2010年 9月 7日
(火)
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◇ Black : コミケの直後からすぐに例大祭SPの新刊にかかり切りに
[06:54] | | なりましてですね、同人サイトみたいなイベント参加だけの日記になってしまってですね、いったいどうなっているのかという問い合わせが実に100件近くも来たらいいなあと思っているうちにもう入稿期限間近ということで、古き良きテキストサイト時代的導入とともに来たる9月19日例大祭SPの本サイトブース「O-01b BlackAsh」のお知らせでございます。
端的に言えば、東方と和歌が大好きな私Blackがやってきたことを解説したらこうなったという作品です。今まで書いてきた東方Project和歌集のうち、恋歌集壱、弐、参からそれぞれ3本ずつピックアップして、カップリングさせた和歌の時代背景や和歌それ自体の技術的解説を試みた「和歌集解説本」のようなものです。新しい和歌集ではありませんし、新しい影絵も(表紙以外は)ありません。いわゆるネタバレ的なものになるのでどうかなあとも思っていたのですが、和歌それ自体の魅力もさりながら、和歌が詠まれた背景にキャラクターを合わせた作品が非常に多いわけで、そこをご覧になられるとまた違った味わいも出てくるものだろうと考えまして、今回このような本を出してみることにしました。 全てを解説するわけではなく、ある編では和歌が詠まれた背景に、ある編では和歌それ自体の技巧に、またある編では私がこのように書いた理由に、それぞれスポットを当てています。もちろん、どうして数ある中からこの和歌を選んだのか、その理由も記しています。ただ、私は和歌専門の学者ではないということもあり、厳密な解説とか関連の歌引きとか、関連事項を網羅しているわけではありません。 ていうかですね、別に和歌を鑑賞するために和歌集や学者の専門書を読む必要はないんです。和歌ってそんな大層なことが書いてあるものじゃない。その時代の人たちが日々感じたことをさらさらっとつづっている、それが和歌の基本スタンスなのです。それを見てどう感じるか、というところが結局は着陸地点。なのに、和歌データベースの決定版「国歌大観」なんてクソ高い上に参照が多すぎてどうにもとっつきにくいことこの上ない。けれど一般に売られている本だと読者に要求する前提知識が多すぎてどういう意味だかよくわからない。そんな時こそ、時代背景から書き起こして現代語訳まできっちりセットになっているこの本かもしれません、とか大見栄切っていいのかしら? 今回も一流ホームページのゴトウさんがデザイン・レイアウトを担当、うちのソファで金縛りに遭うという恐ろしい体験をしながらも私の妙ちくりんな指定に付き合ってくださいました。私が解説パート選びと解説文を担当しております。
東方Projectで今まで書いてきたカップリング和歌集「東方恋歌集」「東方恋歌集弐」「東方恋歌集参」からそれぞれ3本ずつセレクト、横書きで見開き左ページに元作品のカットを、右ページに和歌と現代語訳そして解説を収録しまして、本文合計22ページ、価格はやっぱり今までと同じ300円でお届けいたします。
東方恋歌読本
表紙 見本
9月19日例大祭SP O-01b「BlackAsh」にて頒布(80部くらい) 予定頒布価格:300円
既刊「東方艶歌集」「東方恋歌集参」「東方恋歌集弐」もそれぞれ20〜30部ずつ持っていく予定です。それぞれ頒布価格は従来のとおり300円となります。何と言うか、今50部ずつと書きかけて在庫を確認したところ、「東方艶歌集」が残り30部ちょいくらいしかないということを思い出しまして、何と申しますか、ほんとありがとうございます。
SPと銘打ってあるだけあって、当日は同人誌即売会のほかにも痛車展示会やミニコンサートなど、普段のイベントでは見られない企画があるようです。場所はビッグサイト、同日同所開催としてなのはオンリーのリリカルマジカルもありますね。なのはファンの方もワンチャンこちらへと、コミケでは私はちょっと席を離れ気味だったので、握手し損ねたという方は、ちょうど暑さも少しだけ和らいできて私の暑苦しさも多少なりとも緩和されているはずですので、ビッグサイトで私と握手なのです。
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