| 休憩中だけどこれだけは。余りにも、余りにも早過ぎる。もうだめだ。テレ朝日曜午前9時「題名のない音楽会」の司会を勤めていてその顔をご存知の方も多いでしょう。作品で言うならば、マクロスの音楽で知った方、西部警察の音楽で知った方、渡る世間は鬼ばかりの音楽で知った方、はだしのゲンの音楽で知った方、プロジェクトA子、ドラグナー、名探偵ホームズアニメ版… クラシックを基盤とした多方面での活躍はよく知られたところでしょう。そして何より、羽田健太郎氏が希代の名作「Wizardry」の音楽を作り上げたことを、私は決して忘れはしないでしょう。小学生から、DQよりもFFよりも、Wizardryをずっと追いかけ、その世界を思い続け、漬かり続け、まああれだ、その結果かどうか知りませんがこんな大人になってしまいましたけれど、今だって私の6人パーティはいつも、FC版WizIのオープニング・テーマ、あの重苦しい短調とともに暗闇の洞窟へと出かけていくのです。
もう20年、Wizardryの音楽は私とともにあって、それはいつでもそうだと思っていて、こんな日が来るなんて、分かってはいても考えたことがなかった。これほどまで「もう何かどうでもいい」と思った日は初めてだ。何だかいろいろ、あああ、もうね。悲しい。
さようならハネケン。最高の音楽をありがとう。ありがとう。
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