牛乳じゃないとダメ、炭水化物と肉は身体に悪い、などと相当に食に関して気にするようですが、私もスウェーデンで育てばこんな身体にはならなかったのではないかと、好きな物を和食洋食問わずいろいろといただいてきた結果としてのこの身体を眺めては、いやもう眺める気もしませんですねはい。私は、スウェーデンについては、美男美女揃いの王室、イケア、強烈なハードミニマルDrumcodeレーベルに代表されるスウェディッシュテクノ、デスメタル系が有名だけどクッサクサなメロディックメタルも多々輩出するスウェディッシュメタル、さらに世界一クサいとされる発酵食品シュールストレミング、スウェーデンの酒スナップス、魔女の宅急便の街のモデルはストックホルム、ストックホルムで賃貸物件を借りようとしても8年くらい待たされること、くらいしか知りません。そんな貧弱な知識の私ですが、この四コマ漫画は上で紹介したオーサ嬢のブログを書籍化したもので、なかなかに楽しめました。何たってオーサ嬢がかわいい。コミティアでコスプレ売り子している自分の年齢を気にして恥ずかしがってしまうオーサ嬢がかわいい。これはオーサ嬢があたふたする日常に萌える漫画であるという読み方を提唱したいところです。 四コマからのスピンオフ的に芳文社でストーリー漫画として連載している「山東ユカ:スパロウズホテルANNEX」第1巻でも巨乳と武力はますます快調。でもちょっとページ数が薄すぎませんかね。もうちょっと溜めてから出してくれても。飲料会社の主任の常道外の活躍が痛快な「楯山ヒロコ:主任の一ノ瀬さん」第1巻は同作者による「椿さん」に通じるものがあり、椿さんファンであればこちらもおすすめ。 女子高生占い師の日常を描いた「小池恵子:路傍のミオ」第2巻で完結、この何といいますか、同作者の「ななこまっしぐら!」で旦那さん大好き若妻を描きラブラブビームを毎度発射している中で、別の作品で厳しい現実と毒を吐きたくてたまらないという感じの作者のスタンスが好きです。そして怒涛の3月末芳文社、「黒田bb:Aチャンネル」第6巻になって何かあれですね、心の赴くままに好き勝手やらせてもらってます感があふれるキャラの動き方が非常にいい感じ。「得能正太郎:NEW GAME」第2巻ではまさにヒロインのみならずコウちゃんがあざといほどのかわいらしさ、これはもはや悶絶するしかない。「器械:スクール・アーキテクト」第1巻、前半部分ははちゃめちゃ個性な女子高生たちの日常だと思っていたら後半がいきなりのストーリー漫画的シリアスに切り変わって驚きました。ハル編はあれで終わりなんですかね。何かこうもう少し後日談をですね。
え、マジかよまだ買った四コマ漫画の半分も書いてないのにこんな量だと。あわてて音楽系に移行いたします。といっても最近はなかなかいいのが出てくれませんで、久しぶりにクラシックしかも重たいブルックナーにまたのめり込み、交響曲第8番の指揮者違いをさくさく購入。ついでにブラームスを買ってみましたがやっぱり何だかこう重厚さ不足に肩透かし感が否めず。物足りなくてやっぱり個人的に定番のCoppice Halifaxのダブテクノ「Coppice Halifax:M31」はごわんごわんと沈み込んでいく音響が素晴らしい。CD版とDL版で尺が違うので両方買いました。さらにずっと待っていた「Variant:Auratia」が本当に素晴らしい。この淡々と染み込む音、睡眠時にほぼ毎日かけております。そしてちょうど皆既月食の今日、Steve Roachが皆既月食シリーズ第3弾をリリース。「Steve Roach:Bloodmoon Rising – Night 3」では消えていく月を不気味に描いております。月が消えた束の間にかすかに漂う紅い狂気はきっと誰も知らないままに人の心を侵食し、まああれですよ、つまりこの曲を紹介するべきことをこうして思い出した瞬間に、まさにこの文章を書いていたことにより皆既月食を見逃したことに気付いたわけです。もうね、せっかくこの曲をかけて準備までしていたというのにどういうことですかね。もしかしてもう脳味噌がひとつの作業しかこなせなくなってきているんですかね。人間としてもうそろそろ終わりが見えてきているのではないかと最近思うのです。ああきっと月のせいだ。
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