BlackAsh News!! 新着順 - 12月 21〜 - |
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2004年 12月 31日
(金)
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◆ あみーゴ嬉し涙がキラリ…大手レコード会社に移籍
(サンケイスポーツ)
[07:33] | | 『4月に歌手復帰した鈴木亜美(22)が30日、東京・新宿の東京厚生年金会館で行った復帰後初の本格的ツアーの最終公演で、来年1月1日から大手レコード会社、エイベックスへ移籍することを発表した』 あみーゴがとうとう本格復帰への階段に足を掛けました。魑魅魍魎が蠢く芸能界、いったん契約問題でグダグダになってしまうと内輪の力が働き後は落ちていくだけという経過を辿る芸能人が多い中、鈴木亜美、堂々の再チャレンジです。彼女の復帰に際し、既にいろいろと「もう旬は過ぎた」「松浦亜弥にポジションを奪われた」などと言われています。それは間違いないです。この前のシングルは、宣伝が極めて乏しかったことが響いて1万枚程度、ここから持ち直すのはかなりきついと思われますが… AVEXの宣伝力でメディアへの露出が増えれば3万枚くらいは期待できるか、というところでしょう。
そして何より、現在のAVEXスタッフがどこまでいい曲を書けるかにかかっているといっても過言ではないですね。この点は、最近散々なAVEXの曲を見るとやや疑問符が出てくるのですけれど。あとは、とりたてて芸の無かった鈴木亜美自身が、どこまでしっかりとした受け答えが出来るようになっているか、もう若さと勢いでは通用しない年齢になってしまったから、そこらへんのテクニックも重要になってきます。
ともあれ、まずはここまで這い上がってきた彼女の根性をメジャーシーンでとくと拝見することにしましょうか。正直、私は彼女の復帰が少し楽しみなんです。小室傘下時代にはまだ若かったし、キャラ作りのせいもあって全く見られなかった人間味や彼女自身の力が、一連の経験を踏まえてどこまで出せるものなのか、人間の変容として少し興味があるところなんですよ。公式サイトは元日にオープン。うん、ひとつやって見せてくれよ、鈴木亜美。
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2004年 12月 30日
(木)
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◆ 自宅から携帯 36歳男逮捕 奈良女児殺人
(スポーツニッポン)
[15:14] | | 『奈良市の小学1年の女児が連れ去られ、殺害された事件で、奈良西署捜査本部は30日、わいせつ目的誘拐容疑で、毎日新聞販売員小林薫容疑者(36)を逮捕した』 事件発生から44日目にしてようやく容疑者が逮捕されました。殺害だけでは飽き足らず携帯電話を駆使して挑発と脅迫を繰り返した思い出すも凄惨な事件。容疑者は否認をしているとのことですが、容疑者の自宅にその携帯電話とランドセルがあったということで、かなり厳しい話になってきそうです。しかも、この男は過去に幼女への強制わいせつ・幼女殺人未遂の前科持ち、自宅にはポルノコミックやらそれ関係の本がたんまりということで。昨日には、なじみの喫茶店の店員や客に携帯を見せ、あの女児の無残な遺体写真が送られてきたなどと言ったり、それを待ち受け画面にしているなどと見せびらかしていたとのこと。非常に自己顕示欲が強いことが窺えます。各紙、朝日、読売、産経そして毎日(謝罪文あり)と、関係報道が展開されています。続報と、真実の追究が待たれます。
ところで一点、何ともはや残念ながら、紀宮清子内親王の婚約発表が3度目もスマトラ沖地震とこの逮捕報道にかき消されてしまいそうな件について。
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◆ 津波の知識 世界最大の津波高さは…?
(防災システム研究所)
[03:59] | | 今回のスマトラ沖大地震、どうやら死者が10万人に及ぶ可能性もあるとのことで、ただただ亡くなった方のご冥福と、一刻も早い救助の手を望むことしきりです。今回の津波は高さ10メートルに達したとのことで、そもそも例えばモルディブみたいに海抜が1メートルの島々のどこに逃げればよいのか、人間の無力さを思い知った次第です。10メートルといったらビルの3階ですよ。どうしろと。
しかし、それを上回る津波が過去に起きていたという恐ろしいデータを見つけて呆然。日本は昔から世界でも有数の地震大国で、津波の被害も何度となく受けていますが… 『日本最大の津波高さは85m(1875年の地震津波、沖縄南方の石垣島)。日本・本州最大の津波高さは、38.2m(1896年の明治三陸地震津波、岩手県綾里村)』 いやちょっとなんだって85メートル? 1階を3.3メートルとして25階建てのビル? どこに逃げたらいいんだこれ? どうしようもないじゃないか。どうやったらそんな津波が起きるんだ… 日本でこれなら世界はどうなんだ? 二本以上の地震があるってのか? 『世界史上最大の津波高さは、500m(1958年7月にアラスカのリツヤ湾)といわれています』 えーと、どうしたらいいのかな。500メートル? 桁ひとつ間違えてない? つまるところサンシャイン60(240m)水没、横浜ランドマークタワー(296m)水没、東京タワー(333m)水没、ニューヨークのエンパイアステートビル(381m)水没、あのテロにより今は無きワールドトレードセンタービル(417m)水没、そして現在世界一のペトロナスツインタワー(452m)水没、そろそろ完成してるかもしれない台北国際金融センター(508m)の頭がちょこっとだけ出る仕儀と相成りました。映画で見てるような自由の女神を飲み込むような津波が実際に起きたんだ… 500メートルて。
ちなみに、 『世界史上、津波による最悪の犠牲者数は、1883年ジャバ島クラカトウ火山爆発による津波で、死者36,000人』 ということで、今回のスマトラ沖大地震による津波は史上最悪の被害をもたらすことになりました。この防災システム研究所でも、今回の津波について既に特集が組まれています。記録を見るだに余りに凄惨過ぎる… ただただひたすら、ひとりでも多く助かって欲しいです。
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2004年 12月 29日
(水)
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◆ 闇の正体!善意の募金に重大疑惑
(毎日放送)
[03:18] | | 『この冬、街頭でよくみかける緑色のジャンパーを着て「難病救済」を呼びかける募金集団。集めた善意のお金は、一体どこへ行くのか? その先には、ある“疑惑”が待っていました』 私は、街頭募金行為またはそれに類する行為がどうしても信用できません。他人が使途を定めて提供したはずの金銭を勝手に使途以外のことに使って平気な顔をする人たちを、実際に何度も見てきたからです。経費だから仕方がないと開き直る人たちを何人も知っているからです。さらに言うならば、我々は募金を受領する相手方のことを何一つ知らない。ビジネスでは、そんなところに投資することは絶対にありえない。そして、ビジネスだろうが善意だろうがカネはカネとして同じ意味を持つわけです。どうしてそんなところに大切なお金を任せることが出来ますか。なぜもっと自分で調べてある程度信用できるところに任せようとしないのか、不思議で仕方がない。ましてや、標題リンク先記事のように、その軽挙な善意を逆手にとって不当に集金を行っている団体があるということを知っている以上、そんな街頭募金に協力することなどとてもできません。これはあくまで私個人の考えですけども、正当に活動している団体においても、募金額の何割が経費に消え、何割が実際に困っている人たちに届くのか、しっかりとその手にした募金箱に目立つ字で書いて開示すべきだと思うくらいです。
記事中では、いろいろな調査を重ねた上に、 『「連絡先を聞かれたら、連絡先や名前を言わず、『上(ウエ)のものに連絡させますので連絡先を教えてください』と言い、連絡先を聞き、リーダーにいう」「常に大きな声を出して募金を呼びかけてください。一般の人や周りから『頑張っているかどうか』の判断は『声を出しているかどうか』です」 募金集団の実態は、時給1,000円で雇われた集金組織だったのだ』 という結論を持ってきています。これが本当かどうかはわかりませんが、実際にそういうことを… 人の善意を詐取して積み重ね莫大な額の金銭を引っ張っている人はいます。ちょっと前に出来たNPOという隠れ蓑を使って最近ますます活発に動いていることも知っています。こういうことを知りながら、募金の箱に小銭を入れることなどとても出来ない。標題リンク先記事中では大阪駅の話をしていますが、大阪駅だけではなく天王寺でも千葉でも柏でも品川でも渋谷でも新宿でも名古屋でも、日本中どこでも、特に年末年始ムードで気の大きくなった人たちを狙って、同じことがあるのです。
今まで述べてきたことからすれば、私が募金というものをどう考えているか十分にお分かりのことかと思います。あのね、人の善意が活かされるかどうかなど究極的にはどうでもいいんですよ。問題は、人が入れたその金がどのように使われて、いつまでにどこに宛ててどの程度送金され、それがどのように使われて、実際に効果が上がるかどうか、に尽きるのですよ、募金というのは。善意で飯は食えないが、カネさえあれば飯が食える。募金とは、善意を提供するものではなく、カネを提供するものなのです。これが事実です。そして、隠す必要などどこにもない事実です。なのに、集めた金の使い道すら事前に予め目立つように公開せず、まさにブラックボックスのまんま、ひたすら人の情けと善意にすがるような集め方をする街頭募金を、私はどうしても信用できないのです。
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2004年 12月 28日
(火)
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◇ 気になるスレ : 2ch プヲタのしこしこ防衛記録
[01:18] | | プロレス板より、プヲタのガチ過ぎる戦いが繰り広げられるスレ。
このスレではシナリオも結末も何も決まってない。ただ男たちはリングに上り、精一杯命をかけてオナニープロレスをするだけ。迎えるはどれもこれも歴戦の強者たち。プロレスが八百長なんて言わせない。見ろ、これがガチで戦う男たちの姿だ…ッ!!
いや、とんでもねぇヤツらばかりだよ。まさか久本や光浦や谷や扇や腰野や田嶋を使うとは…(以上敬称略) 今夜、オレは信じがたいものを見たよ…
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2004年 12月 27日
(月)
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◇ 気になるスレ : 2ch 【プリーズ】初めて飛行機に乗ります【アドバイス】
[17:08] | | 航空船舶板より、混ぜっ返しあふれるスレ。
いやまさか信用するはずがないと思うけどもさ… でも万が一の可能性がないわけではないぞ。飛行機初心者に飛行機の乗り方をいろいろ教えているスレですが、自称上級者たちがいうことは果たして正しいのかどうなのか…
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◆ 津波で9200人超死亡 日本人20人が不明(追加)
(共同通信)
[03:16] | | 『インドネシアのスマトラ島沖で26日、マグニチュード(M)8・9の巨大地震が発生、最大で高さ10メートル級の津波がスリランカなどインド洋沿岸の少なくとも7カ国を襲い、死者総数は9200人を超えた。バンコクの日本大使館によると、タイ南部の人気リゾート、プーケットなどで日本人約20人が行方不明になり、うち10人は波にのまれた可能性が高いとして確認を急いでいる』 うわー何かとんでもない大震災が。M8.9という数字は、阪神淡路大震災(M7.3)の… えーとマグニチュードが1増えると32倍のエネルギー増なので、2弱くらいの差として約256倍以上の力を持つ地震ですか。絶句。共同通信の報道を見ていると、時間が経過するごとに死者数がどんどん増えていっていて空恐ろしい限り。プーケットやペナン、モルディブといった日本人に親しみのある観光地でもものすごい被害が出ているようで、邦人と思われる遺体確認という未確認報道もあり。あと数日後、年末年始に入っていたらもっと多くの日本人を含む観光客が訪れていたことでしょう。ともあれ、続報が待たれるところです。いやしかし10メートルの津波て。台風や新潟中部地震のこともあって、どうしても他人事とは思えないよこれ。ここらへんの地域と日本は先の第2次大戦から浅からぬ関係があるわけだし、日本政府が何か緊急支援策を打ってくれれば… 救援物資が余ってるところってあるんだろうか。
(追加) 死者1万4000人超えだそうです… 何ということか。あと阪神淡路大震災の256倍ね。計算間違ってた。すみませんでした。
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◆ 家の中でもスッポンポンはだめ! の珍条例
(サンケイスポーツ)
[01:58] | | 『メキシコ南東部タバスコ州の州都で、室内で全裸になることが禁止される。来年元日施行の市条例で、違反すれば逮捕されたうえ禁固刑も。当地は、ただでさえ暑い土地柄だけに、涼しい風を求める“室内裸族”派が多いとか・・・ 「じゃ風呂はどうすんだよ?」との心配はご無用。同条例はシャワー室まで規制するのではなく、窓の外やご近所さんに向かっての“露出”が対象。つまり外から見えなければセーフで、例えばカーテンを下ろせばOKなのだ』 そこで日本の文化たる「萌え」の出番ですよ。カーテンを開けていても全裸つまり身体に何も着けない状態でなければいいのですから、例えばエプロンとか大きめの男物ワイシャツとか紺のハイソックスとか頭にネコミミをつけることに意義を見出すような文化を定着させれば、吹く風に清涼を十分享受することが出来る上に条例違反もなく、さらに萌えまで味わえるわけですよ。現在やや閉塞感すらちらほら見受けられる秋葉原文化ですが、国際化を叫ぶなら、受動的にメディアに出るだけではなく、こういう潜在的市場に積極的に打って出るべきだと思うわけですよ。それこそ真の国際化、萌え文化が全世界を席巻する時だと思うわけですよ。全世界でネコミミだの首輪だのがもてはやされ流行したら微妙にイヤっぽいのは忘れるべきなのですよ。 『同国の市町村で可決する条例の多くは「市の歳入不足を補うのが目的=罰金目当て」との地元報道もある。だが、全裸禁止条例で罰金を期待しても、市ではのぞきも条例で禁止されており、発見者が違反者を通報しないケースが考えられ、歳入増には「?」が付きそうだ』 ダメじゃん機能しないじゃんこの条例。通報者からものぞきで罰金を取って二重取りウハウハな策略って感じだったのだろうか。余りに虫が良すぎるな。まあ、世界には「金魚鉢禁止」を始めとする奇妙奇天烈な条例があることだし、これもその中のひとつとして楽しめばよいという類のものだろうかね。もちろん日本にも、「岡山県小田郡美星町繁栄条例」を始めとする面白いブツが結構ありますですよ。日本のヘンな法令についてはこちら。いろいろあるもんだなぁ。
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2004年 12月 26日
(日)
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◆ イモ売って借金返済!チームも存続
(日刊スポーツ)
[13:50] | | 『クロアチア3部リーグのネデルジャネックが、イモに救われた。借金が苦しく、サポーターに救済を願ったところ、農業を営むサポーターから合計数トンのジャガイモが寄付された。これを売ったところ、借金はほぼ完済』 ああ、何て心温まる話でしょうか。地域密着のサッカーチーム、サポーターの農家たちのおかげで何とか危機を脱出、選手たちは奮起を誓い、恩返しのためにぐいぐいと2部昇格、そして数年後1部リーグにジャンプアップで一躍有名になり、昔の借金はどこへやら、グッズも売れて選手たちもバリバリ稼ぐようになりました。そして目の前に控えるは優勝を決める大事な一戦、それはクロアチアの首都ザグレブで満員の観衆を背にした舞台。誰がこのような輝かしい舞台で自分の才能を試すことが出来ると思っていたでしょうか。その大事なゲームで選手たちは期待に応えて大活躍、見事3−0で相手チームを撃破して歓喜のシャンパンを浴びたのです。華と酒が舞う夢のような祝勝会、それを終えて地元に帰り、2年前に建て直して随分と立派になったチーム本部のビルの1階で選手たちが見たもの… それは、サポーターの農家たちが優勝祝いに持ってきたジャガイモの山でした。収穫したばかりで泥にまみれた汚いジャガイモの前に立ち尽くす、いまや数千万円を稼ぎ出し、イタリアやフランスから仕立てた服を着込んで洗練された選手たち。やがて、一人の選手が、素手でジャガイモを手に取り、誰にともなく呟きました。ああ、これがあったから僕たちはやってこれたんだ。その声が合図だったかのように、選手たちは泥だらけのジャガイモを手にとってほおずりし、今までで一番の涙を流しながら、めいめいがジャガイモをひとつずつ、立派なスーツのポケットに入れました。ジャガイモの裏に見える農家たちの無骨な笑顔… 来年のさらなる躍進は、ここにしっかりと誓われたのです。
ううう、書いてて涙ちょちょぎれてますですよ。感動だ。映画化決定だ。ところでジャガイモ数トンで完済できる借金ていったい、と激しく思ったのでクロアチアという国を見てみますと、2002年時点で給料は日本の4分の1強なのに物価は日本と対して変わらないかやや低目という恐ろしい状況で、消費税22%、失業率も同じく22%が国民のあえぎすらかき消してのしかかるお国柄。で、物価が日本と余り変わらないというので、とりあえずジャガイモの卸売段階での値段を大阪卸売市場で調べましたらキロ100円程度。まあ少し低くしてキロ70円とし、数トン=5トンで計算すると、70(円)×5000(kg)=35万円ということで、いやちょっと待てオレが返すから代わりにチームのオーナーにさせてくれとか思ったわけですけども。まあ以前にはノルウェー下部リーグにてエビで選手を釣ったチームもあるのですから、下のリーグ事情はなべてこういう感じなんでしょうね。ともあれ、上の感動ストーリーが現実になるよう、そして私のところに映画化の話が入ってくるよう、ネデルジャネックはこれから心機一転がんばってください! グーグルで現在検索結果ゼロ、どんなチームなのかこれっぽっちも知らないけど、BlackAshはネデルジャネックを心から応援してますですよ!
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◆ あらおの新宿ラーメンvagabond
[03:42] | | ラーメン関連の日記やblogといったら、筆頭にどうしたって、今年も順調に900杯超という信じられない数字をこなしている「自称「日本一ラーメンを食べた男」のラーメン日記」が来てしまうわけですが、私が新宿大好きなこともあり、新宿のラーメンに焦点を合わせた標題リンク先のページもよろしいかと思います。独自のレーティングと詳細な解説がなかなか見ごたえあり。同じ人が書いた日々のblogもありまして。ラーメン激戦区の環八や目黒、恵比寿もいいけれど、次は新宿に足を伸ばしてみようという方はここを参考にされるとよろしいかと。
いやね、久しぶりに新宿行って、そんでふらふらと歩いていたら高円寺で有名な魚介系+とんこつの「田ぶし」が新宿に店を出してたのを見つけたんですわ。しかも新宿でも激戦区中の激戦区、東口SMBC・アルタ裏周りに。うん、とりあえずも何もよろしかったです。けぷ。高円寺よりもちと薄めかと思うけども、それが却ってOK。あそこらへんの脳内ラーメンマップを書き換えねばと思ったですよ。
ちなみに、私の新宿東口〜歌舞伎町の脳内ラーメン一言レビューですが、めんどくさいのと言われてもわからんと思うので何々系とかいう味の解説はせずに感覚的に主なところだけを書くと、
田ぶし:魚介系がダメでも一度はどうぞ。欲を言えばチャーシューがちと。 康竜:強い味がいい… んだけど渋谷の方がよかった。麺は超固で。 二郎:何をおいても三田本店で食うべきだが胃腸が弱い人はこっちで。 大八軒:出来不出来が激しい… 期待してたんだけど。 三代目○助:いい。勧められる。でも伊勢丹方面はあんまり行かない。 ザボン:スタンダード。まあまあいけるかと。でも駅から遠い… 光麺:池袋の方が… うーん、新宿は鬼門なのかな。 くじら軒:よかったんだけどなぁ… まあマイシティでご飯食わないし。 山頭火:まあ安心感はある。でもミロード自体余り行かない。 桂花:うーんスープが負けてる。この程度なら他に行くかな。 やんばる:麺と同時にすげー濃い味の肉が食いたい場合に。沖縄そば。 博多天神:しょぼーん。入る直前まで期待してたのに萎え。 日高屋:あーうー、海の家風味。 神座:大阪から鳴り物入り… の割には、ね。まあそれなりに普通。 天下一品:時々無性に食いたくなる。あくまでも時々。 大島:そんなに特徴なく、ごく普通だと思うんだけど。 和歌山っ子:しょぼーん。 坂内:安定感あり。チェーン店にしてはいいと思うです。
まああんまりいいところとは言いがたいっつーか歌舞伎町来たらラーメン以外のものを食べることが多いのでどうも… まあ、詳しくはそれこそ標題リンク先で検索してどうぞ。簡単に検索できるよ。
品川の品達に軒を並べている店がそれなりにいいって聞いたので、今度行ってみることにする。
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2004年 12月 25日
(土)
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◆ 仁志メタメタ「スーパーつかない選手は厳しい」 FA宣言空振り
(夕刊フジ)
[06:25] | | 現在の日本プロ野球界で一番恥を晒している選手をご紹介しましょう。それは、近鉄との合併で出来上がった新生オリックスでやるのがイヤだよゴネゴネそもそも商法では云々と見当違いの法律論(あんなもん特殊社会なんだから商法よりも協約を優先すべき)までマスコミから展開させた上さらに「ファンのため」を標榜しつつ自分たちの年俸はどこまでも死守して経営難の打破に協力しようとしない選手会の威を借りてごねまくり我が意を通した岩隈選手でもなく、起用方法について交渉ルートを無視して直訴という普通の被使用人なら許されないゴタゴタを巻き起こした挙句巨人しか行くところがなくて大幅減俸でようやく妥結した清原選手でもなく、「栄養費」の流行語を流行らせてオーナーを次々と辞任させ「オーナー殺し」の異名を鳴り響かせて何とか楽天入りした上に何だか知んないけどできちゃった結婚めでたしめでたしと相成った一場選手でもなく… 『巨人からFA宣言したものの、メジャー球団からのオファーがなく、残留が濃厚な仁志』 選手でございます。つまり、30歳という高年齢、打者に圧倒的に有利な巨人公式球の「飛ぶボール」でやっていて今年は打率.289、本塁打28本、打点60、盗塁3、出塁率.329という成績で年俸推定1億5000万円という明らかに貰いすぎの状況で、FA宣言も高らかに意気揚々とメジャー挑戦をぶち上げ、しかも「年俸1億円最低ライン宣言」までかまし、相変わらずのビッグマウスっぷりを発揮しましたが、しかしまあ制度上の問題もあるだろうけど巨人を退団して渡米しトライアウト(入団テスト。メジャーのスカウトたちに練習等を見せて値踏みしてもらうこと)をすることなくいつまでも巨人との両天秤、悠々とメジャーのスカウトを待っていたけれどオファーが何一つとしてなく、足元を見られた巨人に交渉期限をばっさり切られ、成績に比べて貰いすぎの年俸とそれによる高額な移籍金で他球団も食指を動かさず(3割も行かない程度の選手ならもっと若くて活きのいいのが安く手に入る)、今現在アワアワな年末である仁志選手でございます。
もともと仁志選手はその放言癖と自信過剰っぷりが面白い選手でありました。自分は3割に一度も到達したことがないくせに、イチローがメジャーに行ってフィーバーを巻き起こした時のビッグマウスは、一部の野球ヲタの記憶に残っています。別に私はイチロー至上主義者でも何でもなく、薬物を度外視すればボンズがやっぱどうしたって怪物ランクで、イチローはそれよりも落ちるかなと思っている人なんですが、仁志選手曰く、
『イチローには、メジャーへ行く前に、セ・リーグでやってみてほしかった。メジャーの投手はあまりフォークボールを使わないし、直球でどんどん勝負してくるから、バットにボールを当てることは比較的、簡単だろう。その点、パ・リーグと似ている。イチローの、"当てる技術"は確かに抜群だけど、そういう背景もあった。左打者で俊足のイチローなら、当てさえすれば、ボテボテのゴロでも内野安打にして、打率を稼ぐことができるからね。ボールになる変化球を多投してくるセ・リーグなら、あそこまでは打てなかったと思うよ』
だそうですから。メジャーのピッチャーが日本以上にコントロールを重視し、変化球特に鋭く落ちる球を武器にしていること(速球を見せ球にしたカットボール等)すら知らずに、またイチローのバットコントロールが恐ろしいほどに変化球に対応し切っていることも理解できず、さらにイチローの内野安打は脚の速さもさながら嫌らしいほどに内野の守備範囲の微妙な点に向けて打つ技術で内野安打を稼いでいることもわからず、自分もあのくらいのゴロなら打てるよへへーんと抜けた発言をかまして、自分がセリーグでやってるから偉いんだぞという大ボケっぷりを晒し、さらに重ねて、
『イチローがメジャーでゴールドグラブ賞を取ったというけど、守備に関しては、明らかに由伸の方が上。イチローは元投手でモーションが大きい。その点、由伸は捕球してから投げるまでが速いからね』
同僚の高橋由伸を引き合いに出してまで言いたいその気持ちが幼さを隠しきれないっつーかね、確かに由伸もまあそれなりの守備をしているけれども、内野手でもあるまいしモーションの速さよりも送球のコントロールとスピードの方が重要な外野手の送球をわかったつもりでいる空滑りをかましてくれたわけですよ。で、仁志選手、そこまでぶっちゃける貴方はメジャーの舞台に立てるんですか、と。もう恥ずかしいったりゃありゃしない。
いや、仁志選手がそういうキャラであり、そうして自分を鼓舞したりもしているんだろうなということは十分わかってるつもりなんですけどね、でもさ、ビッグマウスがサマになる人とならない人っているじゃない? そういう分け方をすれば、例えばモハメド・アリは、何度か試合に負けているけれども確実に前者だった。そして仁志選手は明らかに後者で、しかも相当いい感じまで病状が進んでると思うわけですよ。
『仁志は「米国へ渡る日本人が増えたことで、メジャー球団が日本人を評価する場合、以前より慎重に時間をかけるようになった感じはする。特に、松井(秀喜)みたいな選手はともかく、おれみたいにそこそこ日本でやってきていても、“スーパー”の付かない選手に対してはね」と嘆く』 うわわ、「おれみたいにそこそこ日本でやってき」たときたか。一度も3割行ってないのにそこそこ発言ですか。打撃はおろか自慢の守備でも同じ巨人のセカンドだった篠塚選手すら全くもって超えてないのによく仰いますこと。いやまあ篠塚選手は一流だと私は思うので、比べる相手が悪いですかね。仁志選手は現時点では一流半どまりの選手だし。でも、自分で「スーパー」がつかないって言っちゃうなんて、いつもの彼らしくなく弱気だなぁ。これはこれで淋しいなぁ。やっぱメジャーから何一つオファーがないからかなぁ。挙句の果てZAKZAKにまで 『このレベルの選手がメジャーを夢見るにはまだまだ厳しいというのが現実のようだ』 とまで書かれてしまい、すっかり株を下げた仁志選手という顛末でございましたとさ。がんばれ仁志選手! もし奇跡が起きてメジャーに行けたらオレは追い続けるよ! きっとイチローを意識しまくっていろいろまたぞろかましてくれるはずだから!
あ、でもZAKZAKが標題リンク先記事仁志選手の写真や二岡選手の写真のキャプションでかましてるパクリはちといただけないと思った。ギター侍ばかりかよZAKZAK。
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2004年 12月 24日
(金)
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◇ 気になるスレ : 2ch バブル期のクリスマスについて教えて!
[04:24] | | 生活全般板より、徒花咲き乱れた時代を回想するスレ。
私は現在三十路前、バブルの恩恵を全く受けずに不況突入後社会に出た世代です。いわゆる団塊ジュニアにぎりぎり入るか入らないか、という。ただ、テレビでバブルの状況は知っていたので、大人になればこんな贅沢ができるんだ、と思っていたこともありました。就職は完全な売り手市場で内定後の囲い込みと称しての内定者旅行とか、W浅野のトレンディドラマとか本当に懐かしい話です。けれど、私が社会に出るころには日本全体が夢終わり、国敗れた後に残った山河すら汚染され、敗北の呻きがそこかしこで上り、社会の歪みがじわじわと弱き者を押し潰していきました。そして、私が従事した仕事は、バブル期の借金の後始末、不良債権処理の仕事でした。
二度と繰り返してはならない、といろいろな人たちが言うけれど、また景気がよくなったら、みんなそんなことは忘れて踊り狂うだろうな、と私は思う。金融をやっていると、人間の基盤など全然変わらないということが透けて見える時がある。よかれ悪しかれ、ね。まあ、こう言ってる私自身が狂わないように、しっかりと身を処していきたいところです。
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◇ 気になるスレ : 2ch ハウルの( )動く城
[02:59] | | ラウンジより、妙な動きばかりする城なスレ。
( )内にいろんな言葉を入れて作成。宮崎駿渾身のアニメーションの台無しっぷりが爽快です。よう考えるよなこういうの。つーかのっけからピクピク動かれても困るってばさ。時々思い切りツボったりする可能性があるので食事中には読まない方が…
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2004年 12月 23日
(木)
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◆ 格闘家、エンセン井上さんに賠償命令
(産経新聞)
[02:21] | | 『2001年、井上さんは社長に独立を申し入れ、Tシャツなど「エンセングッズ」の売り上げの一部を要求。02年3月「いつになったら払うんだ。おれはすぐにでもおまえのことを殺せるんだぞ」などと怒鳴りつけ、はさみで髪を切ったり、グローブでほおを殴ったりして、社長と会社からマンションや車、現金を奪った』 エンセン井上、ハワイアンとの日系二世で日本人離れした体躯を誇示していたこの格闘家、いつからかその体格がさらに巨大化し、それにつれて凶暴なキャラクターを演じるようになっていたね。ちょっと期待した時もあったんだけど、やくざ屋さんの色が濃すぎたところが気になっててね… やっぱり最後はこうなってしまったか。残念だけれど、もちろん許せる話ではないね。民事で2700万円と車の引渡、加えてこの一件は既に告訴されているとのことで、もしそれが起訴されて有罪となれば、やくざがらみであることや被害額の大きさからして、重く見ればだいたい3年〜5年くらいの懲役となる可能性がある。さらに、エンセン井上はかつて2002年2月20日に、記者に暴行した罪で懲役6月執行猶予2年の判決を受けているわけですが、この一件の行為は2002年の3月ですから、執行猶予中の犯罪ということで、次は実刑となる公算が極めて高い。年齢も37歳ですから、格闘家としてはこれで全て終了ということになりそうです。まあ、どうやら時期的にやくざ屋さんと付き合うようになってからこの転落が始まっていたみたいですから、これを機に、きっちり清算して新しい自分を作り上げて欲しいものです。身体をそこまで作り上げることができたのだから、精神もそうあることを望みます。
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2004年 12月 22日
(水)
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◆ お茶も錠剤に? 最新の研究成果
(人民網)
[02:33] | | 『中国ではこのほど、お茶は「飲み物」から「食べ物」へと変わり、口に含むことができるお茶の錠剤が開発された・・・ 先進的な製薬技術と食品の加工技術を融合させて、お茶の中の有効成分を摘出し、ハッカなどの物質をも添加して、お茶の錠剤の開発に成功した』 お茶までサプリメントになったら寒々しいことこの上ないよな。あれは、まあ薬効もさながら、湯気と湯飲みのコラボレーションがリラックス効果を高めるところに真髄があるんじゃないかと思ったりするよ。ほっと一息つくってところが重要なんだよな。まあ、サプリにすれば手軽な補給などでいろいろと便利だわな。ましてや、中国は茶の木を発見し、茶の葉を利用することになった世界で最初の国だと記事中にもあるとおり、茶についてはいろいろと譲れないところがあるんだろう。何たって元祖だもんな。特許も取って、さあこれからバリバリ儲けるぞ、というところでしょうかね。
ところで日本では少なくとも1998年から緑茶錠剤化が研究されて既に成功、とっくの昔に製品化を達成しちゃったりしているわけだが。
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2004年 12月 21日
(火)
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◆ 新潟中越地震:2ちゃんねる「電車男」から巨額の寄付
(毎日新聞)
[21:02] | | 『新潮社は21日、インターネット掲示板「2ちゃんねる」から生まれた本『電車男』の著者、中野独人さんら関係者が、同社出版の単行本を除いたコミック、テレビ番組、映画での原作使用料を新潟県中越地震の被災者に全額寄付すると発表した』 余りにうそ寒く気持ち悪いので、書店で平積みにされているのを見ても手も出さなかった「電車男」の話をこうしてニュースで見て、やれやれ、と思う。私は以前に報じた電車男書籍化のニュースを最後に、電車男の話を一切書いてこなかった。理由は冒頭に書いたとおり、うそ寒くて気持ち悪いからだ。電車男とエルメスの各人について述べているのではない。話の内容について述べているのでもない。それがネタか事実かなどという話題はとうの昔にどうでもいい。単に、その記録が作品として商業流通に乗るその過程を見るに、背筋がムズムズとして本を触りたくもないと思うだけだ。
もちろん、寄付金は新潟の人たちにとって有益だろう。どうあろうとカネはカネであるから。それ自体に文句をつけるわけではないし、またその寄付行為を行う著者としての肩書を持つ中野独人氏=このページによればまとめサイトの中の人であるが、その人を非難するつもりもない。きっと新潟の人も喜ぶことだろう。いいことだ。ただ、単に、例えばそのカネの出し方ひとつを取ってみても、思惑がぐるぐると渦巻いているように思えることが、私個人の生理的な感覚に合致しないだけだ。たったそれだけの話だ。上で引用した記事において、寄付金は 『同社出版の単行本を除いたコミック、テレビ番組、映画での原作使用料』 とされている。つまり、今一番収益を上げている単行本それ自体の印税からは一円も出さないということだ。コミック化は決定しているが、あとのテレビ化や映画化はまだ決定されていない。これから入る可能性がある、というだけである。そのカネを寄付金に充てるというのである。しかして、電車男の単行本による今までの印税は、現時点までで約50万部だそうだから、通常の10%印税とすれば約6500万円、それより低くても数千万円が、特約がなければ著者としての肩書を持つ中野独人氏に対して支払われる。支払はまだ先であろうが、もっとも現実化しているカネである。ここから出さない。これを、思惑が渦巻いているといわずに何と言えばいいのだろうか。
端から著作権に基づく請求など来ないだろうと見越してこの記録を作品として出版した、出版社たる新潮社と著者としての肩書を持つ中野独人氏の判断は、結果として正しく、そんな抗議や訴えが現実化することは、おそらく今後もないだろう。2chの住人はいつでも、そしてこれからもサイレントであり続け、スレで文句を言うことはあるけれども、表には出てくることはないだろう。そして、私はそういう状況下のビジネスについて気持ち悪いと思い、触ってすらいないだけの話だ。これを美談として売り、さらに今回寄付という行為で美談を重ね、まるで何かを隠すかのように振舞っているとも見えるその姿に、冬の寒さ以外の寒さを感じるだけなのだ。誤解のないよう断っておくが、私は24時間カネカネで渦巻いている金融系で働いている以上、ネットをカネにすることについて一般的に拒否反応を起こす人ではないっつーか別に大ありだと思っている。そのことは、私がいつもいろいろ書き連ねている金融やら経済やらの更新内容からもお分かりだろうと思う。けれども同時に、裏でもあるまいし、金儲けってのはすっきりと気持ちよくやりたいものだ、とも思うのである。この件については、何故かわからない生理的な気持ち悪さが先に立って、もはや十分検討する気合すら入らない。
詳細に記録しているサイトとして「電車男の時刻表」があり、「見たこと聞いたこと」がある。電車男を美談として心に留めておきたい人は見ない方がいいことだけは断言しておく。それでもなお、より深い事実の検討を望むのであれば、そちらでどうぞ。ああ、何だか本当に寒くなってきた。願わくばこの寒気が、風邪であってほしいものだ。
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◆ ダイエー中内、一文無しに…全資産売却
(夕刊フジ)
[01:26] | | 『ダイエーの創業者、中内功氏(82)が、ダイエー関連株や自宅などの資産を売却することが20日、分かった。売却総額は200〜300億円とみられ、500億円近いとされる借金の弁済に全額を充てる見通し。産業再生機構は28日にも、ダイエー支援を正式決定するが、名実ともにダイエーから“中内色”が一掃される』 ダイエー創業者中内氏、堂々の幕引き… とするには、既に息子さん娘さんに譲渡した資産や海外に保有している資産についてあんまり述べられていないところが気になるっちゃ気になりますが、ともあれ、中内氏の年齢からして、財界に一定の影響力は維持するでしょうが、資本に物を言わせて首を突っ込むことは困難になったかと。身一つで事業を起こし、時代のニーズに応えて展開させ、一代で流通市場に大帝国を築き上げ、財を成し、子供に継がせ、そして時代に対応できずに会社を傾けた昔気質の経営者… いや、敢えて経営者とは呼ぶまい。そう、典型的な昔気質の「社長さん」が、また一人舞台から去ることになります。
最後の引き際の悪さを言ってもキリがないし、会社を世襲制にしてしまった点を批判してもキリがないし、財務体質重視へ向けて鳥羽元社長が切った舵取りを強引に押し戻してしまったところを論評してもキリがない。「お客様の声が全て」「よい商品をできるだけ安く」と愚直に繰り返し、まるでそれ以外に何も見えていなかったかのような強烈なリーダーシップに支えられたダイエーの拡大路線と価格破壊は、財務の悲鳴をグループ内の資金融通でごまかしつつ継続された。不動産神話が身体に染み付いていたのだろうか、買った不動産を売ることなく持ち続けすぎ、予想以上の含み損を抱えさせてしまった資産への執着心は、例えば忠実屋の買収でも逆に作用し、合併を余りにも高値で行ってしまった。拡大は度を過ぎてしまった。こうして企業体としての体力低下が見えたところに、世襲制による社内のモラル・士気低下、人材流出のダブルパンチがダイエーを更なる地獄へと追い落とし、あとは… 転がるだけだった。
ダイエーを創業たった15年で日本一まで上り詰めさせた中内氏のこの業績は、形は変わりこそすれ、そして良かれ悪しかれ、忘れられることはないでしょう。たとえこれが成長期の日本に吹いていた順風に帆を張っただけだとしても、余人は帆を張ることすら出来なかったのだから。日本マクドナルド元会長の故藤田氏と双璧を成す嗅覚とカリスマ性、古臭いながらも力強い腕っ節、日本を豊かにしたいという夢を語り続け、思うがままに経営し、頂点へ上って成功を収め勝利し、そして失敗を重ね転落して敗北した。ここまではっきりした起承転結はついぞお目にかかれない。それを刻んできた中内氏は、まさに日本の「社長さん」だったと私は思うのです。別に彼を美化するつもりはなく、この転落劇により涙を流す人々の多さ、経済に与える影響の多大さからしてみると、最後は間違いなく「あってはならない失敗」であり、「経営者として不適格」だと言われてもやむをえないでしょう。そう、中内氏は経営者として最後に失敗した。けれども、中内氏は最後まで「社長さん」であり続けた。故藤田氏と同じように。
これからダイエーは、産業再生機構そしてスポンサーの力で、新しい一歩を踏み出すこととなります。そこではきっとROAやらROEやらキャッシュフローやら怪しげな横文字で語られる財務指標が飛び交い、無駄な出費と人員は容赦なく削られ、合理的かつ効率的な経営と充実したディスクロージャー、的確な管理監督に重点を置いた企業体が現れてくることでしょう。ここに、古い時代がまたひとつ、終わりを告げるのです。
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